昔は「ペアルック」なんていう言葉がありましたが、最近では親子でお揃いの洋服を着ることを「リンクコーデ」という呼び方をするようです。
そんなことは全く知らなかった私。誕生日プレゼントに私と娘のお揃いのニットをもらいました。
そして、2人でそのニットを着て飛行機に乗っていたところ、フライトアテンダントさんが「お揃いの服、いいね!」と言ってくれたんです。
この「お揃い」という表現、あなたなら英語でどんなふうに言いますか?
「お揃いの」を英語で言うと?
「お揃いの服いいね!」を英語にする時のポイントは「お揃いの」と「いいね!」を英語でどう表すかだと思います。
まず「いいね!」はご存じの方も多いと思いますが、シンプルに “like” や “love” で表すことができます。相手の服装や髪型・持ち物なんかを褒めるときに使われる定番の単語ですね。
次は「お揃いの服」を英語でどう言うか、です。ちょっと悩みませんか?
色も柄も同じなので “same” を思いついた方もいると思いますが、”same” の場合はサイズも形も全く同じ服を連想させるので、大人用と子供用でサイズの違う「お揃い」にはイマイチしっくりきません。
実は、こんな時に使われるお決まりの単語があるんです。
「お揃いの」を表す “matching”
私がフライトアテンダントさんが言われたのは、こんな言葉でした。
I love the matching outfits.
“matching” が「お揃いの」を表す単語なんですね(”outfit” は「服装」という意味になります)。
日本語でも「マッチングする」「マッチングさせる」という使い方で「マッチング」という言葉自体は耳にすると思います。
でも、英語の “matching” は形容詞でこんな意味があるんです↓
(only before noun) having the same colour, style, or pattern as something else
色や柄、またはデザインなどが同じというイメージですね。
「お揃いの」「ペアルックの」を表すときにネイティブがとてもよく使う単語で、
Look! They’re wearing matching outfits!
見て、彼らペアルック着てるよ
のように使います。
実は幅広い “matching” の意味
「お揃いの」「ペアルックの」を表すときによく使われる “matching” ですが、実は完全な「お揃い」「ペアルック」でない場合にも使えるんです。
ちょっとややこしいですよね…。では、上に登場した定義をもう一度よく見てみてください。
having the same colour, style, or pattern…
と書いてありましたよね。なので、全く同じ「お揃い」でなくても、色や柄を合わせたりする場合にも使われるんです。
例えば、これは “matching T-shirts” で…↓
これも “matching outfits” なんです↓
微妙に違うボーダーのTシャツを着ている3人ですが「ボーダー」というくくりで揃っていますね。
偶然、友達と服が「かぶる」場合にも “accidentally wear matching clothes/outfits/t-shirts” なんていう風に表現できますよ。
さらに、これも “matching shoes” と呼べます↓
デザインは全く違いますが、使っている色が同じなので “matching shoes” なんですね。
さらに、服と服、靴と靴など、同じアイテム同士だけではなく、カバンと靴のようにアイテム違いでも “matching” は成立します。
例えば、こちらはスカートとお揃いのバッグなので、”matching bag” です↓
“matching” が表すものは何となく掴めましたか?
どこかで「お揃い」のものを見かけた時にはぜひ使ってみてくださいね!
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