ライフスタイル
2019/12/28 21:00

旅行で得する&空港で楽しめる!プロが教える「エアライン」雑学

羽田空港・成田空港のおすすめスポットは?

続いては、各空港内や付近にあるおすすめのスポットを紹介してもらいましょう。飛行機に乗らずしても遊びに出かけたい場所です。

1. 飛行機が見渡せる展望スペース

羽田空港には、第1ターミナル、第2ターミナル、国際線ターミナルと3つのターミナルがあり、それぞれに展望スペースが設けられています。

 

「海外ではあまり見られない展望スペースですが、日本には羽田と成田いずれにもあり、飛び立つ機体や整備中の様子が見られます。ちなみに第1ターミナルからは富士山が見え、夕日もきれいです。第2ターミナルからは海が望めますよ」(ライター・村田尚之さん、以下同)

 

2. 羽田空港のレストラン「LDH kitchen THE TOKYO HANEDA」

羽田空港には、世界の料理が楽しめるフードコート(第2旅客ターミナル3階)や、パイロットになった気分が味わえるフライトシュミレーターや、プラネタリウムカフェ(いずれも国際線旅客ターミナル5階)などもあり、賑わいを見せています。

 

「2018年にオープンした“THE HANEDA HOUSE”は、飛行機の発着を見ながらお茶を楽しめるお店や、リラクゼーションスポットなどの入った新しい商業施設です。なかでも、レストラン“LDH kitchen THE TOKYO HANEDA”は250坪の敷地で、国内外のアーティストによるライブを見ながら食事ができるとあって、人気が高まっています」

 

3. 無事を祈る羽田航空神社

羽田空港の第一ターミナルビル1階に、航空神社の分祠があることを知っていたでしょうか?「小さくて簡易的な神社ではありますが、旅行する方々やパイロットなどが手を合わせに訪れています。旅の前に時間があったら覗いてみてください。

 

本祠は新橋の航空ビル屋上にある新橋航空神社で、こちらではお札やお守りも売っています。休館日でなければ自由に参拝することができます」

 

4. 成田市の「空の駅 さくら館」

成田空港に程近い場所にある“空の駅”は、飛行機が空港に発着する様子が大迫力で見えるスポットです。「空の駅では、地場野菜が購入できる他、“フライトカフェショップ・チャーリーズ”では、実際にファーストクラスで提供されている機内食のレトルトや、本物の救命胴衣をリサイクル使用したバッグなど、飛行機マニアにはたまらないグッズの販売もしています。

 

また、隣には、さくらの山という桜の名所でもある公園がありますから、春にはぜひお花見がてら行ってみてください」

 

5. 成田空港第3ターミナルの寿司店

LCC専用としてオープンした成田空港の第3ターミナルには、国内空港最大のフードコートがあります。「フードコートの中でもオススメしたいのが、立ち食い寿司“TATSU SUSHI”。職人さんが握ってくれる本格的なお寿司は評判がよく、特に海外へ行き来するときにはおいしいお寿司が欠かせません。

 

ちなみに成田から都内にバスで戻る方は、第3ターミナルから乗ると先に好みの席に座ることができるので、お寿司を食べながらバスを待つといいですよ!」

 

 

スケールが段違い! 楽しい海外の空港をチェック

今度は世界に目を向けて、他国の楽しい空港について。

 

オランダ・アムステルダムのスキポール空港

スキポール空港には、充実したギフトショップやオランダ最大のスーパーマーケットチェーンがあるだけでなく、カジノや美術館など、待ち時間を楽しませるスペースがあるのです。「空港内にはアムステルダム国立美術館所蔵の絵画が展示された美術館がある、ミュージアムショップも入っています。展示品の数はそう多くはありませんが、無料で見学できるので足を運んでみてください。また、空港内にあるKLMのラウンジがリニューアルされ、ミシュランスターシェフが監修しているレストランを新設しました」

 

シンガポール共和国・チャンギ国際空港

世界のハブ空港としても使われているチャンギ空港では、乗り継ぎの時間を楽しく過ごせるようさまざまな工夫がなされています。「まるでテーマパークのような、一日中遊べる空港です。温室になっている広い庭園では数十種類の蝶を観察できたり、公開が終了したばかりの映画を無料で観られる映画館があったり、ひまわり畑やプール、ビル内をスライディングできる滑り台など、とにかく遊び心満載で作られた施設といえます。隣接しているショッピングモールで買い物にも困りませんし、トランジットの時間が一定以上あれば、市内を巡るツアーに無料で参加することもできます」

 

 

ウンチクをもっと知りたい人は「旅客機・エアライン検定」で

2019年に第1回目が実施された“旅客機・エアライン検定”は、飛行機や空港のウンチクをテスト化したものです。村田さんが執筆した『旅客機・エアライン検定』の公式テキストを読むだけでも、知らなかった知識に出会うことができるでしょう。第1回の合格者は、JALスカイミュージアムで工場見学に参加でき、上位合格者の表彰イベントがこれから催されます。下記URLで練習問題にトライすることができますから挑戦してみましょう。

https://www.kentei-uketsuke.com/airline/

 

こうした情報を仕入れておくと、国際線の機種に乗ることを目的とした旅や、空港を楽しむための旅など、旅の計画の仕方も変わってきそうですよね。これまで暇を持て余していた空港での時間も、楽しめるスポットを知れば充実させることができるのではないでしょうか。

 

【プロフィール】

乗り物ライター / 村田尚之

1970年東京生まれ。学生時代から雑誌の編集に携わる。その後、自動車関連の編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライター・カメラマンに転身。旅客機、自動車、鉄道など、身近な“乗り物”に関する記事を手掛けている。

 

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