ライフスタイル
2016/7/24 13:00

最悪の事態を避けるために逃げる!「タイムアウト」という効果的なテクニック

たとえば、バレーボール。試合中に劣勢の時、「タイム」をかけることより気持ちが切り替えられ、劣勢を跳ね除けて攻勢に転じることが度々あります。今回、取り上げるテクニックは、このバレーボールの「タイム」に近い意味合いを持つ「タイムアウト」というものです。即効性のあるテクニックのひとつといわれています。

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意見が白熱し、このままでは相手の胸ぐらをつかんでしまいそうな会議室から、または、奥さん(旦那さん)と言い合いをして、このままでは手を上げてしまいそうなリビングから“逃げる”ことは、悪い事ではありません。最悪な事態を避けるためには、むしろ“逃げた”方が賢明でしょう。しかし、ただ単に“逃げる”ことが「タイムアウト」という訳ではありません。それではテクニックにはならないからです。

 

「タイムアウト」には、いくつかの条件があります。まず、その場から離れるとき、相手にどのくらいで戻ってくるかを告げなければいけません。「10分で戻ってくるから、時間をくれないか」、「1時間、外で頭を冷やしてくるよ」などと戻ってくるまでの時間を言って、離れるのです。冷静さを取り戻せられそうな時間を告げることがミソになります。

 

次の条件は、「タイムアウト」を宣言して、その場を離れてから、やってはいけないことがあることです。それは、激しい運動、飲酒、運転です。激しい運動はもちろん、アルコールを飲むことも、車を運転することも、テンションを上げ、怒りを増幅させてしまうから厳禁なのです。

 

では、何がいいのか。これは3つ目の条件ですが、ストレッチやヨガ、有酸素運動となる散歩など、リラックスできるものをすることです。怒りを軽減させ、落ち着いて、気持ちを切り替えることが目的ですから、自分独自の方法があれば、それをやることに越したことはないでしょう。

 

このテクニックも利用価値は絶大です。「このままでは……」と心に黄色信号が灯ったとき、その場から離れる「タイムアウト」を使ってください。冷静になって戻ってきたら、相手よりもいいアイデアが浮かんだり、相手より上に立てる確率がグンと高まります。

 

【著者プロフィール】

瀬戸口 仁

1960年2月25日、東京生まれ。サンケイスポーツ新聞社でプロ野球を11年間担当。独立して1993年に渡米し、ニューヨークを拠点に13年間、メジャーリーグ、とくに日本人メジャーリーガーを取材。日本の新聞、雑誌、サイト、テレビ、ラジオに彼らの「今」をリポートした。2007年に帰国後、スポーツライターのかたわら、大学や専門学校で講師を務め、アメリカで出合ったアンガーマネジメントのファシリテーターとして全国を飛び回り、講演、セミナー等を行っている。著書に「宣言力」シリーズ(野球編、サッカー編、オリンピック編)、「最強の日本人のつくり方」などがある。

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