ライフスタイル
2016/8/19 13:30

ウェディング業界のプロが教える! 「気持ちが高まるほど結婚が遠のく」の法則

出会い、結婚、出産から育児、お受験に、仕事…って結婚をする人生はけっこう忙しかったりします。一方で、仕事に、旅行に、ゴルフや習い事で……あー誰かいい人いないかなっていう人生はラクチンで、まわりからとやかくは言われるけど身軽が一番って慣れちゃってたりしますよね。

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そうした時の流れを振り返ってみれば、あのときだってもうちょっとゆっくり考えれば、今ごろ子どもの運動会のお弁当作ってたかもしんないし、オヤジ会でサッカーゴールとか運んでたかもしんないし、って妄想するにはいい肴です。つまり、“時”は結婚に対して大きな力を持っているのです。

 

■昔の自分を思い出してみましょう

たとえば、ものすごく若いころの恋愛は、今の自分と比べてどうでしょう。思い切って中学校ぐらいまで巻き戻してみると、あのころは、学歴や年収なんて概念もまだ存在しないに等しいし、親がどうのもないし、ちょっと気になれば「あっ」というまに好きになるラテン具合です。

 

そしてもう少し時を進めて、社会人に成り立てぐらいの恋愛はどうでしょう。環境が変わり大量の情報が頭に流入し、新しい出会いや価値観にさらされながらも、学生時代からの恋愛や社会人になってすぐの恋愛とかは、結構まっすぐに結婚に至ってたりします。ウェディングマーケットでもそうした若いふたりの結婚式は、両家のパワーも列席者の鮮度も高く、安易に高単価が見込める顧客層として特に予算の大きなハウスウェディングのターゲットにされてたりします。

 

やがて仕事をしだして10年もすれば、一通りの恋愛や経験もして、さらに廻りからの情報の量も質も高まり、結果的に自身の感性はどんどんと高まります。ちょっとぐらいの出会いじゃ納得もいかなくなり、自分はさておき相手を値踏みしまくり、まあ無理して付き合わなくても美味しいもの食べたり、旅行に行ったりした方が気楽だしって、期待を持ちながらもオシャレな自分を維持したいライフスタイルが形成されます。

 

そう、時の経過は感性という名前のハードルを上げてしまい、結果的に恋愛に対して不感症になってしまうのです。すると、必然的に出会う場への参加も減り、オス的にも狩りに出なくなるわけですから、結果情報だけがさらに増えて、結婚は遠のきます。

 

■“センサー不良”に陥っていませんか?

これが、近ごろ多い、「結婚しようという気持ちが高まるほど結婚が遠のく仕組み」です。つまり、情報収集ばかり頑張ってしまうことによるセンサー不良です。ならばもう一度、時の経過を止めて、原点回帰してみましょう。もちろん戻るのは情報がゼロに等しかった中学や高校のころの感性です。

 

あのころは、基本的に値踏みという概念がありません。もちろん一部の強者はすでに「コイツは伸びそうだ」的なプロデューサー目線で校庭の女の子を見ていたり、「やっぱ学歴よね」って早い段階からルックス無視の偏差値男子しか見てなかったりしてたでしょうが、通常は違うはずです。

 

ふとした研究発表や移動教室のグループとかでなんとなく一緒になった中に気の合う相手がいて、最初は意識してなかったけど気がつきゃジワッと好きになっているみたいな。そういう相手は決してクラス一の人気者でもないけど、なんせ気が合うわけですから優先するのです。

 

■結婚するふたりは顔や雰囲気が似ている

ウェディングプランナー達のあいだではよく言う話で、結婚するふたりは顔や雰囲気が似ている、というものがあります。まさしくこの気が合う相手はちょっと自分と似てたり親近感があったりですので、早めの結婚の方は、すべてこの論法でまっすぐゴールではないでしょうか。

 

ですからここはひとつ、クラスのナンバーワンや学年一位の相手探しを捨てて、身の丈の自分に似た人捜しをしてみてもいいかもしれません。顔や雰囲気、収入や学歴など、あくまで客観的に自分に合わせるのです。そして、フワっとでも「なんか楽だな」って感じたら、ユックリ普通の交際をしてみましょう。いつしかギラついてた自分が懐かしくなるほどの、美しい“普通の結婚”が出来るかもしれません。さあ、素敵な結婚式をしてください。

 

【著者プロフィール】

橋本明彦

1963年東京生まれ。明治学院大学卒。外資ホテルやラグジュアリーブランドのウエディングコンサル会社運営とともに、恋愛や結婚にまつわるライフスタイルのコラムを執筆。All Aboutの恋愛・結婚ガイドを担当。著書に『プロポーズ成功マニュアル』(中経出版)。結婚歴2回/離婚歴1回