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2016/10/30 12:00

世の中に出回っているウソの大半はわずか1割の人がついている!?

昔ヒットした曲の中に、「生まれてから一度だってウソをついたことのない私が言うの~♪」という歌詞があったのを覚えています。でも実際のところは、この世にウソをついたことがない人なんていないでしょう。一度もウソをついたことがないということ自体がウソであり、周りから見れば、ウソとは無縁そうに見える「いい人」だって、相手を傷つけたくないあまりに優しいウソをついてしまうことがあると思います。そう、誰もがウソをつくのです。

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■子どものウソから虚言グセまで、人はなぜウソをつくのか? しかも呆れるようなウソを…

しかし、周りを見渡せば、ウソの頻度やその質にばらつきがあるような感じがしませんか? ある実験が興味深い結果を導き出していて、それによれば、

 

●その実験の被験者の50%は、過去24時間の間に全くウソをついていない人たちだった
●しかし、その実験で抽出されたウソの50%は、たった9%の人によるものだった

 

ということが分かっています。要は、大半の人はウソとは縁のない生活をしているのに対し、ごく少数(この実験では約1割)の人が、ウソの常習犯というわけです。

 

先日行われた、アメリカの大統領選の討論会などはその典型例でしょう。1回の討論会で、ドナルド・トランプ氏は16回のウソをついたのに対し、これまで信用問題で責められがちだったヒラリー・クリントン氏のウソは0回。この大きな差により、トランプ氏の虚言グセが注目を浴びることとなりましたが、世の中には、慢性的にウソをつく人というのがいるのです。

 

■理解不能なほどのウソは精神疾患が関係していることも

ウソをつかない人から見れば、「なぜ次々にウソをつくのか?」「なぜあれほどあからさまなウソをつくのか?」ということが不思議に映りますが、理解が難しいほどのウソは、精神疾患が関係していることもあります。

 

ウソをつくこと自体は病気ではありませんが、精神疾患の中には、その1つの症状として、「病的にウソをつく」ものが存在するのです。人格障害の中のB群「劇場型」に区分される

 

●反社会性パーソナリティー障害
●境界性パーソナリティー障害
●演技性パーソナリティー障害
●自己愛性パーソナリティー障害

 

がそれに当たります。ウソをつく目的は、自己の利益のため、自分を特別に見せるため、相手の同情を買うため、虚栄心を満たすため、話のつじつまを合わせるため…など様々ですが、共通してウソへの罪悪感がないため、欲求を満たす手段として、ウソが繰り返されるようになっていきます。

 

■ウソを常習化させないポイントは幼少期にあり

私は職業柄、「子どものウソ」について聞かれることが多いのですが、子どものウソを常習化させないためには、やはり親の関わり方が重要であると考えています。実際、上に挙げた人格障害も、遺伝による脆弱性もありますが、環境要因が大きいとされています。

 

まず理解しておきたいのは、子どものつくウソというのは、相手を騙そうという腹黒さからくるものではないということです。大半が「自己防衛」の目的です。「怒られたくないから」「いい顔をしたいから」と、その場の自分を守るためにポロッと出るウソが多いのです。大人と比べると、子どもは自分を守る手段がまだまだ未熟なため、とっさのときにウソに逃げやすいという傾向があります。しかも、いったんウソの効果を知ってしまうと、「これは使える!」と捉え、クセになっていくので注意が必要です。

 

これらを踏まえると、親がどう接すべきかが見えてきます。ポイントは、まだまだ発達中の自己防衛力を威圧するような接し方をしないことです。たとえば、子どもが何か困った行動をしたとき。親が、「誰がやったの!」とすごい剣幕で問いかければ、その威圧感で子どもは「ボクがやった」とは答えにくくなり、「知らない…」「〇〇ちゃんがやった」と逃げがちになります。明らかに誰がやったか分かっている現場で「誰がやったの」と問い詰めるのはウソを生むだけなのでナンセンスです。子どもに「嘘はついちゃダメ」と言うよりも、まずは子どもがウソで逃げなくていい言い回しや声のトーンを親が工夫すること、これが子どものウソ対策の大切なポイントと言えるでしょう。

 

【著者プロフィール】

佐藤めぐみ

子育て心理学が専門のAll About子育てガイド。オランダ在住。 育児相談室「ポジカフェ」主宰&育児コンサルタントとして、ママ向けのストレス管理、叱り方のノウハウをお伝えするため日々活動中。 著書: 「子育て心理学のプロが教える 輝くママの習慣」(あさ出版) 、「パリママの 心豊かに生きるシンプルなヒント」(アルマット) 、「叱るときのイライラがなくなる! 佐藤めぐみのポジカリメソッド」(All About Books) 公式サイト:http://megumi-sato.com/

子育て心理学情報~佐藤めぐみのポジカフェ:https://www.facebook.com/mamajuku/

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