皆さん、英語で自己紹介をしたことはありますか?
私はすごく苦手で、慣れるまではずっとドキドキしていました。しかも、突然誰かに紹介されたりすると、緊張して頭の中が真っ白になったりしていました。
でも、何度か経験したり、ネイティブの人たち同士が自己紹介をしているのを見たりしているうちに、何をどうやって言っているのかが分かるようになってきます。
そうすると、学校で習ったはずなのに、実際には使われていない表現があることに気が付きました。
あなたの自己紹介、ちょっと変えるだけでもっともっと自然な英語になりますよ。
私の名前は・・・です
自己紹介と言えば、まずは自分の名前ですよね。
太郎くんがJohnさんに初めて会って、自分の名前を言う場面を想像して下さい。
太郎:Hello, My name is Taro.
John:Hi, Taro! I’m John. Nice to meet you.
これ、どこか問題があると思いますか? どこにも文法的な間違いはないですよね。
間違いはないのですが、もっとナチュラルな表現に変えることができるんです。一体、どこをどうすればいいのでしょうか?
Johnさんのセリフと見比べてみて下さい。Johnさんは何と言っていますか?それが答えです。
もうお分かりですね。普段の自己紹介では “My name is …” よりも “I’m ◯◯” のほうがよく使われます。
“My name is Taro” でも悪くはないですが、ちょっとカタい感じがするので、”Hi! I’m Taro” の方が自然に聞こえます。
相手が先に名乗ってきたら、自分も名乗るのがマナーです。自分の名前を言いながら、にこやかに握手できるとバッチリですね。
私は会社員です
お互いの名前が分かったところで、Johnさんは太郎くんのことが知りたくて、いろいろと質問をしてくるとしましょう。
“Where do you live?”や”What do you do?” 、 “Where are you from?” なんて聞かれることもあると思います。
“What do you do?” と聞かれたら何て答えますか?
太郎くんはサラリーマンで、ウェブサイトなどのデザインをしているとしたら、何て答えたらいいんでしょうか。
John:What do you do, Taro?
太郎:I’m a salary man.
さて、これはどう思いますか?
「サラリーマン = salary man」は和製英語だとご存じの方も多いと思います。正しくは “office worker” です。
では “I’m an office worker” なら問題ないでしょうか?
実は “What do you do?” と聞いて、こう答えてきたネイティブに私は会ったことがありません。
日本では職業を記入する欄があれば「会社員」と書くのは普通ですが、”What do you do?” の答えで “I’m an office worker” は、何をしているのかが全く伝わってこないので不自然なんです。
“I’m a car salesman” や、名の知れた会社なら “I work for ◯◯” と会社名で答える人もいますし、銀行で働いているなら “I work in a bank” と言ったり、どんな仕事をしているのかが分かる答えを言う傾向があります。
では、太郎くんは何と言えばいいんでしょう?
“I’m a web designer” が自然でベストな答えだと思います。
趣味は・・・です
名前や職業などの一般的な自己紹介が終わったら、もっと個人的な質問をされるかもしれません。
よく聞かれるのが趣味や好きなことの質問です。
John:What do you like to do in your free time, Taro?
Taro:My hobby is reading.
これも全く悪くはありません。でも、”My hobby is …” よりももっとナチュラルな言い方があるんです。
それは “I like …” という表現です。
「私の趣味は・・・」と言うと堅苦しく聞こえることがあるので、ただ単に “I like reading books” や “I love mountain biking” のように「◯◯するのが好きです」と言ったり、”I go fishing every weekend” のように実際に普段していることを言ってもいいと思います。
慣れも大切。どんどん質問しよう
自己紹介って、慣れないとついつい質問されたことに答えるのに必死になってしまいますが、自分が聞かれたら相手にも質問してみましょう。
「出身地や職業みたいなプライベートなことを聞いてもいいのかな・・・」と心配しなくても大丈夫です。相手に質問するということは興味を持っているということなので、何も質問しないよりも断然いいと思います。
もし本当に相手が気にするかもしれないことを聞く場合には “Do you mind if I ask you …” などで前置きしておいてから聞いてみるのも一つの手ですね!
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