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2016/12/9 12:00

これがわかれば英語通! ネイティブの会話に出てくる「ザルドゥー」って何?

「ザルドゥー」でピンと来た人は、かなりの英語通ですね!「ザルドゥーって何?」という方、大丈夫です。今回はネイティブがよく使うこの変な響きの言葉の話をしたいと思います。

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謎の「ザルドゥー」

響きはあまり英語っぽくないですが、これは一応英語コラムなので、英語なのは間違いありません……。名詞なのか、動詞なのか…響きだけをカタカナで書くと何のことだかサッパリ分かりません。

 

私自身、これを学校で習った記憶は(たぶん)無いですが、ニュージーランド人と会話をする時にはわりとよく出てくるので、自分もそこから学びました。

 

音を拾ってみる

会話の中で相手が言ったことが聞き取れない場合でも、耳で音だけでも拾っておくのは、とても大事なことです。

 

その場で相手に「それって何?」と聞ければ、それに越したことはないのですが、そうでない場合も多いですよね。そんな時、聞き取れた音だけでもカタカナで走り書きしておけば、後で音を頼りにそこからスペリングを推測して辞書を引いたりして自分で勉強できます。

 

では、最初の「ザル」はさておき「ドゥー」は何となく “do” っぽいですよね。そうなんです。なんとか “do” なんです。

 

「ザルドゥー=○○○○’○○ do」

「ザルドゥー」とカタカナで書くと短いですが、実はこれは単語ではなく、文章なんです。では、英語で「ザル」と聞こえるようなものって何でしょうか? “ザ” なので “The” から始まるような何かでしょうか?

Mixture Pour

ちなみに、上の写真のような「ざる」は英語で “strainer” と言います。”strain=漉す” という意味で「茶こし」は “tea strainer” と呼ばれます。また、パスタの湯切りに使うような穴の空いた大きなボウルは “colander” です。こちらも覚えておくと生活に役立ちますよ。

 

話が逸れましたが、そろそろ正解を発表したいと思います。正解は……

 

“That’ll do” でした。

 

これは“That will do” を短くした言い方で、本当に「ザルドゥー」と聞こえます。

 

“That’ll do” って何?

では、一体どういう意味なんでしょうか?

 

“do” には「必要を満たす」「役に立つ」「間に合う」といった意味があるのを知っていましたか? この “do” はその意味で使われていて “That’ll do” とは「それで間に合います」「それでいいよ」といった意味になります。

 

例えば、誰かが脚立を探しているようなシチュエーションで、自分の近くにイスがあって「これでいい?」と聞いた場合 “That’ll do” と言われたり、料理を作っていて塩の量が分からなくて「こんなもん?」と聞いたら “That’ll do” と返ってきたり。

 

英語らしいシンプルな表現だと思います。シンプルなだけに、意味を知らないと「???」となりそうですね。

 

日常会話のいろんな場面で本当によく登場する便利な表現なので、覚えておいてぜひ使ってみてください!

 

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