もうすぐクリスマスですね。欧米のクリスマスと言えば、どんなイメージがありますか? 大きなクリスマスツリーを飾ったり、その下にプレゼントを並べたり、クリスマスっぽい電飾のイメージなんかがありますよね。
でも、クリスマスの飾りつけにはストッキングも欠かせないんです。「あー、あの事ね」という方はサラッと読んでいただき、逆に「えっ?クリスマスにストッキング??」という方は、ぜひじっくり読んでみてください!
クリスマスの「ストッキング」?
クリスマスに「ストッキング」を飾るって、こんな事でしょうか? ↓
ちょっとコワいですよね。もちろん、こんな飾りつけはしません。ちなみに、日本語で「パンスト」と呼ばれるものと、英語で “stocking” と呼ばれるものはちょっと違うんです。
「パンスト」は “pantyhose” と呼ばれ、ニュージーランドでは “tights(タイツ)” と呼ばれることも多いです。「とても薄い」という意味の “sheer” を使って “sheer tights” と呼ばれることもあります。
なので、クリスマスに飾る「ストッキング」は「パンスト」のことではありません。
「ストッキング」にはこんな意味がある
では、英語の “stocking” にはどんな意味があるのでしょうか? ちょっと長いですが、オックスフォード新英英辞典にはこう書いてあります。
a women’s garment, typically made of translucent nylon or silk, that fits closely over the foot and is held up by suspenders or an elasticated strip at the upper thigh.
太ももの上部ぐらいまである、ガーターベルトと一緒に使うストッキングですね。パンストと違って、足だけを覆う長いものが “stocking” のようです。
また、辞書にはこうも書いてあります。
short for Christmas stocking
“Christmas stocking” を短くした言い方、とあります。では “Christmas stocking” とは何かを辞書で引いてみると、
a long sock which children leave out when they go to bed on Christmas Eve so that it can be filled with presents
(オックスフォード現代英英辞典)
と書いてありました。そうなんです、クリスマスに飾る “stocking” とは、これのことなんです。↓
クリスマスに飾る “socking” とは「靴下」のこと
サンタさんがプレゼントを入れてくれるように吊るしておく大きな靴下は “Christmas stocking” という名前なんですね。日本語ではこれは「靴下」と呼ぶので、”Christmas sock” でもよさそうですが、英語ではそうは言わず “Christmas stocking” という呼び方が一般的なんです。
ちなみに、”sock(s)” を辞書で引いてみると、こんなふうに書いてありました。
a piece of clothing that is worn over the foot, ankle and lower part of the leg, especially inside a shoe
(オックスフォード現代英英辞典)
脚の “lower part” をカバーするもの、つまり “sock” と言えば比較的短いもののこと言うようです。それに対して “stocking” とは長いものを指すことが多く、日本語でもサッカーやラグビーなど、スポーツをする時に履く厚手の長い靴下のことを「ストッキング」と呼んだりしますよね。
Happy Holidays!
クリスマスまであと少しですね。ニュージーランドでは、やはりクリスマスを盛大に祝う習慣があって、クリスマスショッピングにかなりのお金を費やすようです。この時期に人に会うと、挨拶代わりに “Have you done your Christmas shopping yet?” と必ず聞かれるほどです。
どこもかしこもクリスマスセールやクリスマス商戦がすごいですが、ニュージーランドのクリスマスは夏なので、ビーチグッズやバーベキューグッズなんかも売っていてなかなか興味深いですよ。
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