2019/7/13 15:00

「爪」だけじゃない! “nail(ネイル)” を動詞で使うと意外なニュアンスに

“nail(ネイル)” と言えば、どんな意味を思い浮かべますか? 「釘(くぎ)」を思い浮かべる方もいれば「爪(つめ)」を連想した方もいるかもしれません。

 

でも「釘」でも「爪」でもなく、会話の中で使われるスラングの “nail” があるんです。

 

今回は、ちょっと日本語にしにくく、辞書にもあまり詳しく紹介されていない “nail” を取り上げたいと思います!

 

“nail” を動詞で使うと?

今回紹介するスラングの “nail” は動詞として会話に登場します。動詞の “nail” には「くぎを打つ」という意味もありますが、それではありません。

 

意味やニュアンスは後ほど紹介するとして、まずはどんな感じで使われるのか、例を挙げてみましょう。

 

例えば、テストで高得点を取った時。友達が「テストどうだった?」と聞いてきて、あなたが「95点だったよ」と言ったら、友達は、

 

Wow, you nailed it!
と言うかもしれません。

 

または『America’s Got Talent』のようなオーディション番組でも、

 

You nailed it!

 

はよく登場します。挑戦者が歌やギターを披露して、それが素晴らしかった時は審査員たちは、

 

That was excellent. You absolutely nailed it!

 

とコメントするでしょう。

 

あるいは友達に「カルボナーラ作ってくれない?」とリクエストされて、作ってみたらとっても美味しく完璧にできた時。あなたは、

 

I nailed it, didn’t I?

 

と言えるんです。

Nailed

さて、どんなニュアンスなのか何となく分かりましたか?

 

褒める時によく使われる “nail”

冒頭にも書いた通り、この “nail” の使い方はとっても日本語に訳しにくいんです。

 

最初のテストで高得点のシチュエーションでは「やったじゃん!」「バッチリだね!」と訳せるかもしれません。

 

でも、次のオーディション番組のシチュエーションでは「完璧!」という日本語にしてもおかしくないし、最後のカルボナーラのくだりでは「上手くいった」とも言い換えられます。

 

そんな “nail” に共通するのは、

 

to achieve something or do something right
(オックスフォード現代英英辞典)

 

という意味です。

 

何かを達成したり、何かを完璧にバッチリこなした時なんかにとってもよく使われます。英語で言う “You got it right!” や “You did it perfectly!” みたいな感じです。なので、

 

You nailed it!

 

は褒め言葉として「バッチリだね!」「完璧だね!」のようなニュアンスで使われることが多く、

 

I/We nailed it.

 

となると「自分(たち)はバッチリ完璧に上手くやったよ」みたいな感じになります。

Opposable Thumbs Up Monkey

友達が何かを上手く達成した時には、”Well done!”、”Good job!”、”Excellent!” などが定番の褒めるフレーズとして使われますが、これらに “nailed it” をくっつけて、

 

Well done! You nailed it!

 

のように言うこともできますよ。

 

ちょっと似ている “bang on”

“You nailed it!” は「何かの本質をバッチリ捉える=完璧な」というニュアンスがあるので、そういった意味では “bang on” という表現に少し似ているかもしれません。

 

“bang” は「大きな音を立てて何かを叩く」時や、ドアを「バタンと閉める」時に使いますが、実は副詞で “exactly” という意味もあります。

 

そこから “bang on” は日本語で言うところの「どんぴしゃの」といった “exactly right” という意味で使われるんですね。

 

例えば、友達の推測がピッタリだった時などに、

 

Your guess was bang on!

 

と言ったりする感じです。これはイギリス英語の使い方のようです。

 

テレビ番組やドラマ・映画でも耳にする

今回紹介した “nail” の動詞の使い方は日本人にはあまり馴染みがない上に、とっても日本語にしづらいので、実際に使われているのを見たり聞いたりするのが一番だと思います。

 

そうすると何となくニュアンスが掴めるようになってくるので、どんな場面で使うのか肌で分かるようになります。

 

必ず覚えておきたい表現ではないかもしれませんが、とっても英語らしい表現なので、頭の片隅に置いておいて、いつか耳にした時にでも思い出してもらえると嬉しいです!

 

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