2016/11/24 11:00

【ミニ四駆ジャパンカップ2016】 “日本一”のレーサーとなった「勝因」とは!?

6月から約4か月にわたり全国各地で行われた「富士通 乾電池 提供 ミニ四駆ジャパンカップ2016」の「チャンピオン決定戦」が10月16日、東京・お台場のMEGA WEBで開催されました。各部門のチャンピオンマシンなどのレポートは本日発売の「GetNavi」1月号に掲載していますが、収録しきれなかったチャンピオンたちのインタビューをここでご紹介します。

 

日本一のレーサーが決定!

全国各地のエリア代表のなかから、この日、国内最速のチャンピオンが決まるとあって、会場のお台場MEGA WEBには多くのミニ四駆ファンが詰めかけました。

 

この日は、オープンクラスのみ、最後のチャンピオン決定戦への出場権をかけた「東京EX大会」も開催。決勝戦ではほかのマシンが次々とリタイアするなか、プラボディのマシンで手堅い走行を見せた川井太郎さんが優勝。見事、チャンピオン決定戦への最終切符を手にしました。

 

チャンピオン決定戦は、決勝戦仕様の特別コース「ウルトラバーニングサーキット 2016 Finalバージョン」を使用。ゴール前の「富士通トリプルエス」が全てデジタルカーブに変更されており、さらに難易度が増した超難関コースで全国各地のエリア代表マシンが激しいレースを繰り広げました。

 

タミヤの公認競技会オープンクラスの2015年、2016年の公認競技会優勝者からなるチャンピオンズ、小学4年生~中学3年生以下対象のジュニアクラス。高校生以上対象のオープンクラスと、それぞれのクラスでチャンピオンが決定しました。

 

オープンクラスでは「東京大会EX」大会を勝ち上がった川井さんのプラボディを使用したマシンが最終ラップで追い上げ、先頭車を抜き去り優勝。決勝レースでは唯一のプラボディマシン優勝に大きなどよめきが起こりました。

 

見事優勝を手にした3名の方々に勝利者インタビュー。優勝マシンとともに紹介します。

 

■オープンクラス チャンピオン

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川井太郎さん

 

――決勝で一人だけ、ボディがポリカではなくプラスチック製なのが印象的でした。

「重いボディで軽いボディのマシンに勝つとうれしいじゃないですか。でも最近はどんどんボディの面積が小さくなってきて、あんまり不利じゃなくなってきているんですけど(笑)」

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――特に力を入れている部分はどこですか?

「シャーシの加工ですね。サスペンションを入れてフレキシブル化しています。こうすると着地で跳ねないんです」

 

――今日は東京EX大会で優勝して、そのままチャンピオン決定戦でも勝利。一日に2度表彰台に上がりました。

「東京大会EXのほうは4回勝たなきゃいけないので安全なセッティングいきました。でもチャンピオン決定戦は負けても後悔はないんで、もう行っちゃえ! って、速度を出しに行きました。ブレーキを少し抜いて、速くなるように調整したのがよかった」

 

――大会で特に勝つために意識したことはあれば教えてください。

「仲間とお互いにレースをスマホで動画撮影しているんですけど、それが本当に参考になる。肉眼で見ていると、なんでコースアウトしたかなかなかわかんないじゃないですか。単にスピードの出し過ぎなのか、まっすぐ飛んでないのかが、早過ぎてわからない。それをスロー動画でシーズンを通してチェックしていたのが、かなり役に立ちました。優勝できたのは、みんなのおかげですね」

 

■ジュニアクラス チャンピオン

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堀川友也くん

 

――勝因はなんだと思いますか?

「勝因は・・・運ですね。デジタルカーブがあったので、フロントのスライドダンパーを強化しました」

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――具体的にはどのように強化しましたか?

「ガタがないようにかみ合わせをよくしたのがよかったんだと思います」

 

――今後の目標を教えてください

「またここ(チャンピオン決定戦)に来ることですね!」

 

■チャンピオンズクラス チャンピオン

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星山大輔さん

 

――おめでとうございます。

「ジャパンカップが復活してからは絶対優勝したいって思っていたんですが、その夢を4年で達成できました。小学生の頃にテレビ番組『タミヤRCカーグランプリ』のなかでミニ四駆のレースが実況されていて、いつか自分も出て優勝してみたいと思っていたんですが、数十年後に夢が叶うとは、自分でも驚きです」

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――勝因はズバリ、なんでしょう?

「難しいコースでしたが、研究して最適なセッティングを見つけられた結果でしょうか。最終戦は最後のS字がデジタルカーブになるということで、その対策にピニオンギアを普段使っているカーボン製から真鍮(しんちゅう)製に変更しました。商品説明に〝パワーをロスなく伝えられる〟って書かれているんですけど、その言葉を信じて使用しました(笑)。それが勝利の決めてになった気がします」

 

――こだわった部分はどこですか?

「常に見た目のかっこよさにこだわっていて、とにかく愛を注いできれいに作り上げるように心がけています。作業がどうしても深夜にも及ぶことがあるので、加工する際に音が出てしまうんですけど、文句を言いながらも応援してくれた、奥さんには感謝しています」

 

みなさん、おめでとうございます! 3名の優勝マシンの詳細は絶賛発売中の「ゲットナビ」1月号をご覧ください!