2016/12/28 11:54

ミニ四駆界2016年の衝撃ニュース! タミヤ×タニタ 奇跡のコラボの舞台ウラ

タミヤとのコラボでミニ四駆スケール「KD-192-TM」(税込3780円)を発売した株式会社タニタ。同社には今年の夏に始まったばかりのミニ四駆部があるとのこと。大人気ミニ四駆漫画のキャラクターであり、実在するミニ四駆チーム「二ツ星駆動力学研究所」(TMFL)のメンバーと共に伺いました。

↑TMFLのメンバーとタニタ本社を訪問
↑TMFLのメンバーとタニタ本社を訪問

 

タニタの社員食堂(!)で我々を迎えてくれたのは「ゆるい公式」として人気のタニタ公式さん。漫画「シャープくんとタニタさん」(クロフネCOMICS)のキャラクターにもなっている人気者の彼に、今回のコラボ誕生の背景を聞きました。

 

――タニタ公式さんはフォロワー数が17万5000人以上。企業の公式Twitterとして異例の人気ですが、今回、タミヤさんとのコラボ企画もTwitterのツイートから生まれたんですよね?

タニタ公式さん(以下、タニタ) そうなんです、7月にミニ四駆部を発足させたのがきっかけですね。うちの会社はいろんなクラブ活動があるんですよ。野球とかフットサルとか、珍しいのだとボルダリング部や、筋トレ部もあって。社員が自発的に作ったクラブがたくさんあるので、ミニ四駆部も作っちゃおうと始めたんです。

 

――ミニ四駆に興味があったんですか?

タニタ 以前からいろんな企業さんにミニ四駆部があるのを知っていたんです。最近、盛り上がっているみたいだし、みんな昔遊んでたのでやってみたいって社員も多くて。いざ始めることになり、コースを手に入れたので、私がTwitterで、ミニ四駆部についてツイートしたんです。

 

――そのツイートにタミヤさんからリプライがあったんですよね?

タニタ 私がタミヤさんに「おまえも肉抜きしてやろうか?」ってふざけたリプライを返して(笑)。そこからやりとりが始まったんですよね。

 

――もともとタニタ公式さんもミニ四駆はやっていたんですか?

タニタ もちろんやっていました。熱心に遊んでいたのは小中学生の頃ですね。あと、私、出身が静岡なんですよ。以前から、タミヤさんに親近感を持っていることをTwitterでつぶやいていて。そのツイートをタミヤさんが覚えていてくださったんです。

 

――そこでコラボの話に発展したんですね。

タニタ そうですね。あとはとんとん拍子で。

 

――これまでもTwitterから生まれたコラボ商品はあったんですか?

タニタ ありました。今回のタミヤさんで3つめですね。1つめは私とフォロアーさんが、「TIGER & BUNNY」の体組成計があったらうれしいって話をしていたら、サンライズさんが気づいてくださって。2013年にTIGER & BUNNYとのコラボでワイルドタイガーとバーナビ―・ブルックス Jr. というキャラクターが測定値や結果についてコメントしてくれる体組成計を受注生産で発売しました。2つ目のコラボは2014年に作った埼玉県志木市のゆるキャラ・カパルくんの歩数計です。売る場所がなくて探していたら、今度はロフトさんが声を掛けてくださって。無事扱って頂けることになりました。

 

「タニタの社員だけにマメにはかってしまう(笑)」

――ミニ四駆スケールに話を戻しますが、もともとミニ四レーサーは計量の際にタニタ製のクッキングスケールを使ってる人が多かったようですね。

タニタ 私たち、ミニ四駆部も通常商品のクッキングスケールでミニ四駆の重さをはかっていたんです。

 

――やっぱりタニタさんだけに、軽量化に積極的なんですか?

タニタ 軽量化に執着しているわけではなく、確認の作業に近いのかな。きっちり何gなんだろう? いくら減っただろう?ってチェックする感じですね。そこはタニタの社員だけにマメにはかってしまう(笑)。

 

――今回のコラボでこだわった部分はどこになりますか?

タニタ やはりタミヤさんのロゴですね。Twitterでもデザイン案を発表しつつ進めていたんですがこの赤と青の星に落ち着きました。あとスイッチ部分のギアを意識したデザインも気に入っています。

20161227-i07 (1)

 

――それにしてもすごい売れ行きですよね。発売日にタミヤのイベントで販売されたものはすぐに売り切れたと聞きました。

タニタ おかげさまで予想以上に好評をいただいてまして、追加生産が決まりました。

 

――今後タミヤさんとコラボで作りたい商品ってありますか?

タニタ ミニ四駆の計量はこのスケールを使っていただければ。今後は30代、40代のミニ四レーサー自身の“肉抜き”、“軽量化”をしていけたらと。年齢的に気になる方も多いと思うので今度はそちらでなにか提案できればと思っています(笑)。

 

 

TMFL作者・ハヤシ先生とタニタ ミニ四駆部のレースが実現!

ミニ四駆部の活動は週に1度。終業後、社員食堂で行われている。スペースを作り、コースを組み立てたら、セッティングをして少し走らせ、またセッティングという作業を黙々と続ける部員のみなさん。社員はビールが2本まで無料で飲めるため、飲みながらセッティングを楽しむ人もちらほら。「メンバーは昔、やってて最近復帰した人ばかり。四駆郎世代と、レッツ&ゴー世代が半々。毎週、ゆるく任意参加って感じですね」(タニタ公式さん)

 

この日は3つの「ミニ四駆 ジャパンカップ ジュニアサーキット」をつなげた巨大コースを使用していたが、レースを楽しんでる様子はない。

 

「こんな大きなコースがあるのにレースはほとんどしていません(笑)。セッティングしては走らせてっていう確認ばっかりやってますね。まだ競い合うところまでたどり着いてないというか。後半に少しだけレースっぽく同時に走ることがあるぐらいですね」(タニタ公式さん)

 

そんなまだまだ初心者のミニ四駆部のメンバー・松ヶ瀬浩武さんと柳楽祐介さんが、TMFLの作者・ハヤシケンタロウ先生との対決が実現!

 

↑TMFL代表・ハヤシ先生とタニタ ミニ四駆部2名のレースを開催
↑TMFL代表・ハヤシ先生とタニタ ミニ四駆部2名のレースを開催

 

エアロアバンテのブルーメタリックバージョンの軽量化を進めているという松ヶ瀬さん。
「肉抜きをしていますね。タニタだけに(笑)。電動ドリルを使って穴を開けてます。まだまだ素人感丸出しですけどね」(松ヶ瀬さん)

 

ミリタリー好きな柳楽さんは3Dプリンタで出力したという戦車ボディを搭載。
「ミニ四駆は小学校のときにやっていて。最近復活ですね。戦車はクルセイダーです。ワンフェスでデータを買いました」(柳楽さん)

 

まだまだ始めたばかりだという2人には負けられないと、ハヤシケンタロウ先生の表情もいつになく真剣だ。

 

部員が見守るなか、レースがスタート! 柳楽さんのマシンは途中、コースアウト。松ヶ瀬さんのマシンをハヤシ先生のマシンが大きく引き離す! ハヤシ先生がビギナー相手に、大人げなく本気を見せつけて勝利! 実力の差に部員たちからはどよめきが起こった。

↑TMFLハヤシ先生が圧倒的な差を付けて勝利!
↑TMFLハヤシ先生が圧倒的な差を付けて勝利!

 

と、ここでリタイアした柳楽さんの戦車の砲身が折れてしまったことが発覚。みんなで探すが見つからない。ちょっと落ち込んでいる柳楽さんが「さっき計ったら、199.0グラムあったんですよ」と話しながら、おもむろにタミヤスケ-ルにマシンを置く・・・・・・「198.8グラム。0.2グラムの軽量化しました!」と声をあげる柳楽さん。「おおーっ!」と、やたらと盛り上がるミニ四駆部のメンバーたち。
やはり、タニタミニ四駆部は計量が大好きなのだった。

 

↑ミニ四駆スケール KD-192-TMは0.1g単位で計測可能だ!
↑ミニ四駆スケール KD-192-TMは0.1g単位で計測可能だ!

 

 

「ミニ四駆 超速カスタム入門 TMFL Ver.」の付録シールにタニタのステッカーロゴが!

現在好評発売中の「ミニ四駆 超速カスタム入門 TMFL Ver.」(本体価格870円+税)はTMFLオンダワラ所長監修のカスタムガイド。付録の「TMFLスペシャルロゴステッカー」にはタニタのロゴも用意! こちらもお見逃しなく!

 

↑「超速カスタム入門 TMFL Ver.」
↑「超速カスタム入門 TMFL Ver.」

 

↑綴込み付録のドレスアップステッカーにはタニタのロゴも用意されている
↑綴込み付録のドレスアップステッカーにはタニタのロゴも用意されている

 

【URL】

ミニ四駆スケール KD-192-TM (ブラック) http://www.tanita.co.jp/product/g/_TKD192TM/

※この商品はタミヤ プラモデルファクトリー 新橋店(東京都港区)、静岡ホビースクエア(静岡県静岡市)、タミヤショップオンライン(http://tamiyashop.jp/)タニタオンラインショップ(http://shop.tanita.co.jp/shop/)での販売となります。

 

タミヤ公式ガイドブック ミニ四駆 超速カスタム入門 TMFL Ver.  http://www.tamiya.com/japan/products/63652/index.htm