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2019/5/9 19:48

令和元年の婚姻届も大ヒット!―― トレンド予測のプロが語る、トレンドを読む「秘訣」

楽天市場でトレンドハンターとして活躍する清水淳さん。GetNavi webの記事にもこれまで何度もご登場いただいている、トレンド予測・データ分析のスペシャリストです。今回は、多数のトレンドを事前予測し的中させてきた清水さんに、精確なトレンド予測の秘訣と、その裏側を聞いてきました。

 

↑普段はスーツを着ないという清水さん。今回の取材のためにとわざわざいつもとは違う服装でいらっしゃいました

 

シャネルが透明な衣装を出したから、クリア系飲料が流行った!?

-どのような経緯で「トレンドハンター」になられたのですか?

 

清水さん 「トレンドハンター」としてトレンドを予測する仕事を始めたのは、4、5年前ですね。きっかけは、そのさらに1、2年ほど前、テキスト分析との出会いでした。データ分析関連の開発の仕事をしていたとき、偶然テキスト分析の権威の方と出会うことができまして、いろいろ教えてもらったんですが、それがとても面白くて。そのとき楽天では、トレンドを分析するという取り組みをしていなかったので、面白そうだなと個人的に興味を持って始めてみました。最初に「ファッション」と「おせち」の半年後のトレンドを予測してみたらうまいこと当たり、それ以降続けていくうちにトレンドハンターとして仕事をするようになりました。

 

-分析というのは、具体的にどんなことをされているんですか?

 

清水さん SNSや検索の動向、海外のブーム、過去の事例からみた規則性など、いろいろな事象から複合的にトレンドを分析しています。たとえば去年クリア系飲料が流行ったじゃないですか。これのきっかけって分かります? 実は、シャネルなんですよ。

 

↑シャネルが発表したクリア系の衣服

 

-あの、高級ブランドのシャネルですよね?

 

清水さん そうです。シャネルが、2016年か、2017年くらいにスケルトンであることをウリにした衣服を発表したんですよね。その後、イギリスでもクリア系ドリンクが急に流行るようになって、「これは日本にもクリア系ブームが来るな」と考えたわけです。

 

結果として、2018年に日本にもそのブームが到来、クリア系飲料だけでなく、スケルトンな文具やバッグ、インテリアなどが幅広く売れました。「スケルトン/クリア/透明」というキーワードをファッションやドリンクなどひとつの分野だけでとらえずに様々なジャンルに幅を広げてみた結果、もっと大きなトレンドが見えてきたという例ですね。

 

クリアドリンク
↑2018年爆売れしたクリア系ドリンク。クリアラテ from おいしい水(実売価格134円)

 

ボトムアップで探る、消費者目線のトレンド

-清水さんが発表するトレンドは、「クリア系ブーム」のように必ず何かのテーマでグループ化されていて、独特な方法ですよね。

 

清水さん そうなんですよ。トレンドデータ分析は「キーワードを線で結び、テーマでくくってグループ化する」ことだと思っています。さっき言った「クリア系ブーム」も、クリア系ドリンク、クリア筆箱やクリアバッグ、ガラスケースといった、個々のブームを線で結んだ結果ハッキリしたものです。

 

よくある「今年売れる家電!」みたいなトレンドもいいですが、僕は、消費者の動向から生まれた1ジャンルにとどまらないトレンドを発信していきたいと思っています。

 

-一般の方が、トレンドを予測する方法もあるのでしょうか?

 

清水さん ありますよ。単純に周りを見るだけである程度流行りがわかると思います。コンビニの棚の陳列を見る、周囲の人の洋服を見る、原宿に行ってみるなど。少し注目してみるだけで見えてくるものがあるので、次はそれがなぜ起きているのかを考えてみましょう。

 

最近で言ったら、コンビニの冷凍食品、めっちゃ増えてますよね。これがなぜかというと、60代70代の一人暮らしが増えているからなんです。元々は高齢化の進んだ地方で生まれたブームだったのですが、東京にも波及してさらに若者からも支持を集めるようになり、いまや全世代的なトレンドになりました。「家飲みブーム」というのもありましたが、この「家飲み女子」がこの冷凍食品をおつまみに買うケースも多くて、考えれば考えるほどいろいろなものが繋がって見えてくるんです。

 

-なるほど、しかし少し難しいような気もします……

 

清水さん もっと簡単な予測方法もありますよ。いま、元号が令和になったじゃないですか。これ、間違いなく何かしらのトレンドが起きるってわかりますよね。元号が変わるのは前からわかっていたことですから、それに関するトレンドは何か、過去の例などから考えていけばある程度予測がつくんです。

 

-なるほど、こちらは分かりやすいですね。改元では、具体的にどんなものが売れているんですか?

 

清水さん 元年結婚のための婚姻届がすでにたくさん売れていますし、他には、タイムカプセルや皇室の方々に似せたファッションもちょっとしたブームになっています。実際に検索が増えているんですよ。僕が予測した範囲では「元年消費」だけでも、トレンドのキーワードは200以上になります。実は、トレンドってすごくたくさんあるんです。

 

↑元号改定でたくさん売れた、かわいらしいデザインの婚姻届。

 

-婚姻届って売れるものなんですね。それにしてもすごい数です……

 

清水さん 婚姻届は、役所で配布しているものでなくても提出できるので、こういった商品が売れているんです。元号改定もそうですが、政策は事前に決まるものですから、トレンドが予測しやすく、トレンドアイテムの数も多くなります。それに、過去にも何度かあったことだと、トレンドにも規則性があるんですよ。例を挙げるとすれば増税前の駆け込み需要がありますね。

 

ここまで紹介した元号改定や増税というのは政策の部類ですが、ほかにも経済環境(物価や貿易の動向など)、価値観や文化といった社会環境、あとは技術環境といったものに、それぞれ注目して新しいトレンドを探しています。

 

-なるほど、一口にトレンドと言っていますが、とても奥の深いものなのですね。最後に清水さんにとって、トレンドとはなんでしょうか?

 

清水さん 先ほども言いましたが「ボトムアップ」です。僕が注目していきたいのは、消費者が作るトレンド。しかもそのトレンドがまだブームになりきる前の新たな「トレンドの芽」を発掘していきたいと思っています。

 

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