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2016/10/24 14:08

毎月のスマホ料金を安くする! 5分でわかる「格安SIM」の超キホン

昨今、スマホの月額料金が安くなる「格安SIM」に注目が集まっています。しかし、小難しい話が多く、入門者にとってはどういうメリット・デメリットがあるのか分かりにくいことも。そこで、今回は格安SIMの超基本についてやさしく解説していきます。スマホ料金を低く抑えたい、と考えている方はぜひ参考にして下さい。

 

「格安SIM」ってそもそも何?

「格安SIM(シム)」とは、NTTドコモなどの大手キャリアの通信回線設備を借りて提供されている割安な通信サービスの総称です。設備投資などを抑えられることから、月額料金は大手キャリアの半額以下になるケースも存在します。

↑スマホの電話番号などを登録しているICカードのことを「SIMカード」という。大手キャリアで契約したスマホにもセットされている。スマホ向けには、ナノ(左)、マイクロ(右)の2サイズがある
↑スマホの電話番号などを登録しているICカードのことを「SIMカード」という。大手キャリアで契約したスマホにもセットされている。スマホ向けには、ナノ(左)、マイクロ(右)の2サイズがある

 

まず知っておきたいのは、格安SIMとして提供されるSIMカードには「データ通信専用」「SMS対応」「音声通話対応」の3種類があるということ。このなかでキャリアスマホと同じように使えるのは「音声通話対応」のSIMカードですので、キャリア契約時と同じように使いたいという方は、この音声通話対応のSIMカードを選びましょう。データ通信専用は、LTE対応のタブレット端末などで「通話はしないけど、データ通信だけしたい」という人向け。SMS対応は、「通話はほかの端末でするけど、SMS(ショートメール)だけは利用したい」という人に向いています。

 

さて、代表的な格安SIMの例として、「楽天モバイル」の音声通話対応プランの基本料金を見てみましょう。月額料金は1か月に使用できる高速通信の量で異なります。

↑楽天モバイルの音声通話対応プラン
↑楽天モバイルの音声通話対応プラン

 

基本的な通話料金は30秒につき21.6円/30秒。これはキャリアの旧プランと同様です。通話アプリ「楽天でんわ」から発信する場合には、通話料は半額の10.8円/30秒になります。また、楽天モバイルの場合、5分までの通話が何回でも無料になる通話定額オプション(月額918円)を利用することで、頻繁に通話を利用する場合にも通話料を抑えられる仕組みになっています。

↑サービスによっては、通話料が安くなるアプリが提供されていることもある
↑サービスによっては、通話料が安くなるアプリが提供されていることもある

 

さて、キャリアと比べるとどのくらい安くなるのでしょうか。1か月に約3GBが使えるプランで月額料金を比較してみると下記のようになります。

↑合計金額をキャリアと比べると、月4050円もお得
↑合計金額をキャリアと比べると、月4050円もお得

 

格安SIMは非常に種類が豊富

格安SIMサービスは非常に数が多く、すべてをチェックするのは至難のワザです。そこで、本記事では、格安SIMの主要5社の料金を参考までにご紹介します。

↑主要な格安SIMサービスより、代表的な音声通話プランの月額料金プラン
↑主要な格安SIMサービスより、代表的な音声通話プランの月額料金プラン(2016年10月22日現在)

 

こうして見ると料金に大きな差はないように思えますが、各社とも独自のサービスを用意しており、そこで他社と差別化を図っています。例えば「OCN モバイル ONE」では、1日ごとに通信量の制限が設定されているプランも選べます。一か月単位のプランの場合には、契約した通信量をオーバーしてしまった場合、翌月までずっと通信速度規制がかかってしまい、それを回避するには追加料金を支払わなければなりません。1日単位のプランなら翌日には制限が解除されるので、ついつい使いすぎた場合も安心です。

 

また、料金表には表現できない特典もあります。例えば「LINEモバイル」では、LINEなどのアプリの通信量がカウントされないカウントフリー制度を採用したことで注目されています。LINEのメッセージ機能が実質使い放題になるので、LINEのヘビーユーザーならお得に利用することができます。こうした特徴が異なるため、自分の用途にあったプラン選びをすることが重要になるのです。

 

格安SIMへの乗り換える方法

電話番号を変えずに大手キャリアから格安SIMに乗り換えるには、MNP(番号ポータビリティ)を利用しましょう。この場合には、現在契約中のキャリアでMNP転出手続きを行い、「MNP予約番号」を入手します。その後、乗換先の格安SIMを購入・契約するという流れです。回線交換手続きが終了した段階で、元のSIMカードは利用できなくなります。ちなみに、キャリアからのMNP転出と、格安SIM開通の初期費用には、それぞれ手数料がかかります。

↑MNPについては各社のサイトを参照しよう
↑MNPについては各社のサイトを参照しよう

 

格安SIMを購入できる場所は、主に①事業者の直営店(オンラインショップ・実店舗)、②家電量販店(オンラインショップ・実店舗)、③ネットショッピングなどがあります。注意するべきは、購入方法によっては、当日にSIMカードが手元に届かないこともあるということ。携帯電話が不通になる期間があると困る場合には、「即日MNP」に対応している直営店の実店舗や、家電量販店の格安SIMカウンターなどで契約することをオススメします。

↑家電量販店には格安SIM専用のカウンターがあることも
↑家電量販店には格安SIM専用のカウンターがあることも

 

 

手持ちの端末で格安SIMは使えるの?

前提として、大手キャリアが販売する端末には、「SIMロック」と呼ばれる制限がかかっています。このSIMロックにより、端末に他社のSIMカードを挿入しても他社回線のサービスが使えないようになっているのです。

 

しかし、現在キャリア回線で利用している端末をそのまま流用できる場合があります。例えば、NTTドコモで購入した端末なら、NTTドコモの回線を使う格安SIMで運用可能です。ただし、もちろん例外も存在するので、手持ちの端末が目的のサービスで利用できるかどうか、必ず事前に確認するようにしましょう。

 

ちなみに、2015年5月以降に発売された端末なら、購入から6か月程度経過すると「SIMロック」を解除できます。SIMロックを解除した端末では、他社回線のSIMカードでも、通信規格が合えば利用できることがあります。格安SIMで端末を流用したい場合に必要となるケースもあるので覚えておきましょう。詳しくは各社のホームページを参照してください。

↑SIMロック解除の詳細についてはキャリアの公式サイトで確認しよう
↑SIMロック解除の詳細についてはキャリアの公式サイトで確認しよう(画像はauのサイト)

 

手持ちの端末が流用できないときはどうする?

手持ちの端末が流用できない場合には、SIMロックが掛かっていないSIMフリー端末を購入して使いましょう。以前は「格安スマホ」と称され、「安かろう悪かろう」な端末も多かったのですが、それは過去の話。最近の新機種は性能もデザインも非常に良好で、普段使いには困りません。SIMフリースマホは、家電量販店やインターネットショッピングサイトなどで販売していますが、不安がある方は格安SIMサービス会社がSIMカードと端末をセットで販売しているので、そちらを利用してもよいでしょう。

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↑ショッピングサイトで「SIMフリースマホ」と検索してみましょう

 

格安SIMサービス会社が、端末や端末とSIMカードのセット販売をしている場合があります。例として、「楽天モバイル」の扱う端末をいくつか紹介します。

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honor 8
実売価格4万6224円
特徴的なダブルレンズを搭載する5.2型スマホ。カメラ性能にこだわるならぜひ選んでおきたい一機。背面には指紋センサーも搭載する。

 

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ZenFone 3
実売価格4万2984円
格安スマホブームの立役者ASUS「ZenFone」シリーズの最新機種。従来機のポップなイメージから一転。高級感のある薄型ボディを採用した5.2型モデル。

 

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arrows M03
実売価格3万5424円
防水性能や耐衝撃性能を備える富士通製のSIMフリースマホ。ほか2機種よりも一回り小さい5型ディスプレイを搭載する。おサイフケータイやワンセグにも対応する機種はSIMフリーでは希少な存在。

 

見落としてはいけない格安SIMの注意点

格安SIMは月額料金が割安で魅力的ですが、もちろん気を付けなければいけない部分もあります。まず格安SIMには、通話定額オプションがありますが、一回の無料通話時間に制限がある場合がほとんどです。超過分には通話料が発生するので、ついつい長電話をしてしまう人は注意が必要です。

 

また、データ通信速度は普段使いには支障がない程度に安定していますが、昼休みや夕方~夜などの回線が混雑する時間帯は、大手キャリアよりも通信速度が低下しやすい傾向にあります。

 

そして、オンラインショップを中心に展開しているサービスでは端末故障時に駆け込めるキャリアショップのような場所がありません。電話サポート、チャット式のサポートなどを頼りにしなければいけない場合も出てきますので、店頭でのサポートを利用したい人はその点を念頭におきましょう。

 

格安SIMは月額料金が安く、初月の基本料が無料になるなどのお試しキャンペーンを実施しているサービスも多くあります。格安SIMが気になるけどどうしても不安だという場合には、手持ちの端末を流用するなどして、トライアルで格安SIMを1枚契約してみるのもありかもしれません。

 

協力:楽天市場