文房具
2017/3/13 20:30

定規やハサミでの“ベリベリ”やめませんか? 「面倒くさい」「こわい」を排除した唯一無二のカッターナイフたち

あちこちで話を聞いてみると、意外とみんなカッターナイフを使ってないっぽい。だが、「生活の中で刃物が必要ないのか?」というと、そういうワケでもないらしい……。

 

例えば、クーポン誌の切り抜きなんかは定規を当てて破り切ったり、宅配段ボールの開梱はハサミやボールペンの先をズブッとガムテープに挿し込んでベリベリとこじ開けたり。なぜか、本来ならカッターでやった方が手早い作業を別の道具で無理やりこなしているようなのだ。

 

なんじゃそれ。筆者からすれば意味がわからないので、もうちょっとしつこく掘り下げて聞いてみたところ、ようやく納得いった。ポイントはカッターナイフの「面倒くさい」と「こわい」だったのだ。

↑確かにダイアルロック式はいちいち刃の固定が面倒
↑確かにダイアルロック式はいちいち刃の固定が面倒

 

「カッターナイフは面倒くさい」

大型のL刃ナイフによくあるダイアルロック式(ネジで刃を固定するやつ)はもちろんのこと、カチカチとスライダを動かすオートロック式でも慣れない人は丁度良い長さで刃を出すのが苦手。まず、カチカチカチカチッと適当に長く刃を出して、そこから程よい長さになるまで一段ずつ刃を戻していくという作業になるのだ。

 

「カッターで切らなきゃ!」という段になって、いちいち程よく刃をセットするぐらいなら不便を承知で別の道具に代用させた方が良いのだという。

 

「カッターナイフは怖い」

刃物だから怖くて当然なのだが、特に使った後に刃をしまい忘れ、うっかり抜き身で置いてしまうのが怖いようだ。それが子どもがいるご家庭なんかだと、刃がそのままでは大怪我の危険性も充分だ。

 

「刃物は危なくて当然なんだから、自分で注意して使え!」と言い切っちゃうのは簡単なんだけど、でもそれじゃ道具としての進化がない。うっかりさんでも安心して使えて、しかも面倒くさくないカッターがあればそれに越したことはないだろう。

 

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OLFA セーフティカッター 594円

例えば、段ボールの開梱に便利なOLFA「セーフティカッター」は、名前通り安全で、かつ面倒くさくないという便利なヤツ。

 

↑スライダを押し込んでも、刃は最大でこれぐらいまでしか出ない。必要充分だ
↑スライダを押し込んでも、刃は最大でこれぐらいまでしか出ない。必要充分だ

 

まず、刃を出すときは握った手の親指でスライダをぐいっと押し出すだけ。そもそも刃が短いので、最大まで押し出して丁度使いやすいぐらいである。しかも、このカッターには刃のロック機構がないのも良い。スライダから指を離すと、シャッとばね仕掛けで刃がボディに引っ込んでしまう。つまり、使ってない状態だと刃が出たままにならないというセーフティ機構なのだ。

↑切り終えると自動的に刃が収納される
↑切り終えると自動的に刃が収納される

 

このカッターで段ボールを開梱するときは、まず刃を出して箱に切り込む。いったん刃が食い込んだら、スライダから指を離して切り進めばいい。そして、段ボールを切り終わった瞬間に刃がボディに収納される。これなら間違いなく安全だし、面倒くさくもない。この使い勝手はなかなか大したものだ。

 

例えば、引っ越し時の大量開梱作業にカッターナイフを使うと、いちいち刃を出しては開けて戻して……の繰り返し。ところが、セーフティカッターならその手間も減らせるので、段ボールを50箱も開けるぐらいになると、手の疲れ具合にもかなり差が付くはずだ。

↑刃は両サイドが使えるので、切れ味が落ちたら裏返して装着する
↑刃は両サイドが使えるので、切れ味が落ちたら裏返して装着する

 

ただひとつ、ボディがぼってりと厚くなっているため、手の小さな女性には少し扱い辛いこともある。そんな人にオススメなのが、金属ボディの「オールメタルセーフティカッター」だ。

 

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OLFA オールメタルセーフティカッター1069円(写真:下)

基本的な機能はノーマル版と一緒。まず、ひと目でわかるスリムなボディでとても握りやすい。重量もコンパクトな分だけ金属製のくせにノーマル版よりも15g軽い。そしてなにより、スライダが大きめなので指の掛かりが良いのだ。ノーマル版のスライダは軍手をはめた状態だと少し押しにくいが、メタルの幅広なスライダなら確実にぐいっと押し出せる。

 

↑スライダが大きいので、軍手でも操作しやすい
↑スライダが大きいので、軍手でも操作しやすい

 

価格は少し高くなるが、やはりそれだけ使いやすい。ただ、冬場なんかは手にした瞬間にキャッと叫ぶぐらいに冷たくなってたりするので要注意だ。

 

そしてもうひとつ、同じバネで刃が収納されるセーフティカッターでも、コンパクトかつ何にでも使える万能タイプがある。40代以降の世代なら思わず懐かしさを感じてしまう、通称“猫のツメカッター”ことOLFA「タッチナイフ・ベンリー」だ。

 

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OLFA タッチナイフ・ベンリー 259円(2個)

「まだ売ってんの?」と驚かれるかもしれないが、発売から現在まで約40年、600万個以上の販売実績を挙げているというロングセラー。少しデザインは変わったものの、いまでもちゃんと作り続けられている。

 

構造的には、先のセーフティカッターと同じばね仕掛けのスライダと刃を組み合わせたもの。スライダを押している間だけ刃が出て、手を離すと収納の安全設計ナイフである。円盤の一部を切り落としたような独特のフォルムは、コンパクトで手の中に収まりやすい。使うときは、この円盤をひょいとつまむだけなので、気分的にも手軽で「サッと使える」感が高い。

↑薄くて手軽に使えるミニカッターの名器
↑薄くて手軽に使えるミニカッターの名器

 

とにかくこの手軽さこそがタッチナイフの身上。お菓子の袋を開けたり、爪周りの逆剥けを削いだり。とにかく何でも「あっ、これ切りたい」と感じた瞬間に即座に使える自由度の高いナイフである。安全性も高いことだし、家のあちこちに備えておくのがオススメだ。

 

ところで、筆者は学生時代にタッチナイフでリンゴの皮をまるまる剥いたことがある。難易度は高いが、やればなんとかなるものだ。