文房具
2018/8/24 17:00

尻尾つきのシヤチハタに、高級車の製造技術を活用したペンも!「文具展ISOT」をおさらいしよう

【機能部門】グランプリは誰でも安全に切れる「キッター」

折る刃式カッターナイフを発明したオルファが、まったく新しい“切る体験”を提案。

 

「キッター」はご覧のとおり、刃が特殊なプラスチックで圧着して保護されており、切れる部分が最小限しか出ていません。先も尖っておらず平らになっていて、これなら子どもも安心。

 

下のスタンドには刃を折る機構があり、安全に刃を折ることもできます。初めてのカッターに最適な一本と言えるでしょう。

 

100年ぶりの進化で、かるーく開くダブルクリップ「エアかる」

もうひとつ、機能部門で気になった製品を挙げておきましょう。“てこの原理”を応用し、開く力を最大約50%も削減したダブルクリップ、「エアかる」(写真右)です。

 

ダブルクリップとは、もともとテコの原理を使って開け閉めをすることができるのですが、本体部分に小さな突起をつくり「支点」の位置をずらすことで、軽い力で開けることができるように。

 

さらにレバーの長さを変更することで、“てこの原理”をさらに利用し軽い力でクリップを開くことができるのです。

右がエアかる。レバーが長く、指に負担がかからない形状です。これが、実際に触ってみると驚きの軽さ。これからのダブルクリップのスタンダードになってくれたら、うれしいなと思います。

 

プラス「エアかる」についてはコチラも → ダブルクリップが唯一の弱点を克服! 発明から100年で初の革新とは?

 

【デザイン部門】グランプリは簡単にページを入れ替えできるノート「FLEXNOTE – UPWARD NOTEBOOK」

手で引き抜く・指で押しはめる、という簡単な動作で一枚ずつページの入れ替えができる、国内初のディスクバインド方式のノート「FLEXNOTE-UPWARD NOTEBOOK」です。

 

ルーズリーフやシステム手帳とは、またひと味違うページの入れ替え機構。私も仕事用ノートとして使ってみたいです。今後、手帳用のシートや対応するパンチのようなものがもし出てくれば、さらにカスタマイズの幅が広がりそう! 期待大です。

 

国内外の高級車に搭載される自社技術を筆記具に!?「Laurett’s MLK万年毛筆」

こちらは、丸安精機製作所の「Lairett’s MLK 万年毛筆」。“超美麗切削加工”という、世界レベルの切削加工により作られたボディはとても美しく、また触り心地も気持ちいいです。ずっと触っていたくなるような触感!

 

筆の部分も、「開明墨汁」とのコラボで筆運びの良い書き味を実現しています。

 

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