文房具
筆記用具
2018/11/4 17:00

アナログ派にはどう映る? スマホ&PC連携ができる「デジアナ文房具」の使い勝手テスト

共有や編集が手軽でどこからでも閲覧できるデジタルデータの良さと、直感的にアイデアを残せるアナログの良さを兼ね備えた「デジアナ文房具」は年々進化しています。そこで、アナログ派の編集部員が実際に3日間使って、その使い勝手をチェックしました!

 

【アナログ派の編集部員がチェック】

雑誌「GetNavi」文房具担当 鈴木翔子

紙モノ文房具が好きで手帳はアナログ派。誌面の構成を練るときもA4ノートに手書きするのが基本。

 

【その1】ごく普通のペンを目指した世界最細・最軽量のデジタルペン

ネオラボ

Neo smartpen M1

1万4800円(Amazon.co.jp販売価格)

専用のノートに書いた文字や絵をリアルタイムでデジタル化できるスマートペン。スマホやタブレットを起動していないときに書いた内容は、ペンに内蔵されたメモリに保存され、あとから同期できます。カラバリは全4種類で、スタイリッシュなデザインとアクセントカラーが効いた色展開も特徴。使い心地だけでなく見た目も普通のペンに近いです。【紙:専用紙のみに対応】【充電時間:約90分】【連続使用可能時間:約6時間】【重さ:17.4g】【書き出し方式:JPEG/PNG/PDF/SVG】【テキスト変換機能:あり】

 

↑ペン先に搭載されたカメラが専用紙に印刷されたコードを読み取ります。サインなどの素早い筆記も逃しません

 

↑録音機能も搭載。テキストをタップすると、タップした箇所を書いたときに聞こえていた音が再生されます

 

【握り心地check!】

直径10.4㎜と一般的なボールペンとほぼ変わらない太さ。17.4gと軽く、長時間筆記しても疲れません。

 

【アナログ派の使い勝手評価】

☆×5

「キャップを外すと自動で電源が入り、デジタルペンであることを忘れてしまう使い心地。テキスト変換機能の精度が高く、仕事で使えるレベルです。国際規格のD1リフィルに対応しているので、好みの書き味のインクに変えられるのもうれしい!」(鈴木)

 

 

【その2】ワンタッチで筆跡を取り込めるからデジタル音痴も安心!

ワコム

BAMBOO Folio

1万9224円(small/A5)、2万4840円(large/A4

同社独自のデジタルペン技術「電磁誘導方式」を採用し、パッドがペンの座標を読み取り、書いた文字やスケッチをデータ化します。メモやスケッチをワンタッチでデジタル化でき、Evernoteなどのクラウドサービスに共有可能。【紙:厚さ8mm以内の紙の束に対応】【充電時間:約2.5時間】【連続使用可能時間:約8時間】【重さ:本体 460g(small)、810g(large)/ペン 17g】【書き出し方式:JPEG/PNG/PDF/SVG/DOC】【テキスト変換機能:あり】

 

↑ボタンひとつでデジタルデータに変換可能。専用ノートが1冊付属しますが、それ以外のノートや紙も使えます

 

↑2つ折り型のケースが本体や中の紙を保護。間にタブレットも挟めます。ダークグレー1色で、サイズはA5とA4

 

【握り心地check!】

↑握りやすい三角形のボディを採用。適度な重みがあり軸がぶれにくく書きやすい。インクは油性で専用リフィルがあります

 

【アナログ派の使い勝手評価】

☆×4.5

「お気に入りのノートや紙も使えるのがうれしいです。操作もボタンひとつで簡単。筆圧の差をしっかり認識するから、絵を描く人に特にオススメです。筆跡のみが取り込まれるので、スキャナーで取り込んだときのように紙の汚れや埃が入らないのも良い!」(鈴木)

 

【これもCheck!】

持ち運びしやすい軽量モデルも用意!

ワコム

BAMBOO Slate

1万6200円(small/A5)、1万9440円(large/A4)

A5サイズの本体重量が264g、A4サイズは472gの軽量モデル。耐久性の高いポリウレタンとウーブンナイロンを採用したボード型です。カラーはミディアムグレーとワコムストア限定のブルーとレッドの3色。

【紙:厚さ8㎜以内の紙の束に対応】【充電時間:約2.5時間】【連続使用可能時間:約8時間】【重さ:本体 460g(small)、810g(large)/ペン 17g】【書き出し方式:JPEG/PNG/PDF/SVG/DOC】【テキスト変換機能:あり】

【その3】コスパ最強!半永久的に使えるスマートノート

ロケットブック

Rocketbook Everlast

5378

濡れタオルで拭けば1000回以上繰り返し使うことのできるノート。専用アプリのカメラ機能を使うと、かざすだけでスキャンでき、瞬時にメールで送ったり、クラウドサービスに保存したりできます。カラバリはブラック、レッド、スカイブルーの全3色。それぞれ手帳サイズ(15.5㎝×22.5㎝)とノートサイズ(21.5㎝×27.5㎝)があります。【ペン:熱で消えるペンに対応】【ページ数:36ページ(手帳型)/32ページ(ノート型)】【書き出し方式:JPEG/PDF/】【テキスト変換機能:なし】

 

↑フリクションボールなどの熱で消えるペンに対応し、濡れタオルで擦ると消えます。0.7㎜のフリクションボールとオリジナルタオルが付属

 

↑メールで送信やEvernoteに保存など、撮影後のデータの取り扱いをページ下のアイコンで指定します。アイコンに印をつけて撮影するだけで自動でアクションが起きます

 

【フォーマットcheck!】

8㎜幅のグレーのドット方眼。図形やグラフを書く際の目印になりますが、濃すぎないから邪魔にもなりません。

 

【アナログ派の使い勝手評価】

☆×3.5

「何度も使える紙なので、アイデア出しなど、たくさん書きたいときに気軽に使えて重宝。スマホの影ができないように斜めから撮影しても、正面から撮ったように補正されます。紙の性質上、インクが乾くのに少し時間がかかるので擦れには注意!」(鈴木)

 

 

【その4】月間・週間・メモページへの書き込みを一覧できる!

ナカバヤシ

スマレコダイアリー2019

950円〜

手帳に書き込んだ予定を専用アプリと連動させ、デジタルとアナログの両方でスケジュール管理ができるダイアリー。今夏、専用アプリが大幅リニューアルし、より使い勝手が向上しました。カラバリは、ブラック、グレー、ポリプロピレン製のポケット付きの3種がメイン(※)。それぞれバイブルサイズとB6があります。

※:A5サイズ限定で月間ブロックとノートが分冊になったセパレートタイプ(1620円)もあります(週間ページは収録していない)。月間ブロックとノートも個別で用意(324円)

【ペン:何でも可】【収録ページ:月間ブロック/週間レフト/ノート】【収録期間:月間2018年10月~2020年3月/週間2019年1月~2019年12月】【テキスト変換機能:なし】

 

手帳を撮影するとAIが書き込みをチェック。書き込みのある日付ごとに画像がトリミングされ、スケジュールの各日付に紐付けて保存されます。

 

 

↑ノートページに書いたメモも保存できます。日付記入欄があり、記入するとメモページもカレンダーと連動します

 

↑アプリで手入力した予定、月間スケジュール、週間スケジュール、メモが保存されます。日付をタップするとその日に関する書き込みが一覧で表示されます

 

【アナログ派の使い勝手評価】

☆×3.5

「手帳の書き込みが日付ごとにトリミングされ、画像として取り込まれるのがユニーク。時々、自動認識されたトリミング位置がズレることもありますが、アプリで修正できるので問題ありません。アプリからも予定を追加できるので、手帳を持ち歩かなくてもOK」(鈴木)

 

 

【こちらも注目】ロングセラーのデジアナ文房具3選

ここではロングセラーのデジアナ文房具を紹介。アプリやソフトで、機能をアップデートし続けられるのがデジアナ文房具の魅力のひとつです。

 

【その1】

ぺんてる

アンキスナップ

540円

専用アプリで撮影すると、マーカーを引いた部分に目隠しのマスクがかかります。参考書やノートを持ち歩く必要がなく、外でも手軽に勉強できます。

 

 

【その2】

コクヨ

CamiApp S

実売価格1万7172円〜

専用のペンとパッドを使いノートに書くと内容がデータ化されます。データ化はノートのチェックボックスに印を付けるだけ。ノートブック型とメモパッド型の2種。

 

 

【その3】

キングジム

ショットノートシリーズ

302円〜

スマホ連携文具の火付け役。専用の紙に書いたメモを専用アプリで撮影すると、自動で画像を補正、トリミングしてくれます。メモパッドやルーズリーフなど形は様々。