文房具
万年筆
2019/8/13 17:30

【買い物の達人 自腹一点買い】約10万円の高級万年筆をあえて日常のメモ用に使い倒す

日ごろから取材や撮影で数多の製品に触れ、品質を詳しく吟味している各業界の目利きたち。彼らは、本当に買うべきモノを熟知する“買い物の達人”です。「個人的に欲しい」「自分でおカネを出して買いたい」アイテムへの愛を語ってもらいました!!

 

本誌連載「文房具でモテる100の方法」の古川 耕さんが、いま気になってやまないのがパイロットの高級万年筆・カスタム URUSHI。“唯一無二”という書き心地の良さが、最も発揮される用途とは――?

↑古川さん

 

30号のペン先が抜群にしなやかな書き心地を実現!

パイロット
カスタム URUSHI
9万5040円

硬く光沢のあるエボナイト素材に、上質な蝋色漆仕上げを施した万年筆。30号の大型ペン先を採用し、しなりを楽しめるソフトな書き味が特徴です。軸さやは最大径20mmで、手にしっとりとなじむ感触を堪能できます。

 

万年筆での“自己満足”はこれで打ち止めになりそう

国内はもとより、海外メーカー製でもここまで大きなペン先の万年筆はあまりなく、10万円近い価格も含めてかなり攻めた仕様です。私の“文房具の先生”であるユニット「ブング・ジャム」の他故壁氏さんに貸してもらったり、知り合いの編集者に自慢されたりしているうちに、物欲がムラムラと湧いてきました。海外製で素敵な万年筆は無数にあるとはいえ、質実剛健で実用的な国産品としては最高峰という高い評判に、やっぱり魅かれるものがありますね。

 

仕事で使う筆記具は主にボールペンか水性マーカーですが、大量のメモを取るとき、楽に書ける万年筆を引っ張り出します。ただ、そのあと何日も使わずに放置してインクを蒸発させてしまうこともしばしばで、決して良いユーザーとは言えないのですが……。それでも、良い万年筆を日常的に使うことへの憧れは消えません。

 

カスタムURUSHIがそういった日常使いにオーバースペックだということは承知で、あえてメモ用に使いたいですね。驚くほどしなやかな書き心地のこれを使ったら、大量のメモ取りがどこまで楽になるのだろう……と、夢想しています。結局は自己満足ですが、このレベルまで行くと「万年筆における自己満足」は打ち止めになる気がするんですよね。

【ポイントその1】 大きく柔らかいペン先がしなやかな書き心地を実現

30号と大きいペン先は、抜群の存在感を誇ります。「ここまで大きくて柔らかいペン先は、海外製の万年筆にもそう見られないレベル。唯一無二のしなやかな書き味を堪能できます」(古川)

 

【ポイントその2】安定感のあるグリップで大量のメモ書きもラクラク

エボナイト素材の軸さやは20mm径と太く、グリップしたときの安定感があります。「多くの文字を素早く書くときなどは、ボールペンよりも万年筆のほうがかなり楽なんです」(古川)

 

【ポイントその3】細部までこだわりのある意匠が所有欲を高めてくれる

キャップの「CUSTOM URUSHI」の刻印など、細部までこだわりのある意匠も所有欲を高めます。「良い万年筆をいつでも持ち歩いて、日常使いしたいという憧れは消えません!」(古川)

 

文/平島憲一郎、ゲットナビ編集部 撮影/高原マサキ(TK.c)、島本一男(BAARL)