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2020/2/4 19:40

子どもの入試も大人の資格試験も強力サポート!クツワの技アリ「鉛筆削り」が侮れない!

爆速の乾電池式と、小指サイズ……工夫に富んだ鉛筆削りをレビュー

1月~2月といえば、受験シーズン。ところが、実はこの時期、社会人にとっても受験シーズンなのをご存知だろうか。特に2月は、国家・民間を問わず、かなりの数の資格試験日がひしめきあう受験月間。資格獲得のために、今まさにテキストと首っ引きで必死に勉強を進めている、という人も多いはず。

 

試験用の筆記具といえば、鉛筆かシャープペンシルだ。特にマークシート式の試験だと、芯の細いシャープペンシルよりも鉛筆の方が使いやすく、機械での読み取りに対しても安心感がある。さらに言えば、未だにシャープペンシル不可の試験もけっこうあって、資格系の予備校では「必ず鉛筆を持っていくこと」と指導している場合も多いと聞く。

 

であれば、事前の勉強もそれに合わせて鉛筆を使っておきたいところだが、いざ鉛筆を買ってこよう……という段になって意外と忘れがちなのが、鉛筆削りの存在である。普段から鉛筆を使う機会の少ない社会人は、そもそも鉛筆削り自体を持っていない、なんてケースもあるだろう。

 

そこで今回は、鉛筆で資格試験に臨む人にオススメする最新「鉛筆削り」を紹介しよう。

 

勉強時間を削らない!電動0.9秒の爆速鉛筆削り「スピモ」

試験に臨むにあたって鉛筆削りが必須とはいえ、試験期間以外に使うアテもないから、しっかりした電動鉛筆削りを買うのは馬鹿らしい。じゃあ小さな手動の削り器でいいかと言えば、それもまた面倒。

 

そこでまずオススメしたいのが、クツワの小型電動鉛筆削り「スピモ」。ペンケースに入るほどコンパクトながら、電池駆動の超スピードモーター内蔵。丸まった芯を尖らせるだけなら、最速で0.9秒でOK!という小さなモンスターマシーンなのだ。

クツワ
小型電池鉛筆削り スピモ
1100円(税別)

 

実際に削ってみると、確かに速い。丸まった鉛筆をグッと差し込んで、一拍おいて取り出したら、もうピンピンに尖っている。電池式の鉛筆削りでこの速さは、ちょっと笑ってしまうレベルだろう。

 

ちなみに、芯が完全に折れた状態から尖りきるまで約3秒、新品の鉛筆でも約5秒と、これまた超高速。普通に削り器をくりくり回して削ることを思えば、かかる時間の差は歴然である。

 

ただし、オートストップ機構はついていないので、削り上がりは自分で判断して抜かないと、鉛筆が延々と削られてしまう。そこは要注意かもしれない。

 

 

使用する電源は、アルカリ単3乾電池2本。高速モーターではあるものの、メーカー公称で400回以上は削れる、という設計になっている。また、電池を抜くと内部の削り器部分が固定されるため、いざという場合は手動で削ることも可能だ。

 

だいたいの試験は、テスト中の電動鉛筆削り使用は不可となっているが、これなら、電池を外して持ち込むこともできるだろう。

↑電池は底部のスライドフタから脱着する
↑電池は底部のスライドフタから脱着する

 

↑無電源状態でも手削りができるのはありがたい
↑無電源状態でも手削りができるのはありがたい

 

細かい部分だと、削っている間に芯が折れて詰まっても、簡単に取り出すことができる機構があるのは優秀だ。その辺りはさすが、学童用鉛筆削りを数多く作っているクツワだけに、ちゃんと作ってあるなあ、と感じる。

↑パカッと簡単に開いてしまうカバー。携帯できるものだけに、できればロック機構は欲しかった
↑パカッと簡単に開いてしまうカバー。携帯できるものだけに、できればロック機構は欲しかった

 

逆に、削りカスの収納カバーにロック機構がついていないのは、個人的にちょっと残念に感じる点だった。本体がコンパクトで持ち運ぶ機会が多いだけに、うっかりカバーが開いて周囲に削りカスが散乱する、なんてこともありえるからだ。

超極小!いざというときに助かるミニ鉛筆削り「ベイビーケイ」

もうひとつ紹介しておきたいのが、同じくクツワの鉛筆削り「ベイビーケイ」だ。これの何がいいかって、名前通りベビーサイズ(ケイはたぶんクツワのKだろう)の超ミニ削り器というところである。

クツワ
鉛筆けずり ベイビーケイ
120円(税別)

 

サイズを数値で言えば、幅15×高さ93×奥行き75㎜で、重さは7g。指でつまんでみた印象としては“豆”ないしは“粒”。特に幅15㎜は、削り刃の幅+鉛筆が削れる隙間ギリギリで作ってある感じだ。

 

もちろん、削り器には他社製でも小さなものがいくつかあるが、削りカスを溜めておけるカバー付きでここまでミニサイズというのは、あまり記憶にない。

↑指でつまむと、「小さいなぁ……」と実感する
↑指でつまむと、「小さいなぁ……」と実感する

 

コンパクトな削り器だけに、基本的にはペンケースに入れて常時携帯、という運用になるはず。外出先では気軽に削りカスを捨てられないシーンも多い(試験中だってそうだ)ので、やはりカバー付きがありがたいのだ。

 

あまりまとめて削ると、カスでギュウギュウになって大変そうだが、先端を尖らせるだけなら鉛筆5〜6本分、折れた状態からの復旧で2本分のカスはストックしておける。ひとまず試験中1日分の鉛筆を削るには、充分に対応できる容量と言えるだろう。

↑カバーはうっかり開きにくいスライド式
↑カバーはうっかり開きにくいスライド式

 

もうひとつ、携帯するのに便利なのが、鉛筆を挿し込む穴をふさぐキャップだ。

↑黒鉛の粉末が漏れないキャップ。これがないとペンケースの中が汚れて、地味に困る
↑黒鉛の粉末が漏れないキャップ。これがないとペンケースの中が汚れて、地味に困る

 

ここが剥き出しだと、削れて粉になった黒鉛が漏れ出して、ペンケースの中を黒く汚す原因となる。使わない時はキャップをしておけば、安心なのだ。

↑消しゴムより小さいので、ペンケースの隙間のどこにでも入れておける
↑消しゴムより小さいので、ペンケースの隙間のどこにでも入れておける

 

実際に使ってみた感想としては「小さくても普通に使えるなぁ」といったところ。削りカスを溜めておく容量以外の部分で、サイズによる不都合はほぼ感じられなかった。

 

試験中に用意した鉛筆が、すべてバキバキ折れる可能性もゼロではないわけで、そういういざに備えるなら、小さいペンケースの隙間にも放り込んでおけて邪魔にならない、というのは圧倒的にありがたいのである。価格もかなりお手軽であるし、試験前にひとつ買っておくのをオススメしたい。

 

 

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