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2017/10/21 6:00

「完全にソシャゲに喰われてますわ……」カードゲーム業界の深刻な現状にはこんな理由があった!

カードを購入して自分だけのデッキを作り戦わせる「トレーディングカードゲーム」(以下:TCG)。高いゲーム性やコレクションとしての魅力で人気を博し、過去には社会現象にもなったことがあるのだが、近年ではTCG業界は厳しい状況に置かれているようだ。

出典画像:「遊戯王OCG デュエルモンスターズ」公式サイトより
出典画像:「遊戯王OCG デュエルモンスターズ」公式サイトより

 

カードゲーム業界の売り上げ低下が深刻

執拗な“遊戯王dis”をしていたかと思えば会社を設立したりと、TCG界隈でなにかと話題になる池っち店長。そんな彼が10月16日、自身のTwitterで「株式会社メディアクリエイト」のデータを元にTCG業界の深刻な状況を訴えた。

 

同ツイートによると、2017年9月時点での国内カードゲーム市場の販売実績金額は約54億5000万円。昨年9月の93億4000万円と比べて40%以上も下落しているとのこと。さらに、同氏は「大きな原因は、OCGの昨年対比48%(五割以上低下)、及びDMの68%(32%低下)にあると考えられます」と分析している。ちなみに、OCG・DMとは「遊戯王OCG デュエルモンスターズ(OCG)」と「デュエル・マスターズ(DM)」のこと。国内シェアナンバー1・2を占めるTCGなのだが、今年はどちらも不調だという。

 

この数字にネット上では「完全にソシャゲに喰われてますわ……」「子どもでもスマホ持ってる時代だし、リアルカード買う人ってあまりいないよな」「今は対戦もオンラインが主流でしょ。カードショップ行って知らない人と会話しながらゲームするのは敷居高い」との声が。近年ゲーム業界を台頭している“ソーシャルゲーム”にシェアを奪われたと考える人が多いようだ。

 

確かに近年では、「ハースストーン」や「シャドウバース」などTCGの要素を取り入れたソーシャルゲームが多数登場しており大人気。「遊戯王」シリーズを開発しているKONAMIも、スマートフォン用ゲームアプリ「遊戯王デュエルリンクス」をリリースしている。同アプリはネット上で本格的な対戦を楽しむことができ、遊戯王の世界大会「Yu-Gi-Oh! World Championship 2017」では「遊戯王 デュエルリンクス部門」も開催された。

 

「遊戯王」界隈を脅かしたとある事件

そんななか、OCGの売り上げ下落は今年の“ある事件”が関係しているとの声も。OCGユーザーからは「絶対“ルール変更”が原因だわ」「“新ルールショック”が致命的だった」「今年遊戯王OCGの売り上げが低いのは当たり前。不買運動とか起こったからな」といった意見が寄せられている。

 

今年3月、OCGには「新マスタールール」が適応されたのだが、それまで猛威を振るっていた「エクストラモンスター」という強力なカードの使用が制限され物議に。これに伴ってカードの“価値”が急変動してしまい、「俺のデッキがたった一夜で紙切れに…」「エクストラモンスター主体で戦ってきた人は引退してしまうのでは?」との声が続出。一時的にカードの買取を中止するカードショップも相次いだほどだ。

 

しかし、池っち店長のツイートによると、OCGの不調をきっかけにタカラトミーがKONAMIを抜いてメーカ別シェア率でトップに。KONAMIの一強時代が終わり、彼は「この事が、カードゲーム市場とユーザーにとって、好ましい成長へと繋がる事を期待したいと思います」と前向きに語った。

 

紙のカードの時代は本当に終わってしまうのか。各TCGメーカーが仕掛ける今後の展開に注目していきたい。

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