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2018/9/11 6:00

世界の教育支援を知るために――国境なき子どもたち写真展2018「Class Rooms ~子どもとしての時を過ごす場所~」

国境なき子どもたち(KnK)は9月13日(木)から9月19日(水)まで、「Class Rooms ~子どもとしての時を過ごす場所~」と題した世界の子どもたちの教育支援現場を写した写真展を、新宿御苑近くのアイデムフォトギャラリー「シリウス」で開催します。

 

 

KnKは海外の困難な状況にある子どもたちの現状を、日本の特に若い世代に伝えることを目的として、2004年から写真展を毎年開催しています。今年は、「Class Rooms ~子どもとしての時を過ごす場所~」と題し、KnK職員である清水匡さんが長年にわたり各国で撮影してきた写真を展示します。

 

会期中の9月15日(土)にはアナウンサーの渡辺真理さんを司会に迎え、清水のギャラリートークを行います(参加費500円)。

 

 

ファインダーを通して知る世界の「教室」

清水匡さんは、千葉県在住のKnK職員兼フォトグラファーです。神田外語大学卒業後に自然映画会社でカメラマンを務め『NHKスペシャル』や『生きもの地球紀行』などの制作に携わりました。渡英し介護職に従事。帰国後には国境なき医師団日本の映像部で、アフリカやアジアの現場の撮影や集を担当します。2003年から国境なき子どもたちに勤務。広報やプロジェクト調整、組織運営を担う傍ら、フォトグラファーとして活動しています。

 

写真展に寄せて、清水さんは次のように述べてます。

「KnKに関わって20年、私は海外の活動地を訪れ多くの子どもたちと出会ってきた。子どもたちは英語が話せず、私も現地の言葉が話せない。それこそ身振り手振りで接していった。何年も通い続けるうちに子どもたちは逞しく成長し、今では家庭を持つ者も少なくない。『貧しい生活はしたくなかったから必死に勉強したんだ。朝4時から学校に行くまで勉強して、夜は12時まで勉強したよ』と、カンボジアの青年が流ちょうな英語で話してくれた時は、涙が出るほど感動したのを覚えている。

 

勉強するには何が必要だろうか。文房具? それとも学校? 今を生きるために働いている子どもが学校に通うことは私たちが想像しているよりも困難なことだ。しかし、1日にわずかでも勉強のための時間を割くことができれば、たとえ学校に通わなくてもそこが子どもたちの「教室」だ。「教室」では勉強に限らず、音楽、美術、スポーツ、遊び、そして子どもが望めば、何でもできる自分だけの「時間」を過ごすことができる。世界では子どもたちが様々な環境の教室で時間を過ごしており、その毎日が彼らに将来への道を切り拓いている。

 

世界の子どもたちの現状を目の当たりにして自分の無力さを感じることもある。逆に、キラキラした目で一生懸命頑張っている姿に感動することもある。こうした子どもたちの姿をもっと多くの人に伝えたい。そういう思いで2年前から本格的にフォトグラファーとしての活動を始めた。『写真で世界を変える』ほどの自信はないが、この写真展を通じて子どもたちの人生をより良くしたい」。

 

KnKが関わってきた子どもたちについて思いを巡らせ、子どもの時間とは何かを改めて考える機会になるかもしれません。

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