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2020/7/1 7:30

消費意欲指数は今年の最高値、7月としては5年ぶりの50点台――博報堂生活総研「7月の消費予報」

博報堂のシンクタンクである博報堂生活総合研究所は、「来月の消費予報」を発表しました。7月の消費意欲指数は51.8点でした。前月比でプラス3.9ポイント、前年比ではプラス3.2ポイントと、ともに大幅上昇しています。消費意欲が高まっている背景には、外出自粛の緩和や給付金の支給があります。家の「内」「外」それぞれを充実させたいとの意欲がみられる一方で、コロナ禍の長期化や経済不安から消費に慎重な声もありました。

 

出典画像:プレスリリースより

 

ボーナスシーズンである7月は、消費意欲指数が例年上昇する月になります。50点を超えるのは5年ぶり。7月としては2014年以降で最高値となりました。

 

コロナ禍に関連する消費にネガティブな回答は、6月の417件から7月は290件と大きく減少しました。一方で、ポジティブな回答は、6月の187件から7月は216件に増加するなど、両回答の差は縮んでいます。

 

ネガティブな理由としては、「コロナで外出・買物がしたくてもできない」が6月の132件から7月は109件に、「コロナが怖いので出かけたくない/意欲がわかない」が、6月の103件から7月は67件などそれぞれ減少しています。

 

ポジティブな理由については、「自粛の反動で外出·買物がしたい/我慢していた消費をしたい」が、6月の107件から7月は129件に増加しています。また、「給付金が入る」が6月の25件から7月は38件、前年ほどの件数ではないものの「ボーナスが入った・入る」が6月の11件から7月は40件に増えるなど、金銭的な余裕や改善も消費意欲の上昇に影響を与えそうです。

 

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は、32.9%となっています。前月からプラス1.6ポイント、前年比ではプラス1.9ポイントとなりました。

 

内訳をみると、前年比と前月比ともに20件以上増加しているのは、「家電・AV」「PC・タブレット」でした。前年比のみでは「ファッション」「外食」「理美容」「書籍・エンタメ」、前月比のみでは「旅行」が20件以上の増加となっています。自粛緩和による外での消費だけでなく、コロナ禍の懸念が続くなか、生活環境や在宅勤務など自宅内の充実をはかる消費への意欲も高まっています。

 

コロナ禍に関連する消費にネガティブな回答が減少する一方、「感染不安による外出自粛」が6月の39件から7月は53件に、「節約・倹約したい/将来不安」が6月の55件から7月は64件などの回答は増加しています。自粛緩和や給付金支給の期待から消費意欲が高まりつつも、コロナ禍の長期化や経済面の不安感は拭えない様子が垣間見えます。

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