乗り物
2018/2/6 6:00

2017年の輸入車ランキング、ミニの牙城は崩れず

輸入車セールスが好調だった’17年は、外国メーカー乗用車が前年比3.7%増の30万5043台と、初めて30万台を超えた。輸入車のピークは’96年の32万4973台だが、当時は人気のあったアメリカンSUVやバンが貨物車登録だったこともあり、この台数は外国メーカー車の乗用車・貨物車トータルのもの。外国メーカー乗用車に限れば’96年でも29万9409台と30万台に届いておらず、’17年は新記録となった。当時とはブランド/モデル構成は変わったものの、輸入車ブーム再び、と見ていいだろう。

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乗用車ブランド別ではメルセデス・ベンツが前年比1.2%増の6万8215台と伸び率はやや鈍化しながらも3年連続で首位をキープ。フォルクスワーゲン(VW)が’14年に打ち立てた6万7438台を上回り、輸入乗用車販売記録を塗り替えた。2位BMWは3.9%増と伸び率ではメルセデスを上回ったものの、台数は5万2527台と1万5000台以上も水を開けられている。

 

VWは3年ぶりに前年比プラスとなったが、4万9036台と5万台にも達せず3位に甘んじる。新型ポロが上陸する’18年の奮起に期待したいところだ。続く4位のアウディは0.6%減の2万8336台とやや元気なく、5位にはBMWミニが3.6%増で続いている。ちなみに上位ブランドで伸び率トップは9位ルノーの34.2%増で、年の中盤まで8位プジョーと激しく競い、最終的に後塵を拝する結果となったものの、’18年も伸びが期待できそうだ。

 

そして乗用車の車名別ランキングでは別表の通りミニが’17年に続いて2年連続で首位を獲得。前年比3.6%増の2万5427台は、3万台を超えた最盛期のVWゴルフほどではないものの人気は衰えていないようだ。’17年も新型クロスオーバーの追加に加え、ディーゼル車やエントリーモデルの充実などを図り、ミニの牙城をしっかり守った形だ。

 

ゴルフは、マイナーチェンジ効果が期待していたほどではなかったようだが、わずかに台数を伸ばして2位をキープ。やや行き渡った感はあるものの、特別仕様車の設定などでお買い得感が増すであろう。’18年も伸びを保つのか、興味深いところだ。続く3位と4位にはメルセデス・ベンツが入ってきたが、Eクラスが新型車効果もあって9位からジャンプアップ。ステーションワゴンやクーペの追加が後押しし、上位常連のBMW3シリーズをも上回ったところは特筆できる。さらに10位以下ながらGLCも着々と台数を伸ばしており、一度はベスト20外へ下がったGLAも20位で復帰。各セグメントで手堅く稼ぐこのメルセデスの強さこそが、ブランドトップを維持する原動力となっているのだろう。

 

一方、BMWは3シリーズがやや元気がないものの、5シリーズは新型車効果でベスト20外からいきなり10位へランクイン。台数ではまだEクラスにおよばないものの、デリバリーが安定する’18年は上位へと上がってきそうだ。また、BMWは1シリーズやX1も好調で、まだ新型となって間もないためベスト20には入っていないX3もランクインしてくるはず。加えてニューモデルX2の投入もあり、’18年はBMWの攻勢からも目が離せない。

 

’18年も多くのニューモデル投入が予定される輸入車マーケット。30万台超えを果たした’17年を上回る盛り上がりとなることは間違いないだろう。