乗り物
2018/3/14 17:00

え、予防接種やリサイクルショップも!? ファストフード店だけじゃないアメリカの「ドライブスルー」

アメリカでは、どこへ行くにもクルマはマスト。そんなクルマ社会で、ドライブスルーのサービスがレストラン以外にもさまざまな場所に広がっています。アメリカならではのユニークなドライブスルーを紹介します。

 

子どもがいる場合、ちょっとした用事を済ませるのも大仕事になりがち。ちょっと銀行や薬局に行くだけなのにまるで旅行に行くような大荷物と意気込みが必要です。しかもアメリカでは、少しの間でも子どもを1人にしておくことは親の責任問題に直結します。そのため、日本にいるとき以上に気を遣わなくてはいけませんが、アメリカではドライブスルーで利用できるサービスが進化しているので、意外に困らなかったりもします。

 

一番便利だと思うのは銀行のドライブスルーで、営業時間はもちろん、週末でもドライブスルーでATMを利用可能。ほとんどの支払いをクレジットカードやデビットカードで済ませるアメリカでは日本ほど現金を持ち歩きません。ただ、フェスティバルやファーマーズマーケットなどのローカルなお祭りでは現金のみという場合があるので、お出かけ前にドライブスルーで現金をおろしておきます。(日本の銀行でも数年前からドライブスルー窓口を設ける動きがありますが、普及には程遠い状態です)

 

次に便利なのは、薬局のドライブスルー。アメリカでは病院で治療を受けた場合、その処方箋は自宅近くのドラッグストアに自動的にデータが送られ、薬の準備ができたら個人に連絡が来る仕組み。ドライブスルーで自分の名前と生年月日を伝えれば、薬を受け取れることができます。

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驚きなのは、家族の薬を代わりに受け取れるということ。もちろん名前と生年月日は伝えますが、タッチパネルで本人と受け取り者との関係を選んでタッチするだけで済み、身分証明書の提示は不要です。インフルエンザのシーズンになると、ワクチンの予防接種をドライブスルーで受けられる所まであります。

 

リサイクルショップのドライブスルーもあります。これは「Goodwill」というアメリカの慈善事業を目的としたリサイクルショップで、品物はすべて寄付されたものでまかなわれています。そのため、価格もかなり安く、ハンディキャップを持つ人々を多く雇用しているのが特徴。このお店に寄付したいものがあれば、ドライブスルーで受け渡しができます。サイズアウトした子ども服やおもちゃをよく買い物ついでに寄付しに行きますが、小さなものでも、家電製品のような大きなものでも使えるものであればなんでも寄付することができます。

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スーパーもドライブスルーを取り入れています。「Walmart」では、オンラインで食料品を注文し、受け取り時間を指定すれば、生鮮食品をドライブスルーのように受け取れます。しかも実際にお店のなかで買い物する値段と同じで、手数料もかかりません。

 

受け取りはピックアップ専用駐車場についたら電話をするだけ。店員がカートで持ってきてくれて、クルマに乗せるのも手伝ってくれるうえ、初回は10ドルの割引サービスもあります。私はよく仕事の休憩中に注文し、帰りに受け取ります。子連れの買い物はストレスがかかりますし、余分なものを買わずに済むので、ちょっとは節約になるのではないかと思います。

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子どものお迎えもドライブスルーと言えるかもしれません。アメリカでの通学は安全のため、スクールバスか、親が車で送迎するかのどちらかです。私の息子はまだ小さいので、デイケアの室内までお迎えに行かなければなりませんが、キンダーガーデン(4歳〜)や小学校の送迎では、学校の入り口で子どもを先生に引き渡し。帰りは先生が子供たちを学校の入り口まで引率し、クルマで迎えにきている親に引き渡しをします。駐車場はまるで回転寿司。校門前に綺麗に車が並んで、ドライブスルーのように次々に子どもだけ降ろされて行きます。この間も親が車を降りることはありません。

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時短術や安全策としてのドライブスルー

ニューヨークなどの大都市を除けば、アメリカはどこへ行くにもクルマで出掛けます。Lazy(楽したい、怠け者)な人がたくさんいるように見える一方、仕事や子育てで忙しい共働き家庭も多いので、ドライブスルーはまさに需要と供給がマッチしています。ドライブスルーを通勤途中に利用して時間を節約しているビジネスパーソンもよく見かけます。

 

私の住むフロリダは一年中暖かいので、リタイヤ後の憧れの土地の1つ。そのため、年齢層がとにかく高いのですが、この点でもドライブスルーは(車を運転できる)高齢者に優しいサービスだと思います。さらにアメリカは日本のように治安が良くないので、真っ暗な夜でもクルマを降りずにお金をおろせるのは安全面でも理にかなっているといえます。アメリカの進化するドライブスルーから目が離せません。

 

 

 

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