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2018/4/2 19:45

スマホで探して、QRで解錠!? 話題のシェアサイクル「メルチャリ」に乗ってきた【ナックルの挑戦状】

モノ系ライターのナックル末吉です。皆さん、「シェアサイクル」ってご存じでしょうか? 指定の駐輪場に置いてある自転車をレンタルして、走行後は系列の駐輪場であればどこに返却してもいいというアレです。

 

都内でもNTTドコモが同様のサービスを展開しているのでご存じの方も多いと思います。このシェアサイクルで、いま話題になっているサービスが福岡で開始。新しいモノ好きとしては、欲望を抑えることができず、早速乗ってきました。……というのは建前で、ホントは別の取材で福岡に行ったついでというのはショナイです。

↑全国に先駆けて福岡県でサービスが開始された「メルチャリ」

 

話題のシェアサイクルとは、あのフリマアプリで大人気を得ている「メルカリ」が運営する「メルチャリ」のこと。メルチャリは2018年2月27日に福岡県の博多、天神、ウォーターフロントエリアにて、全国に先駆けてサービスが開始されました。つまり、現在メルチャリに乗れるのは福岡だけ! ってことで福岡までやってきました。

↑やってきました博多駅! 果てしない夢を追い続ける人があとを絶たない福岡県の大都会

 

まずはメルチャリに乗るまでの道のり

道のり、といってもさほど難しいものではありません。フリマアプリ「メルカリ」を使ったことがある人ならわかると思いますが、メルカリはあの簡単さがヒットの理由。メルチャリもそれを踏襲していて、メルカリアカウントさえ持っていれば、専用アプリをインストールして即ジョイナス! 正直、「え、こんなに簡単なの?」というレベルです。

 

メルチャリアプリをインストールしたら、まずは肝心のメルチャリを探します。メルチャリは「ポート」と呼ばれる専用の駐輪場に置いてあり、ポートがどこにあるかはメルチャリアプリで確認可能です。

↑メルチャリアプリは、現時点ではiOSのみ対応。ポートの位置はマップ上に表示されます

 

↑黒いフチの丸の中に数字がありますが、この位置にポートがあり、数字は利用できるメルチャリの台数を表しています

 

↑数字が書かれたポートの位置まで来ると、ありました。会いたかったぜメルチャリ!

 

↑メルチャリの現物を確認したら、アプリの「鍵をあける」をタップすると……

 

↑QRコード読み取り画面が表示されるので、メルチャリのシート下にあるコードをスキャン!

 

↑QRコードの位置はココ

 

この解錠セレモニーを動画でご覧頂きましょう!

なんでも、メルチャリにはSIMが挿入されていて、スマホから送信されたQRコードを運営側が受信すると、データ通信を通じてメルチャリの解錠を自動で行うという機構とのこと。

 

「これがメルチャリだ!」ディテールをザックリとチェック

さて、無事にメルチャリをゲットできたということで、まずはメルチャリのディティールをチェックしてみます。

 

メルチャリは20インチの小径車で、スチール製のフレームを採用しています。電動アシストや折り畳み機能は非搭載。3段変速と幅広なサドルのおかげで乗り手の性別や体格問わず、ラクに乗れるのが特徴となっています。

↑これがメルチャリ。まだ新車の匂いが残っています

 

↑フレームには「merchari」のロゴ

 

↑シマノ製の3段変速グリップシフターを搭載。親指と人差し指でグリップ部をグリグリやると変速できます

 

↑ギアが内部に格納された内装変速機を採用。チェーンが外れる心配が少なく、停車時でもギアを変えられるナイスなヤツ

 

↑ヘッドライトはLEDのオートライトを採用。無灯火走行を防止するためにも合理的と言えます

 

↑これがメルチャリの心臓部。SIMが入ってるんだと!

 

↑返却時はこのレバーを下にさげるだけで施錠と返却処理が行われます

 

↑ゆがんだカゴ。まぁシェアサイクルなので、こういうこともありますね。むしろ健気さすら感じます

桜満開の博多の街をメルチャリで爆走してみた!

さて、メルチャリのディティールはチェックできたので、さっそく初ライドと洒落込みたいと思います。

↑メルチャリに初乗車。誰ですか「サーカスのクマ」とか言っている人は

 

初めて来た博多の街。博多駅から少し離れるだけで、そこら中に桜が咲いています。正直、この小径車では超高速で走れるわけもなく、街並みを眺めながら、ゆっくり走るにはメルチャリはジャストな自転車でしょう。筆者は弱虫なので、ゆっくりペダルをこぐのが好みです。決して筋肉に話しかけたり、超絶前傾姿勢などはしません!

↑オフィス街にある公園にて

 

↑すぐ近くにある別の公園にて

 

↑もちろんガジェクラの聖地も巡礼

 

↑大人の繁華街「中州」も桜が満開でした

 

春風が吹く街をゆるゆるサイクリングしましたが、もうサイコーでした。博多は坂道が少なく、飲食店やショッピングモールなどの都市機能が狭い範囲に凝縮されているため、自転車で走るに適している街だと改めて感じました。メルチャリがこの地区で最初に開始されたのも頷けます。

 

さて、博多サイクリングを満喫したところで、メルチャリを返却してみます。返却は、メルチャリ専用のポートであれば、どこでもOK。つまり、最初に借りたポートに返さなくてもいいのです。ただし、ポートが満車だと返却できないので、ポートの位置と返却可能かをアプリで確認します。

↑青い丸が表示されているポートは返却可能。レンタル開始からの経過時間も表示されます

 

↑ポートにメルチャリを停めて、鍵のレバーをおろせば返却完了。スマホに返却通知が届きます

 

↑利用履歴や料金はアプリにて確認できます

 

利用料金は1分間4円。支払いは、クレジットカード、コンビニ、ATMに対応しており、1か月ごとに請求される仕組みです。

 

まだまだ発展途上のサービス?

今回、初めてメルチャリを利用しましたが、料金は安いし便利だなと思う反面、いくつか疑問も残ります。

 

まず、最初にメルチャリを借りた際には、近くのポートに在庫がなく、在庫があるポートまで1kmぐらい歩かされました。メルチャリを移動手段として使いたいのに、借りるまでに歩かされては本末転倒かと。

↑博多駅周辺は軒並み在庫がゼロ。もしかしたら団体が借りていた可能性も否定できませんが……

 

今回の現象は極端な例かもしれませんが、乗りたいときに近くにないと、移動手段としてはアテにできないのがツラいところ。今後、台数やポート数を増やすとのことなので期待したいところです。

 

また、メルチャリには鍵が1つしかついていません。前述したとおり、シート下の鍵を掛けてしまうと、自動的に返却したことになってしまいます。例えば、メルチャリで爆走している最中に、お腹が減って博多ラーメンのバリカタが食べたくなり、ラーメン屋さんに立ち寄るとします。当然、シート下の鍵をかけるワケですが、ここで一旦、返却されたことになってしまいます。返却したということはほかの人に借りられちゃう可能性もあるのです。そうすると、見知らぬ土地で途方に暮れて、諦めたくなくてもそこで試合終了となってしまうワケです。

 

そもそも、ポート以外のところで施錠してしまうと、放置自転車として運営側に認識されるらしく、ほかのメルチャリユーザーに救出を求められます(ただし、運営側のトラックが回収に来ることもあります)。

↑ポート以外の場所で施錠(返却処理)をするとこのように表示されます

 

かといって、無施錠で駐輪するわけにもいかず、この状態を防ぐには自前でチェーンロックを持っていくなどの策を講じる必要がありそう。ただし、この手法は規約に違反する可能性もあるので、オススメできません。

 

メルチャリはレンタルサイクルというよりも、シェアサイクルなので、あくまでもポート間を移動するためのもの。しかし、それならば、ポートの数も自転車の数ももっと増やして、乗っては返してを繰り返して、食の街「博多」を堪能したいものだと思った食いしん坊の筆者なのでした。