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2018/5/31 17:00

世界最高の時速350キロ!! 中国での移動には「高速鉄道」を使うべき?

地図を見れば一目瞭然ですが、中国の広さは日本の比ではありません。実際に住んでみると身をもって分かります。例えば、中国では「寝台列車」は当たり前。列車泊をしながら旅をするのは日常茶飯事です。そんな中国ではいま、日本の新幹線にあたる「高速鉄道」が建設ラッシュ。広い中国を効率よく旅をするならこの「ガオティエ(高速鉄道の現地の呼び名)」がおすすめです。筆者が自信を持っておススメする理由を4つご説明しましょう。

 

1:国内2万5000キロを超える路線距離

中国の高速鉄道は路線距離が世界一。いまこの瞬間でさえ、レールの敷設作業が着々と進んでいますから、これから先はさらに距離が延びるはずです。地元メディアの報道によると、中国鉄道の総距離は12.7万キロで、そのうち高速鉄道が「2万5000キロ」を占めているとのこと。2017年だけでも約8000億元(日本円で約14兆円)という巨額の費用をかけて開発が行われていました 。

 

2:時速350キロの最高速度も世界一

以前は安全性の観点から速度制限が設けられていたものの、現在の一部区間では「最高時速350キロ」での走行が許可されています。ちなみに日本の新幹線の最高速度は、東北新幹線の宇都宮〜盛岡区間で時速320キロ。中国の高速鉄道より速い新幹線はこの世にありません。

 

3:乗り心地最高! 川崎重工業の鉄道車両を使用

中国の高速鉄道に利用されている車両は、実は日本の新幹線をベースに設計されているのです。使用されている「CRH2車両」は、中国が川崎重工業 車両カンパニーから購入したもので、乗り心地もなかなか。中国鉄道の種類には「G」もしくは「D」で始まる高速鉄道と、「T」や「Z」で始まるいわゆる鈍行列車があります。車内の防音効果やシートの座り心地など、高速鉄道と鈍行列車ではまさに雲泥の差。

 

4:高速鉄道専用の駅は新設備でサービスも充実

「G○○○」のようにアルファベットの「G」から始まる高速鉄道は専用の駅から発着します。高速鉄道に乗る人たちはスマートな人々が多く、何が入っているのかわからない巨大な荷物を背負って乗り込んでくる人もいなければ、プラットホームから車両につばを吐いたり、駅のプラットホームでたばこをスパスパ吸ったりするマナーの悪い人もいません。

 

また、駅内のサービスが充実していることも高速鉄道の魅力の1つ。広い駅構内には、おいしいレストランや気軽に入れるファストフード店、コンビニなどがいっぱいあります(駅内で食べ物を買い損ねても、車内でお弁当などのサービスを利用可能)。フリーWi-Fiが利用できるのも高速鉄道の駅ならでは。

速さだけじゃない! 比べ物にならない快適さ

単純に速さだけではなく、車両の「快適さ」も高速鉄道をおすすめする理由の一つです。ゆったりとしたシートの足元には電源プラグがあり、手持ちのデバイスを充電可能。シートの背もたれは鈍行列車と違ってリクライニングできるので、仮眠する際にも腰が楽です。広々としたシートで、気分はまるでファーストキャビン(さすが日本製車両!)。周りも静かなので、すやすや眠れます。

 

鈍行列車と比べて3倍ほどの価格とチケットが割高なため(北京-上海間で約500元) 、客層は中流階級以上が多く、マナーをわきまえた乗客が大半。怒鳴るような大声でおしゃべりする乗客もいないので、快適な乗車時間を過ごせるのです。また、おしゃべりしている人が少ないのは、鈍行列車のように座席が向かい合っておらず、相手の顔が見えないからかもしれません。

 

主要都市間は飛行機の便も多いものの、地方部になると高速鉄道のほうが飛行機よりも本数が多いのも事実です。例えば、武漢-上海間だと、飛行機は1日平均20本ほどですが、高速鉄道なら30本近くあります。天候などに左右されにくい、新しい交通手段のガオディエ。中国にお越しの際は高速鉄道をぜひお試しください。