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2019/5/16 21:15

Z、オートザム、パジェロ…歴史的名車39台! 「クルマで振り返る」平成の歩み【前編】

【平成2年】 280馬力の名車がバブル終盤を美しく飾る

 

【ホンダ NSX】

国産初のスーパーカーと呼ぶにふさわしい名車

日本で初めてスーパーカーと呼べるクルマが現れました。当時、世界のスーパーカーが軒並み乗りにくく壊れやすかったのに対し、極めて乗りやすく快適でメンテナンスフリーな仕上がりでした。800万円を超える価格も日本車離れしていました。

 

【三菱 GTO】

当時のライバル車を凌ぐ全幅1840mmとトルク

昭和末期にスタリオンというスポーツカーを擁していた三菱は、新顔のGT0で280馬力戦線に名乗りをあげました。42.5kgmの最大トルクは当時最強。大仰なデザインにより独自の存在感を発揮していました。

 

【三菱 ディアマンテ】

3ナンバーサイズで他メーカーを出し抜いた

5ナンバーと3ナンバーでは大きな隔たりのあった税制の改正直後、5ナンバーよりちょっと大きめのサイズで登場し大ヒット。「和製BMW」とも評された逆スラント顔の端正なデザインも人気でした。

 

【スズキ アルトワークス】

軽自動車の馬力自主規制の始まり

いまだ軽自動車の64馬力の自主規制があるのは、ワークス(初代/昭和54年5月発売)がモト。そしてワークスと言われてイメージするのは、エアロパーツをまとい丸目になったこの2代目でしょう。とにかく速かった。

 

【日産 プリメーラ】

「欧州車を超えた」と評価された操縦性

当時の日産が展開した「901運動」(※)の成果を強く感じさせた一台。小柄ながら広い室内空間やひきしまった足まわりによる良好なハンドリングは欧州車をしのぐと評されたほど。

※:「901運動」とは、1990年代までに技術の世界一を目指すべく日産が一連の技術開発に注力した運動

 

【平成クルマTOPICS】

エアバッグやABSが普及し始めた時期

 

 

今では当たり前となったエアバッグだが、国産車で急速に普及したのは平成2年中頃から。ちなみに日本の市販車ではじめての装着車(運転席のみ)は1987年(昭和62年)発売のホンダのレジェンド。

 

【平成3年】 RVブームの到来や軽スポーツカーの登場に沸いた

 

【マツダ アンフィニRX-7】

繊細な曲面で構成された形は魅惑的な美しさだった

もともとピュアスポーツのRX-7がよりカッコよく速くなりました。シーケンシャルツインターボを搭載し当初は255馬力を発生。ちなみに前年には3ローター280馬力のコスモも登場しました。

 

【トヨタ ソアラ】

バブル崩壊の影響を受け需要が減退

昭和末期から平成初期にかけてデートカーとして名をはせたモデルの3代目。初代や2代目があくまで和風のスペシャルティカーなのに対し、3代目は一気にアメリカンに。

 

【ホンダ ビート】

平成ABCトリオのB! 多くのファンを魅了した「ミニNSX」

のちに「平成ABCトリオ」(※)と呼ばれる軽スポーツ3台衆の中で最初に発売されたのがビート。ミッドシップにマウントされたトリオで唯一の自然吸気エンジンは、ホンダらしくかなり高回転型でした。

※:AはマツダのオートザムAZ-1、Bはホンダのビート、Cはスズキのカプチーノ

 

【三菱 パジェロ】

パリダカでも活躍RVブームの象徴

生粋のオフローダーながら都会的な洗練された雰囲気もあった2代目が大ヒット。三菱がRVに強いイメージが定着しました。当時絶好調だった三菱の象徴的存在。

 

【スズキ カプチーノ】

平成ABCトリオのC! 歴代唯一のスズキ軽スポーツ

軽スポーツを手がけるにあたり、スズキはFRで勝負をかけました。強力なターボエンジンを搭載し、前後ダブルウィッシュボーンサスペンションを持ちます。小さくても本格派。

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