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2019/7/28 18:00

間近に迫るJRとの相互直通運転 −− 活気づく「相鉄線」の工事進捗をレポート!

 

【変わる相鉄線⑦】新駅の構内と連絡線の様子も見ておこう

駅構内にも2度にわたり現地取材をしたので、ここで再録しておこう。

 

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↑2018年1月17日の羽沢横浜国大の構内の様子。一部に線路が敷かれていたものの、路盤には枕木など、これから工事に使う材料が多く積まれていた

 

羽沢横浜国大駅の2018年1月と2019年3月の様子を対比した。地下で進められていた工事も、1年ほどの間にこれほど進展するものなのかと実感させられた。

 

この春に訪れた新駅のホームには安全対策用のホームドアも設置され、構内の信号も点灯していたことがわかる。すでに試運転電車が同駅に入線してきていることもあり、さらに完成度は高まっていることだろう。

 

↑羽沢横浜国大のホームから、JRとの連絡線がある側を見る。先で中央と、右側に線路が分かれていることが分かる。同位置の線路の様子は後述

 

↑羽沢横浜国大駅から西谷駅側を見る。この先は西谷駅の手前までトンネルとなっている。運転開始後、列車は新線を一気に駆け抜けることになりそうだ

 

羽沢横浜国大駅の東側で、JR東海道本線貨物支線と合流する。駅側からそのポイント部分の様子は見えないが、駅近くの跨線橋から連絡線の様子を推測することができる。昨年秋と現状を比べてみたのが下の写真だ。

 

↑羽沢横浜国大駅からJR線へ入る連絡ルートが左側に見えている。右側がJR横浜羽沢駅の構内で、この撮影時には構内の線路整備も行われていた

 

↑上の写真と同地点から写した近況。連絡線にはすでに線路が敷かれ、架線も付けられている。JR横浜羽沢駅の構内の工事もすでに完了していた

 

↑報道公開時に撮影したポイントの様子。羽沢横浜国大駅の東側で、このように線路が分岐している。左右の線路がJR線との連絡線、真ん中の2本は、この先に伸びる相鉄・東急直通線だ。日吉駅まで地下路線を通って結びつく予定だ(詳細後述)

 

 

【変わる相鉄線⑧】変化が予想される羽沢横浜国大駅の駅模様

新駅・羽沢横浜国大駅付近の現在は、横浜市内とは言っても不便な場所となっている。現在の公共交通機関はバスのみ。しかも本数が少ない。

 

↑新駅・羽沢横浜国大駅の建物の裏手に東海道本線貨物支線の列車が走る。早朝、関西発の貨物列車が頻繁に通り抜ける。駅周辺にはマンションも見えるが、横浜市内とは言っても駅周辺は閑散とした状況だ。新駅誕生でこの付近も大きく変貌しそうだ

 

よって筆者も報道公開で訪れた時以外は、最寄りの上星川駅や西谷駅(徒歩で約30分〜、2.5km〜ほど)から徒歩か、バスを利用した。バス利用の場合には新横浜駅〜保土ケ谷駅西口間を走るバスを利用する。このバス、時刻表を見て驚かされる。1時間にほぼ1本、一部の時間帯でも2本といった様子なのだ。

 

横浜市内とは言ってもかなり辺鄙な土地に感じた。地元に住むという鉄道ファンは本数が少ないこともあり、バスの発車時間を諳んじていた。さらに「今は自転車で上星川駅まで通っています」。だが、そんな暮らしも11月末で終わりとなる。彼は「ここから電車に乗れるのは素直にうれしい」と話すのだった。

 

↑現在は、新駅の近くに神奈川中央交通のバス停「羽沢貨物駅」がある。新横浜駅前〜保土ケ谷駅西口間を走るバスで、途中、相鉄の上星川駅前を通る

 

羽沢貨物駅というバス停名も11月30日になればがらりと変わることになるのだろう。駅周辺がどのように変貌していくか、楽しみでもある。

 

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