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2019/8/2 18:00

「実に真摯」ーーレンジローバー・イヴォーク2代目はどう進化した?

ハイテク感にも溢れたインテリアは環境に優しい素材を駆使

↑最新のアウディにも見られる手法ですが、インパネはタッチスクリーンを駆使してスイッチ類が最小限に。レンジローバーではヴェラ―ルに続いての採用となります。ルームミラーは視野角50度の高解像度画像を映し出せるクリアサイト・インテリア・リアビューミラーが新採用されました。装備面ではコネクティビティも充実。離れた場所からクルマの情報を確認、操作できる「リモート」を標準装備。最大8つのデバイスに接続可能な4Gの「Wi-Fiホットスポット」などが採用されました

 

先代のデザイン要素を正常進化させたエクステリアに対し、インテリアはハイテク感溢れる仕立てに一新されました。兄貴分のヴェラールにも通じる基本造形のインパネは、10インチの高解像度タッチスクリーンを採用。ハプティック・フィードバックを組み合わせることでスイッチやダイヤルの類が最小限に抑えられ、室内の眺めはさながら未来志向のコンセプトカーのよう。英国ブランドのクルマ、というと室内は「木と革」のイメージが根強く残っていますが、新型イヴォークのそれは英国デザインの最先端を感じさせる出来栄え。

その一方、細部の作り込みはレンジローバーを名乗るに相応しい水準なので高級感も期待値通りです。また、使用素材には環境に優しいものを積極採用していることも特徴のひとつ。優れた耐久性を誇るクヴァドラ社製ウールブレンド・テキスタイルやリサイクルプラスチックと再生ポリエステルを活用したディナミカスエードクロス、ユーカリ由来の天然繊維を活用したユーカリプタスメランジ・テキスタイルなどが採用されています。

↑シート表皮は英国ブランドでは定番の本革だけでなく、環境に優しい最新素材も多数揃えられました。ボディと同様、カラーに関して選びがいがある点も高級車らしいポイントといえるかもしれません

 

新世代骨格の採用で、室内空間を筆頭とするユーティリティも向上しました。ホイールベースが20mm伸びたことで、特に後席は足元スペースが拡大。先代の後席は若干タイトな印象もありましたが、新型ではコンパクトSUVとして満足できる広さが確保されました。また、荷室容量もVDA測定値で472~1156L。コンパクトなボディサイズを考慮すれば、十分といえる空間を実現しています。

↑ホイールベースが延長された恩恵は、特に後席の足元スペース拡大で実感できます。全体的にはコンパクトなボディサイズだと思えば、納得の広さといえるだでしょう

 

↑荷室容量は、VDA計測でも472~1156Lを確保。後席上端から天井の部分まで含めれば591~1383Lとなるだけにユーティリティは十二分といえるでしょう

 

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