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鉄道
2019/11/17 18:00

相鉄線とJR線が11月30日に直結!—試運転電車に乗車して気になる路線模様をチェックした

 

【まとめ】相鉄内でも便利になる新ダイヤ、さて運賃は?

11月30日、新線の開業に合わせて相鉄ではダイヤ改正を予定している。この変更ポイントを最後に見ておこう。

 

新線へ乗り入れる列車は、時間帯によって異なるものの、朝のピーク時は4本/毎時、日中及び夜間は2〜3本/毎時といった運転になる。そして終日、46往復(92本)が運転される。

 

これまで各駅停車(以下、各停と省略)しか停車しなかった西谷駅。新線への分岐駅となることから、特急、通勤急行、快速、各停が停車するようになる。新線に乗り入れる特急・各停は、横浜駅行き特急・快速・各停などの列車と西谷駅や二俣川駅で接続するように時刻が調整される。

 

平日の朝の時間帯には海老名駅発の特急を増発するなど、相鉄線内での利便性を高めるための変更も行われる。

 

ちなみに乗車料金を見ておこう。

 

新宿駅からICカードを利用した場合の、新線経由と横浜駅経由の金額を比較してみた。( )内は現在の横浜駅経由の場合だ。

 

新宿駅⇔相鉄本線:上星川駅769円(739円)、西谷駅738円(739円)、二俣川駅769円(760円)、瀬谷駅790円(823円)、大和駅822円(823円)、海老名駅874円(875円)。いずみ野線:弥生台駅810円(843円)、いずみ野駅842円(843円)、湘南台駅923円(914円)。

 

瀬谷駅や弥生台駅で、横浜駅経由に比べて安くなる例も見られるが、大半がほぼ同じ金額となった。実は、新線区間は鉄道建設・運輸施設整備支援機構により建設・運営される。いわば上下分離方式で運営される新線のため、電車を走らせる相鉄およびJR東日本は通行料を納めなければいけない。そうした経費を含んでの運賃となる。横浜駅経由、新線経由のどちらを通っても、極端な違いが生まれなかったことが、利用者にとってありがたいことと言えるだろう。なお、定期券の販売は11月30日からとなる。

 

新線に乗り入れる本数は、多いとは言えない。これは、やはり2022年度に予定される東急東横線(目黒線)との相互乗り入れを控え、やや余裕を持たせたダイヤと見ることができよう。11月30日の新線開業、そして2年後の東急東横線との相互直通運転を控え、相鉄沿線がどのように変って行くか、これからも見守っていきたい。

 

※11月22日:初出では「新線への分岐駅となることから、全列車が停車するようになる。」としておりました。誤記があり大変申し訳ございませんでした。

 

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