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2020/1/2 20:00

今、自転車で最もアツい「グラベルロード」ーー「流行のワケ」と「アンダー20万円の本格モデル」5選

いま、世界中のサイクリストが夢中になっているジャンルのひとつが「グラベルロード」です。グラベルとは砂利や砂利道を表す言葉ですが、その言葉どおり舗装路以外のダートロードも走れるロードバイクのことです。

 

頑丈なフレームにロードバイクよりも太めのタイヤをセットしているので、あらゆるところをガシガシと走れる走破性の高さが特徴です。冒険的な旅に出かけられることから、”アドベンチャーロード”と読んでいるブランドもあります。

 

なぜ世界的に流行? グラベルロードのメリットとは?

グラベルロードは、ウエットコンディションでもしっかりと制動力を発揮するディスクブレーキを搭載しているモデルが中心になります。ディレイラー(変速機)などのパーツ類にも特徴があり、ロードバイク用のものにMTB用のコンポーネントを組み合わせたものも多くあります。ただし2019年にシマノからグラベルロード専用コンポーネント「SHIMANO GRX」がリリースされたこともあり、今後は続々と専用コンポーネントが搭載されたモデルが登場してくるでしょう。

 

【タイヤの選択幅が広く走る場所を選ばない】

前述しましたが、グラベルロードはロードバイクよりも太いタイヤを装着しているのが特徴です。一般的にロードバイクは幅が23c~25cという細めのタイヤを履いていますが、グラベルロードは30c~50cという太めのタイヤを使用しています。さらに路面に接地する部分(トレッド)は、荒れたオフロードでも走りやすいような構造となっています。

 

【キャンプなどの旅にも対応】

グラベルロードには、泥除けやキャリアなどを取り付けることができる「ダボ穴」と呼ばれるねじ穴があるため、前後にバッグを取り付けることが可能です。本来持っている走破性を生かして移動も楽しみつつ、キャンプやロングツーリングなどを楽しむことができます。また最近ではサイズの大きいサドルバッグ、フロントバッグなどを取り付けて旅をする、”バイクパッキング”を楽しむための自転車としても人気の車種です。

 

タフなオフロード走行はもちろん、太めのタイヤを使用することにより舗装路も快適に走れるグラベルロードは、いろいろな用途に使用できます。太いタイヤのおかげでパンクトラブルが少なく、歩道の段差も気にせず走れるだけではなく、キャリアなどを利用して荷物を積載することも可能。スムーズに移動できることから、自転車通勤に利用する人も増えています。

 

アンダー20万円で手に入るグラベルロード5選

さまざまなブランドの中から、20万円以下で手に入れられる初心者にも最適なグラベルロードをピックアップしました。2020年は、場所を選ばずどこでも走れるグラベルロードで、思う存分冒険を楽しみましょう!

 

【01】

クロモリの耐久性と独特な乗り味が◎

KONA(コナ)

ローブST(2020年モデル)

実売価格17万3000円(税抜)

カナダ発のKONA(コナ)は、シンプルな中にも独特の雰囲気を醸し出すブランド。ローブSTは細身のクロモリフレームを採用したクラシックな外観と、バネ感のあるマイルドな乗り味が特徴的なモデルです。

 

フロント1速×リア11速のドライブトレインはギアトラブルが少なく、一般的なロードバイクより径が小さい650×47cのタイヤはエアボリュームが多いためクッション性が高く、乗り心地がバツグンです。またホイールはタイヤ内部にパンク防止剤を入れることにより、パンクトラブルを防止してくれるチューブレスレディリムを採用。旅から自転車通勤まであらゆる状況に対応できます。

 

【SPEC】フレーム:クロモリ/フォーク:クロモリ/変速:11段/ブレーキ:機械式ディスクブレーキ/タイヤ:650x47c/メインコンポ:SRAM Rival 1/カラー:グロス ウルトラヴァイオレット

 

【こんな人にオススメ】

・シンプルなデザインが好き

・長く乗れる丈夫な自転車が欲しい

・パンクトラブルを減らしたい

 

【02】

油圧ディスクブレーキ搭載のキャンプツーリング対応モデル

FELT(フェルト)

ブローム30(2020年モデル)

実売価格19万8000円(税抜)

コストパフォーマンスに優れたバイクを数多くリリースするブランドFELT(フェルト)のブロームは、本格的なキャンプツーリングが楽しめるバイクです。ホイールベースが長く、さらにアップライトなポジションをとれるフレーム設計は長距離のライディングに最適。またロードバイクと同じ径の700×40cのタイヤを採用することで、移動はスピーディに、さらに悪路も走れるバランスのいい走破性を持ち合わせています。また軽いレバー操作で確実な制動力を発揮する油圧ディスクブレーキは、ウエットコンディションはもちろん、長く続く峠の下りでもしっかりしたスピードコントロールが可能です。

 

【SPEC】フレーム:アルミ/フォーク:カーボン/変速:22段/ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ/タイヤ:700x40c/メインコンポ:SHIMANO GRX/カラー:ミッドナイトブルーフェード、セージミスト

 

【こんな人にオススメ】

・キャンプツーリングに出かけたい

・スピーディに移動したい

 

【03】

シマノ製油圧ディスクブレーキ搭載の高コスパモデル

CANNONDALE(キャノンデール)

トップストーン(2020年モデル)

実売価格19万円(税抜)

 

「アルミといえばキャノンデール」といわれるほど、古くからアルミフレーム製作の評価が高い同ブランドが作り上げたグラベルロードです。クイックなハンドリングと直進安定性を両立させたフロント周りのフレーム設計は、荒れた路面でもスピーディに走破できます。またメインコンポは油圧ディスクブレーキを採用したSHIMANO 105を採用。さらにパンクトラブルの心配が少ないチューブレスレディ対応のホイール、fabricブランドのシートを搭載して20万円を切った価格はかなりお買い得です。

 

【SPEC】フレーム:アルミ/フォーク:カーボン/変速:22段/ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ/タイヤ:700x37c/メインコンポ:SHIMANO 105/カラー:グラファイト、クイックサンド

 

【こんな人にオススメ】

・オン/オフロードを速く走りたい

・安定した走りでロングライドしたい

 

【04】

グラベルロード専用コンポーネントGRXを搭載!

GARNEAU(ガノー)

ガリバルディG2(2020年モデル)

実売価格14万5000円(税抜)

 

ロード用、MTB用両方の良いとこ取りをして、オフロード走行時の変速性能を高めたのがグラベルロード用のコンポーネント「GRX」。ブレーキ、STIレバー、前後のディレイラーなど、フルGRXを搭載したのがガリバルディG2です。オフロード走行を快適にするパーツ類を搭載したフレームは、軽さと剛性、さらに高い衝撃吸収性をもたらすハイドロフォーミング成型されたアルミ素材を使用。これにより長時間のライディングでも身体に感じるダメージを抑え、快適なツーリングができます。またワイヤー類も内蔵されるため、見ためもスッキリ。高コスパの1台です。

 

【SPEC】フレーム:アルミ/フォーク:カーボン/変速:20段/ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ/タイヤ:650x47c/メインコンポ:SHIMANO GRX/カラー:アッズーロブルー、マットネイビーマリーンカッパー

 

【こんな人にオススメ】

・最新のGRXコンポーネントに乗ってみたい

・丈夫な振動吸収性のアルミフレームを採用

 

【05】

アンダー10万円で本格的走りを手に入れよう!

JAMIS

レネゲード A1(2020年モデル)

実売価格9万9800円(税抜)

フルアルミのフレームを採用し、頑丈でガシガシ使える、初めてのグラベルロードに最適なモデル。フロントフォークやチェーンステイにダボ穴があるため、前後にキャリアの取り付けも可能。またタイヤはオンロード走行でも軽快に走れる700×36cサイズを採用して、タフなオフロードツーリングから自転車通勤まで幅広く対応できます。さらに10万円を切った価格帯でありながら、ディスクブレーキを搭載。マッドコンディションから、雨の日のライディングでもしっかりとスピードコントロールが可能です。

 

【SPEC】フレーム:アルミ/フォーク:アルミ/変速:16段/ブレーキ:機械式ディスクブレーキ/タイヤ:700x36c/メインコンポ:SHIMANO CLARIS/カラー:フラットスチール、アノブラック

 

【こんな人にオススメ】

・とりあえずグラベルロードに乗りたい!

・はじめてのロードバイクとしても最適

 

【フォトギャラリー】