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鉄道
2020/1/26 19:00

2020年夏、北海道を周遊する「ザ・ロイヤルエクスプレス」を誰よりも深く熱く解説

【TRAINに迫る③】乗車して、列車の細部に迫った!

2017年に登場した車両ということもあり、すでに乗車された方もいるかも知れない。筆者は乗車が始めてということもあり「ザ・ロイヤルエクスプレス」に興味津々。車内をくまなく見てまわった。

 

↑6号車の客室。床が組み木、見上げると、格天井と呼ばれる造りのアーチ型の天井がおもしろい。椅子、照明などの細部にもこだわる

 

デザインは水戸岡鋭治氏。近年ではJR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」のデザインが代表作となっている。JR九州の列車では、天井や床、そして調度品に至るまで、細いところまで水戸岡氏ならではのデザインが行き届いていた。そして「ザ・ロイヤルエクスプレス」を見た印象は、すでに3年前の“作品”ながら、より上質な印象が強まっていることが窺えた。

 

壁、柱、天井などは木材を使用。格天井には箔押しの模様が施される。組子で仕切られたブース席、寄せ木の床と、見てまわるだけでも楽しい。これが1号車から8号車まで、それぞれ異なるのだから、鉄道好きにとっては見て回るだけで時間が過ぎてしまう。そして水戸岡氏が大事に考える子どもたちが遊べるスペース「木のプール」もある。それこそ水戸岡氏ワールド全開なのである。

↑1号車の中ほどにある木のプール。子供用のソファや絵本図書館なども用意される。子ども連れでも飽き知らずの列車だ

 

↑細部を見る。左は5号車の大形トイレ。内部の装飾が見事。右上は7号車のテーブル付ベンチ。窓のブラインドは簾(すだれ)だ

 

そして鉄道好きとしては気になる前後の様子。「ザ・ロイヤルエクスプレス」では1号車、8号車の先頭部から展望が楽しめる構造だ。1号車(ゴールドクラス)には前面展望が楽しめる2人用座席と海向きの2人用座席などを用意、8号車(プラチナクラス)には図書席(ライブラリー)となっていて、書斎として利用できる。

 

↑伊豆急下田方面の展望席からは運転席を通して前面展望を楽しむ。運転室との間にガラスの仕切りが無く迫力の展望が楽しめる

 

 

【TRAINに迫る④】春のクルーズプラン申込の締切りが迫る!

今年の3月中旬から4月にかけて伊豆急行線で運転される「ザ・ロイヤルエクスプレス」。乗車しての1泊2日「クルーズプラン」と、乗車のみの「食事付き乗車プラン」が用意されている。このプランの申込が1月31日と締切り日が間近に迫ってきた。運転日の日程と代金を触れておこう。

 

◇クルーズプランA(乗車と下田エリア観光+下田地区の温泉宿で宿泊)

出発日:3月13日、4月3日、4月10日、4月17日(ともに金曜日発)

代金:15万5000円〜(宿泊1室2名利用の場合)

 

◇クルーズプランB(乗車と西伊豆エリア観光+下田地区の温泉宿で宿泊)

出発日:4月5日、4月12日、4月19日(ともに日曜日発)

代金:15万円〜(宿泊1室2名利用の場合)

 

↑片瀬白田駅〜伊豆稲取駅間は最も海景色が楽しめる区間だ。列車もスピードを緩めて走る。海上には伊豆諸島も望める

 

◇食事付き乗車プラン(著名料理人が監修の料理が楽しめる/曜日により監修する料理人が異なる)

横浜駅出発日:3月13日(金)、4月3日(金)、4月6日(月)、4月10日(金)、4月13日(月)、4月17日(金)、4月20日(月)

伊豆急下田駅出発日:4月6日(月)、4月13日(月)、4月20日(月)、4月26日(日)

代金:ゴールドクラス2万6000円、プラチナクラス3万9000円(ともに1名様料金)

 

豪華な列車ながら、この食事付き乗車プランならば、筆者も何とか楽しめそうだ。次回は申込にチャレンジしてみたい(抽選になることもあり必ず乗車できるとは限らない)。

↑「ザ・ロイヤルエクスプレス」の車内から見た相模灘。JR小田原駅を通り過ぎると、海が徐々に見えてくる。写真は伊豆多賀駅付近
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