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2020/3/17 21:00

横浜に誕生した「トレイルアドベンチャー・よこはま」で最新のe-MTBに爆乗りしてみた

トレックの最新e-MTBは体験したことのない領域!

まず、最初に試乗したのはアメリカ最大級の自転車メーカーとして人気の高いトレックのRail 9.7。ツールドフランスにもバイクを提供する総合ブランドはロードバイクだけでなくe-MTBの世界でも注目を集め、同モデルはトレックのラインナップの中でも上位機種として憧れの存在。軽量なカーボン素材を使ったフレームにボッシュ製の新型ユニットを搭載。フルサスと呼ばれる前後サスペンションが与えられたハイエンドe-MTB。その価格は79万円と簡単に手が出せる存在ではありませんが、ライド感は価格を超える素晴らしさを披露してくれました。

↑ 本格的なマウンテンバイカーのために作られた最新モデルのRail 9.7。サイズはS、M、L、XLとなり、価格は79万円(税別)です

 

フルサス仕様のサスペンションは、凹凸の続くコースではしっかりと衝撃を吸収し、パニックになりそうなシーンでも快適かつ的確にバイクを操ることが可能。カーボン素材を使ったフレームも快適な柔軟性があり、バイク全体で凹凸を乗り越える感覚が楽しめます。

 

また、オリジナルで開発されたリアショックはペダリング時に制御が働き、しっかりと踏力が路面へと伝わるのでパワーロスがないのは大きな味方になってくれるはず。

 

スタイルはバッテリーを内蔵したダウンチューブデザインとなり、e-MTBでありながらもすっきりとしたメカメカしさが男心を刺激してくれます。最新のPerformance Line CXは脚力の衰えたミドルエイジには心強すぎる対応を見せ、グイグイと悪路のアップヒルを制覇することができました。唯一、気になる点としては大きなコブを飛び越えるようなシーンでは車両重量を感じてしまったこと。それなりに速度を上げてコブに挑める上級者ならば問題はなさそうですが、同モデルは初心者にはオーバースペックなのかもしれません。

 

 

初心者から上級者までを満足させるオールマイティなハードテールモデル

同じくトレック社からリリースされた2020年モデルPowerfly 5は、以前にもレポートをお届けしたようにスタイリッシュなフレームインバッテリーが大きな魅力。前回は街中での試乗でしたが、今回はトレイルコースでの試乗となり胸がときめきます。ファットなダウンチューブにバッテリーを内蔵し、シャープなデザインを実現。Performance Line CXを搭載した注目のe-MTBです。

↑ 120mmのトラベル量を持つロックショック社製のフロントフォークを備えたハードテールモデルPowerfly 5。フレームサイズはS、M、L、XLの4種類で、価格は46万円(税別)

 

まず、驚いたのがトルク出力の安定感。整地されているとはいえ凹凸の激しいコースでもグイグイと加速して登坂してくれるサポート力は貧脚ミドルエイジには見えざる手に押されているような頼もしさがありました。アシストの切り替えに用意されているeMTBモードにセットしておけばほとんどギアチェンジをする必要がなく、オートマチック的なイージーさで上り坂をクリアできます。

 

ギアの選択は自らの踏力をセレクトするのではなく、快適に漕げるケイデンス(漕ぐ回転数)に合わせて選ぶような感覚。そうなると「MTBの楽しさがないじゃない」と思うのが人情ですが、上り坂でギアをシフトする手間がない分だけコース取りやブレーキングに集中することができ、コースの攻略が楽しく感じられました。

 

同モデルはリアサスペンションを持たないハードテールと呼ばれる構造が与えられたシンプルな構造。リアの動きがリニアに感じることができ、初心者でも扱いやすいのが大きな魅力になっています。とはいうものの、フレームとファットなブロックタイヤが衝撃を吸収してくれるので乗りやすさも抜群。本格的なダウンヒルコースではフルサスモデルに軍配が上がりますが、一般的なトレイルコースやタウンユースではリジッドなハードテールの良さが大きなメリットになるはずです。

 

 

ドイツ×ドイツの最強コンビはe-MTBの世界に嵐を巻き起こす!

最後に。E-POWER X VERT CX-Pで実際にトレイルコースを走ってみた感想は、ハードテールらしいソリッドさを持ちながらも安心感を与える優れた操作性でした。バンクの付いた下り坂のコーナーや連続するコブを走破する場合、体を使ってフロントを抑え込む必要があるのですが、同モデルはフレーム自体が自動的に対応してくれるような扱い易さを発揮。日本人に合わせたジオメトリーへと再設計された車体は操作性に優れソリッドな乗り心地が大きな特徴です。

↑ ドイツ生まれのコラテックがリリースするE-POWER X VERT CX-P。同じドイツ製のボッシュPerformance Line CXを採用したハードテールモデル。フレームは39cm、44cmの2サイズ。重量は22.2kg(39cm)。価格は39万8000円(税別)

 

今回、試乗会に帯同していたグローブライドの社員でもあり、ライダーとしても活躍する兼岡邦旭さんにお聞きしたところ、「E-POWER X VERT CX-Pはヘッドアングルを66度まで寝かせ、チェーンステーを短くすることでハンドリングと旋回性をギリギリまで向上させています」とのこと。扱いやすい秘密はフロントフォークの角度が決め手になっているようです。

↑ コラテックの正規代理店であるグローブライドの兼岡さんはMTBライダーとしても活躍するアスリート。その品質の高さに太鼓判を押します

 

また、チェーンステーの短縮化に貢献したのはボッシュ製の新ユニットのコンパクトさ。25%の軽量化と、48%の小型化を実現したボッシュ製のPerformance Line CXはe-MTBの新たなる進化をサポートする新時代のユニットになっているようです。

 

ドイツ生まれのコラテックとボッシュの出逢いによって生まれたマニア好みの最新モデル。質実剛健な味付けはメルセデスやBMW、アウディなどのドイツ車が好まれているように、コラテックは日本市場におけるe-BIKE人気の起爆剤になりそうです。本製品は2020年5月発売。

 

 

2020年を境に始まったe-MTBのトレンドはフレーム内蔵バッテリーと本格的な走破性!

今回の試乗を終えて感じたことは2020年を境としてe-MTBのスタイルが大きく変わったこと。これまでは子乗せ電動アシスト自転車と同様、フレームに無理やりバッテリーを搭載した武骨なスタイルが一般的でしたが、新たなトレンドとしてバッテリーをダウンチューブに内蔵したスタイリッシュなデザインが主流になり始めています。今回、試乗した3モデルもバッテリーをフレームに内蔵したデザンが与えられ、スポーツバイクらしいスマートさが際立っていました。

↑フレーム内にバッテリーを完全にインサート。後付け感のないスッキリしたスタイル

 

また、スタイルの進化と共に本格的な悪路での走破性を高めていることも見逃せないポイント。本家のMTBを凌駕する実力を伴うことで『電動アシスト』という最大のメリットが何倍にも発揮できるということ。時速30~50㎞で巡航することの多いロードバイクの場合、日本の道路交通法によりモーターアシストが効くのは「時速24㎞まで」と定められ、高速での巡航時にはモーターやバッテリーは邪魔な重量物になってしまいます。しかし、低速で悪路や不整地を走るMTBの場合、電動アシストのサポート力が大きな武器になるということ。今後は更なる進化を遂げ、熾烈な争いが予想されるe-MTBの世界。その根本を支えるボッシュの最新ユニットPerformance Line CXが今後の鍵を握っていることは間違いなさそうです。

 

 

■トレイルアドベンチャー・よこはま

住所:神奈川県横浜市旭区上白根町1425-4
TEL:090-4750-0720
営業時間:9:00~17:00 (季節により変動あり)
※ 駐車場は17:00まで。車でご来場の際は注意。

 

 

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