乗り物
鉄道
2020/4/12 18:30

【保存版】2020年春までに登場した「鉄道新型車両」をずらり紹介【西日本編】&【貨物編】

【新型ケーブルカー】

箱根登山電車 箱根登山ケーブルカー

−2020年3月20日運行開始−

↑神奈川県の強羅駅と早雲山駅間1.2kmを結ぶ箱根登山ケーブルカー。赤い車体が1号車、青い車体の2号車の2編成が導入された

 

25年ぶりに刷新、7月には接続する箱根登山鉄道も再開の予定

ケーブルカーの車両にも新顔が登場した。

 

神奈川県箱根町の強羅駅と早雲山駅を結ぶ箱根登山ケーブルカー。歴史は古く1921(大正10)年に開業したケーブルカーの路線である。ケーブルカーとしては、国内で生駒鋼索鉄道(奈良県)に次ぐ2番目の古さを持つ。

 

これまで車両は20〜25年ごとに刷新されてきた。3月20日にデビューした車両はその5代目にあたる。2両連結×2編成が導入され、1号車はバーミリオンはこね色と呼ばれる赤色、2号車は青空をイメージした青色とされた。

 

同ケーブルに接続する箱根登山鉄道の箱根湯本駅〜強羅駅間は、2019年秋に襲来した台風19号の被害により不通となっている。以降、復旧工事が進められてきた。当初はおよそ1年の工事期間が必要とされたが、順調に工事が進み7月に再開の見込みとなった。この夏には箱根登山鉄道とともに新車が導入されたケーブルカーを乗り継いでの、箱根観光が楽しめることになりそうだ。

 

 

【その他の新型観光列車】

秋田内陸縦貫鉄道AN8900形「笑EMI」

2020年2月1日運行開始−

↑秋田内陸縦貫鉄道の人気撮影スポット大又川橋梁を渡る観光列車「笑EMI」。急行もりよしとして走ることが多い 写真提供:秋田内陸縦貫鉄道

 

全線開業30周年を記念!リニューアル新型観光列車が登場

東北地方を走る新しい観光列車の情報もお届けしよう。

 

秋田県の鷹巣駅(たかのすえき)と角館駅(かくのだてえき)を結ぶ秋田内陸縦貫鉄道。路線は「スマイルレール秋田内陸線」と呼ばれる。名前の通り秋田県の内陸部を走る第三セクター鉄道線だ。

 

同鉄道が全線開業して30周年を向かえるにあたり、新しい観光列車が登場した。急行列車用のAN8900形をリニューアルした車両で、「笑EMI(えみ)」と名付けられた。EMIとはExperience Moving Impressiveの略で「心揺さぶられる印象的な秋田の里山体験」を感動してもらえればという思いが込められる。

↑「笑EMI」の車内。クロスシートの座席と、両窓側を向いた座席が設けられた。窓も大きく景色が十分に楽しめる 写真提供:秋田内陸縦貫鉄道

 

内装には木材を多用。クロスシートの座席を基本に、一部、窓側を向いた席が付けられた。車内ではオリジナルグッズ販売やお弁当の販売なども行われる。さらにトンネル内では天井にアートが浮かび上がる仕掛け。停車駅が近づくと車内には音楽家・向谷実さん作曲のオリジナル車内メロディが流される。

 

運転開始は2月1日から。主に土日のみ運行される「急行もりよし」に利用されている。

 

急行もりよし運行時刻は、1号が阿仁合駅(あにあいえき)9時15分発→角館駅10時23分着。2号が角館駅11時5分発→鷹巣駅13時7分着、3号が鷹巣駅14時38分発→角館駅16時35分着となっている。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4