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2020/4/26 18:30

【保存版】出会えたらラッキー!? ドクターイエローだけではない事業用「検測車両」をずらり紹介〈JR編〉

【JRの地上設備検測車両】

JR西日本443系 電気検測電車

↑和歌山駅近くの待避線に停車する443系電車。すでに45年にわたり西日本の路線の電気系検査に使われている

 

今や貴重な国鉄時代の姿を色濃く残す交直両用の電気検測電車

国鉄時代の1975年に電気検査を目的に製造された交直両用「電気検測電車」。特急形車両485系をベースにしていることもあり、高運転台の正面の形は、今や走らない国鉄形特急電車の姿を今も色濃く残している。2編成が造られ、国鉄分割民営化の後にJR東日本とJR西日本に引き継がれたが、JR東日本の車両はすでに廃車されている。

 

◇運行の状況

吹田総合車両所京都支所を拠点に運行される。JR西日本の電化路線はもちろん、JR四国、JR九州、そして西日本の第三セクター鉄道や私鉄までに借り出され、運行が続けられる。活動範囲が広く、動きがとらえにくい車両となっている。今や国内で唯一の国鉄形電気検測電車でもあり、末長く使われてほしい車両だ。

 

JR東日本E491系「East i-E(イーストアイ・ダッシュイー)

↑東海道本線の早川駅〜根府川駅間を走るE491系。この日は伊東線と伊豆急行線を走り、伊豆急下田駅までの検査を行った

 

JR東日本と在来線電化区間と私鉄路線などの検査を行う

JR東日本の在来線の電気、信号・通信、軌道の検査を行う交直流両用の検査電車。2002年に誕生した。新幹線用のイーストアイと同じように白地に赤の正面デザインと帯という配色で目立つ。電車で、電化区間の検測業務がメインということもあり、愛称は「East i-E」。「イーストアイ」に加えてElectricの頭文字「E」を加えた「ダッシュイー」となっている。通常は3両編成で検査が行われているが、建築限界測定車のマヤ50形(後述)を連結して4両で走ることもある。

 

◇運行の状況

茨城県の勝田車両センターに配置され、JR東日本の電化路線と、直通運転が行われる第3セクター鉄道と私鉄各社の路線の検査を行う。その動きは月刊「鉄道ダイヤ情報」誌(交通新聞社刊)に掲載されている。

 

JR東日本キヤE193系「East i-D(イーストアイ・ダッシュディー)」

↑八戸線を走るキヤE193系。撮影した2018年当時は中間車が脱線事故で損傷したために2両で検査を行っていた。現在は3両で運用される

 

JR東日本と第三セクター鉄道の主に非電化区間の検査を行う

主に非電化区間の検査用に2002年に造られた。E491系電車とほぼ同じデザインで、愛称は「East i-D」。気動車であることから、「イーストアイ」という愛称の後ろに「ダッシュディー」(「Diesel」の「D」)が付けられた。3両編成で運転され、中間車には架線を測定するパンタグラフが付く。そのため、電化区間の検査も行うことができる。2017年5月、わたらせ渓谷鐵道線内で起きた脱線事故により、中間車が損傷。そのためほぼ1年にわたり、中間車をのぞき、2両で走っていた。現在は3両編成での運行に戻っている。

 

◇運行の状況

キヤE193系は秋田総合車両センターに配置されている。JR東日本の在来線(山形新幹線・秋田新幹線の標準軌間を除く)すべての路線での検査が可能。またJR北海道の路線、JR貨物の専用線や、第3セクター鉄道の路線の検査にも使われている。その動きはE491系と同じく月刊「鉄道ダイヤ情報」誌(交通新聞社刊)に掲載されている。

 

JR東海キヤ95系「ドクター東海」

↑紀勢本線の四日市付近を走行するドクター東海。筆者も10年間で2回ほど出会ったのみでなかなか巡りあえない

 

気動車だが軌道と電気関係の検査が可能な便利な車両

JR東海が在来線用に製造した検査車両。1996年に第1編成のDR1が、2005年には第2編成のDR2が登場した。その後、第1編成は、一部の搭載機器を新しいものに積み替えている。ステンレス車体だが、正面と車体下部の帯が「ドクターイエロー」と同色の黄色で、「ドクター東海」という愛称が付く。気動車ではあるが、検査用のパンタグラフを積んでいて、架線の検査も行う。

 

◇運行の状況

JR東海の在来線全線と、線路がつながる城北線や、第三セクター鉄道の伊勢鉄道や愛知環状鉄道、天竜浜名湖鉄道などの路線の検査を行う。出動する頻度は少なく、検査時の運行パターンが読みにくいとされる。そのためかなりレアな車両として鉄道ファンの注目度も高い。

 

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