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2020/6/18 23:00

ワールド・プレミアになった「新型LEXUS IS」はどんな車なのか? 「Shimoyama」がキーワードのモデルを紐解く

シャープなエクステリアデザイン

シャープなキャラクターラインによって具現化された、新型ISのエクステリアデザインはAgile & Provocative(=俊敏で挑発的)をテーマにデザインされました。ワイド&ローで4ドアクーペのようなリアルコンパクトスポーツセダンが生まれたのです。そして、LEXUSとしての世界観はカラーデザインやオーナメントなどの細部に至るまで作り込まれています。気になるボディサイズは北米仕様プロトタイプで全長4710×全幅1840×全高1435mmとなり、前モデルに比べて全長+30mm、全幅+30mm、全高+5mmと大きくなっていますね。

 

特徴的な薄型ヘッドランプのシャープなラインはグリルの先端からトランクの後端まで鋭いエッジと美しい曲面を作り、ISのフォルムを際立たせます。「寄絞り(よせしぼり)型構造」と呼ぶ最新プレス技術によって、膨らんだリアフェンダーや美しく絞り込まれたキャビン、その間をつなぐCピラーなどの豊かな造形ができ上がっています。リアスタイルでは全幅に亘るLEXUSのLをモチーフにしたテールランプは後続車にもLEXUSの存在を印象づけます。

 

高揚感を覚えるインテリアデザイン

ドアを開けると有彩色のインストルメントパネル上部やドアパネルが内装色とツートーン配色となり左右方向の広がりを感じさせます。そして、その配色によってドライバーは高揚感を覚えるでしょう。タッチディスプレイ式となったマルチメディアシステムは各種スマートフォンに対応し、10.3インチのワイドディスプレイとお使いのスマートフォンを連携させることで大きく利便性を向上しています。操作しやすいようにディスプレイはこれまでより7.5cmほど手前に設置され操作性を向上しています。

 

先進安全技術の進化

アグレッシブに走るだけでなく、今回のISではLexus Safety System+を含む先進安全技術が進化し、搭載されました。昼間の自転車運転者、夜間の歩行者の検知が可能な「プリクラッシュセーフティー」、自動車専用道路などで効果を発揮する前走車との距離を一定に保つよう加減速制御を行う「レーダークルーズコントロール」や「LTA(レーントレーシングアシスト)」=同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能を備えます。

 

また、LTA作動時にはカメラによる白線認識機能にAI技術を導入し、カーブの大きさによりあらかじめ減速をするなどカーブ時の横Gを一定に保つことで、安定し、快適な走行を実現しました。先行車や対向車を検知し自動でハイビームを制御する「オートマチックハイビーム」、カメラが捉えた道路標識をメーター内に表示する「ロードサインアシスト」。LTA連動型の「ドライバー異常時停車支援システム」や「パノラミックビューモニター」、「パーキングサポートブレーキ」などの搭載によって安全性を大幅に進化させています。

 

ワールドプレミア DEEP DIVEセッション

ワールド・プレミアセッション2では、タウンゼント・ベル氏とLEXUSのマーケティング副社長リサ・マテラッツォ氏が新型ISをさらに掘り下げます。ISはラグジュアリーカーなのかスポーツカーなのかという質問にリサは、「ISは絶妙なラインにあると思っている。開発時の思いで言えばまぎれもないピュア・スポーツセダンです」と答えました。オーディオシステムはマークレビンソンのサウンドシステムでは17のスピーカーがセットされ1800ワットの出力を得ます。

 

また、ここでもShimoyamaの新テストコースに触れ、レーサーのタウンゼント氏が多種多様なうねりや起伏、逆バンクのコーナーの存在を示し、クルマにとって厳しいあらゆる道を想定している設計だと説明しました。そのような環境でうまれたISは車両開発における変革の象徴なのかと質問。リサ氏はそれを認め、あらためてLEXUS独自の乗り味『Lexus Driving Signature』はISがShimoyamaで、それを鍛え上げた最初のLEXUSであるというレクサスインターナショナル佐藤恒治社長の言葉を紹介しています。

 

国内での発売は2020年秋を予定しています。先行予約の情報など、デビューに向けてまだまだ目が離せません。

 

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