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2020/8/9 18:30

鉄道各社の苦肉だけどお得な「パス&きっぷ」厳選15本

〜〜売り上げ減に悩む鉄道各社の苦肉の利用促進策〜〜

 

新型コロナウイルスの影響により鉄道各社はどこも大幅な減収に悩んでいる。夏休みの期間に、少しでも利用促進に結びつけばと、おトクな「パス&きっぷ」を発売している会社が目立つ。とはいえ今年の夏休みは気軽に旅に出る気持ちにはなれないという方も多いことだろう。

 

しかし、心配はご無用。夏休み向け「パス&きっぷ」だが、調べてみると秋まで、一部はそれ以降も使えるものが多いのだ。「GoToトラベルキャンペーン」に合わせて宿が用意する割引宿泊プランと組み合わせれば、さらにおトクな旅が楽しめる。この機会を有効に活かしたい。

*紹介の「パス&きっぷ」は内容、利用条件を必ず確認の上でご購入・ご利用ください。

 

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【保存版】コロナ禍が終息したら乗りに行きたい「おもしろローカル線」〈東日本編〉

 

【注目のおトクきっぷ①②】20日前までに新幹線を予約すれば半額に

↑「お先にトクだ値スペシャル」を利用すればより遠方の駅までの乗車券+指定席特急券が50%割引となる

 

【その①】JR東日本 お先にトクだ値スペシャル(2021年3月31日まで)

まずはJR東日本が運行する新幹線と特急から。

 

8月20日の利用分から発売されるのが「お先にトクだ値スペシャル」(乗車券つき)。ネット申し込み限定(えきねっと)だが、乗車日の20日前の午前1時40分までに予約をすれば、JR東日本の新幹線と特急列車の運賃+指定席特急料金が50%割引となる。

 

例えば、東京駅〜盛岡駅を乗車しようとすると、通常期、新幹線eチケット乗車券+指定席特急券は1万4810円かかる。だが、20日前までネットで購入申込をすれば7400円となり、7410円もトクすることになる。首都圏からJR北海道の新函館北斗駅までの購入も可能だ。在来線の特急も同じで、あずさ、ひたち、いなほなどの各特急の運賃+指定席特急券が半額となる。

 

さらに13日前の午前1時40分まで予約すれば「お先にトクだ値(乗車券つき)」というきっぷもあり、こちらは30%の割引価格で購入できる。

 

なおネット予約には「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」というきっぷも用意され、こちらの購入は乗車当日の午前1時40分までに購入すれば、5%〜15%といった割引率で購入ができる。

 

いずれも座席数に限りがあり、同商品用に用意した席数が埋まれば、販売終了となる。とはいえ、前々から出かける日が決まっている人にとっては、利用すればかなりおトクな旅が楽しめるわけだ。なお、申し込みには、えきねっとへの会員登録が必要となる。

 

【その②】JR西日本 eチケット早特21(2020年9月9日まで)

一方、JR西日本では北陸新幹線のおトクなきっぷの発売を始めている。きっぷの名称は「eチケット早特21」。早特21とあるように、21日前までの申し込みが必要。金沢駅〜東京駅間が通常期の新幹線eチケットの発売額1万4180円が50%割引の7090円となる。こちらは9月9日までの発売で、9月30日までの利用が可能だ。

 

さらに「eチケット早特14」は14日前までに購入すれば、30%割引になる。こちらの発売期間は長く2021年3月17日までで、3月31日までの利用が可能だ。

 

【注目のおトクきっぷ③】東海道・山陽新幹線の早特が気になる

↑東海道・山陽新幹線では7月1日から新型のN700Sの運行も始まった。ファミリー早特を利用すれば旅がより快適におトクに楽しめそうだ

 

【その③】JR東海・JR西日本
EXのぞみファミリー早特(2020年12月11日まで平日割引あり)

東海道・山陽新幹線でおトクなきっぷがないかを探してみると――チケットレス乗車が可能なEXサービスがあった。すでにかなり普及しているサービスだが、その一つの割引サービスとして「EXのぞみファミリー早特」がある。2名から最大6名までのグループ向けの割引サービスだが、土・休日のみに利用日が限られていた。このサービスが12月11日までは平日まで拡大されている。

 

ちなみに東京駅〜新大阪駅の片道、のぞみの普通車指定席を利用の場合に、通常期1名料金が1万4720円。このファミリー早特を利用すると1万2570円で、2150円もトクになる。ちなみに早特は1か月前から乗車3日前までの購入が必要となる。

 

JR西日本では8月31日までの利用期間ながら山陽新幹線限定の「オフピーク・ファミリーきっぷ」(e5489専用)を販売している。こちらは「J-WESTネット会員」への登録が必要。2名以上で、7日前までに購入すると、かなりおトクな料金で乗車できる。

 

【注目のおトクきっぷ④】北海道の鉄道周遊の旅がかなりおトクに

↑函館駅〜札幌駅間を結ぶ特急北斗。函館駅から旭川駅まで旅する通常料金と同じ金額で、北海道の6日間周遊の旅が楽しめる

 

【その④】JR北海道:HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス(2021年1月31日まで※)

※補助金の予算が無くなり次第販売終了

ここからはエリア別にJRのおトクなパス&きっぷを見ていこう。

 

まずは北海道から。JR北海道が7月23日に発売した「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」(大人1万2000円)。北海道内のJRの路線が6日間、特急の普通車自由席、普通列車が乗り放題で、通常2万4000円の発売金額が半額となる。特急は自由席だけでなく、普通車の指定席も4回まで利用できるというのもありがたい。

 

発売はJR北海道の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、旅行センターで。利用期間は2021年1月31日まで(お盆期間、年末年始を除く)と長い。ただし、北海道からの補助金により半額割引となっている周遊パスのため、補助金の利用が上限に達した場合には、期間中であっても発売終了となる。

 

発売は利用日の1か月前から前日まで。ところで、どのぐらい使えるのか。通常の運賃+特急券代と比べてみた。例えば、函館駅から旭川駅まで札幌駅で特急列車を乗り継いだと仮定すると、自由席の利用で計1万2720円。もうこの行程だけで元がとれてしまうのだ。

 

北海道を鉄道でのんびり旅したい人に、まさにぴったりの周遊パスだ。ちなみに発売終了になった時には、JR北海道のHPで発表されるということなので、しっかり確認して旅のプラン作りに活かしたい。

 

【注目のおトクきっぷ⑤⑥】東日本でおトクなのは南東北と新潟だ!

↑「小さな旅ホリデー・パス」はエリア内の在来線の乗り降りが自由。山形新幹線の福島駅〜新庄駅間のみ別途に特急券が必要となる

 

【その⑤】JR東日本 小さな旅ホリデー・パス(2020年10月31日までの毎日)

JR東日本の管内ではこの夏から秋まで、南東北と新潟県内のおトクなパスが売り出されている。南東北で利用できるのが「小さな旅ホリデー・パス」(大人2720円)。通年、販売されている同名称のパスと異なり、10月31日まではこれまでの土日・祝日の利用に加えて平日も使える

 

福島県、宮城県、山形県内のフリーエリアが設定されていて、そのエリア内の在来線区間ならば自由に乗り降りできる。なお山形新幹線の福島駅〜新庄駅のみは別途特急券が必要となる。

 

発売は利用開始日の1か月前からで利用当日の購入が可能、フリーエリア内のJR東日本のみどりの窓口、指定席券売機(一部)などで販売される。同パスの提示で、一部の物販店の商品や入館料などが割引される利点もある。さらに応募すればプレゼントが当たるチャンスもある。

 

首都圏からの旅であれば、「週末パス」(大人8880円)というかなり広いエリアでの乗り降り自由なパスがあって便利だが、名前のとおり利用が週末に限定されている。さらに前日までの購買が必要となる。「小さな旅ホリデー・パス」ならば、当日の購買が可能で、さらに平日まで利用日が広げられたことで、より利用価値が高いパスになった。ちなみに「お先にトクだ値」などの新幹線の運賃+普通車指定席券を利用すれば、より安く南東北の旅が楽しめそうだ。

 

【その⑥】JR東日本 えちごツーデーパス(2021年3月28日まで)

南東北とともに、おトクなパスが発売されているのが新潟地区。県内のJRの路線と上越新幹線(新潟県内)、北越急行ほくほく線、えちごトキめき鉄道が乗り放題となる「えちごツーデーパス」(2日間大人2740円)が発売されている。発売の期間は2021年3月27日までで、金・土・日・祝日と、8月中と12月25日〜1月11日の期間は連続する2日間の利用が可能だ。

 

大人の休日倶楽部会員ならば、1690円とさらにおトクになる。「小さな旅ホリデー・パス」と同じように、こちらも週末パスが利用できない平日などの、エリア内の鉄道利用に役立ちそうだ。

↑JR東日本に残る115系が唯一走る新潟県内の越後線と弥彦線。このツーデーパスは115系の撮影にも強い味方となりそうだ

 

【注目のおトクきっぷ⑦】九州全域か北部九州かを選べるきっぷ

↑例えば長崎県のハウステンボスへ行く場合には、みんなの九州きっぷ北部九州版を使えば、かなりおトクに鉄道旅を楽しむことができる

 

【その⑦】JR九州 みんなの九州きっぷ(2020年9月27日まで)

非常事態宣言の期間中、列車の大幅に減便を行ったJR九州。さらに7月の豪雨災害で久大本線と肥薩線の運休が続いている。そんなつらい状況の最中のJR九州だが、積極的な営業姿勢を崩さない。ネットで検索するだけで多くのおトクなパスやきっぷが販売されているのが分かる。

 

そんな中でもっとも注目したのが「みんなの九州きっぷ」。JR九州の全路線が大人1万円、北部九州の路線用が大人5000円で、土・日祝日の2日間が有効期間となる。この有効期間中は九州新幹線と特急列車の普通車自由席が乗り放題。さらに普通車指定席を6回利用できると、かなりの使えるきっぷだ。

 

利用できる期間が9月27日まで。発売は利用3日前までなので、9月23日が“最終発売”となる。ネット予約限定のきっぷで、列車の乗車だけでなく、九州全県の特定物販店や公共施設などで割引特典などが得られる。秋に九州の旅行を楽しむ時に、このきっぷを念頭においてのプラン作りがお勧めだ。

【注目のおトクきっぷ⑧】私鉄最大手の近鉄も負けてはいません!

↑たとえば大阪阿部野橋駅から南大阪線で吉野駅へ行くとしたら片道990円かかる。今回販売の1dayおでかけきっぷならば……

 

【その⑧】近畿日本鉄道 近鉄1dayおでかけきっぷ(2020年9月29日まで)

日本で最も路線距離が長い私鉄といえば近畿日本鉄道。この会社からもかなりおトクな1日きっぷが発売されている。「近鉄1dayおでかけきっぷ」がそのきっぷで、大阪・奈良・京都版が大人1000円、愛知・三重版が大人1500円で売り出されている。購入は1か月前から前日までで、発売は9月29日までの発売分までとなっている。

発売はそれぞれのエリアの主要駅で、大阪・奈良・京都版と、愛知・三重版の両エリアを跨いでの利用は不可となっている。また特急を利用する際は別途、特急券が必要となる。

 

とはいえ、大阪阿部野橋駅と吉野駅の片道の運賃が990円。往復に利用すればかなり“元が取れる”。使い勝手がよく、かなりおトクな「1dayおでかけきっぷ」と言って良さそうだ。

 

【注目のおトクきっぷ⑨】京都観光は5社共通のきっぷがおトク

↑嵐電(らんでん)の名で呼ばれる京福電気鉄道嵐山本線が広隆寺前を通る。太秦広隆寺駅近くでこんな京都らしい風景に出会える

 

【その⑨】京都市交通局、JR西日本、京阪電気鉄道、京福電気鉄道、阪急電鉄
歩くまち・京都レールきっぷ(2020年9月30日まで)

一年中、観光客で賑わう京都。市内を走る5社局の鉄道事業者が連携した1日・2日用の、おトクきっぷ「歩くまち・京都レールきっぷ」が9月30日まで発売されている。1日版大人1300円と、2日版大人2000円という手ごろな金額だ。

 

発売はJR西日本の京都駅、京阪電気鉄道の三条駅インフォメーション、びわ湖浜大津駅、阪急電鉄の京都河原町駅・桂駅のごあんないカウンターなど。

 

このきっぷを持って京都市内を歩けば、例えば元離宮二条城の入城料が100円引きになるなど、複数の観光施設が割引されるサービスもあって便利だ。

 

利用できる範囲は山陰本線ならば西は亀岡駅まで、奈良線ならば平等院の最寄り駅の宇治駅までと、かなり広く使うことができて、京都観光に有効に役立ちそうだ。ただし路線バスの利用は不可となっているので注意したい。

 

【注目のおトクきっぷ⑩】歴史好きにお勧めの関西1デイパス

↑京阪電気鉄道の坂本比叡山口駅。駅周囲の坂本地区は延暦寺の門前町(左上)で、また明智光秀が築城した坂本城跡も徒歩圏内にある

 

【その⑩】JR西日本、京阪電気鉄道、南海電気鉄道、近畿日本鉄道、大阪水上バス
夏の関西1デイパス(利用は2020年9月30日まで)

関西の鉄道4社に加えて大阪水上バスが連携して発売を行うのが「夏の関西1デイパス」(大人3670円)。JRの関西自由周遊区間+大阪水上バスが1日乗り放題になるのに加えて、史跡や名所めぐりが楽しめるように4地区(行きたいところを1つ選択する仕組み)をめぐる交通機関の乗車券がプラスされている。また主要な駅で用意されたレンタサイクルの利用もできる。

 

選択できるのは「光秀公ゆかりの地 坂本・亀岡チケット(京阪)」「高野山チケット(南海)」「赤目四十八滝チケット(近鉄)」「宝生寺・長谷寺参拝チケット(近鉄)」の4地区で、史跡や、古刹、高野山を訪ねたい時に最適なパスと言えそうだ。

 

発売は利用日の1か月前から前日までで、JR西日本のネット予約「e5489」ほか、JRの関西自由周遊区間内・和歌山・福知山地区の一部の駅のみどりの券売機での購入が可能となっている。発売期間は9月29日までで、9月30日まで利用ができる。

 

【注目のおトクきっぷ11・12】秩父路観光は東武・西武どちらがおトク?

↑東武東上線と秩父鉄道の寄居駅〜三峰口駅間の利用ができるSAITAMAプラチナルート乗車券。両線は寄居駅で接続している

 

【その11】東武鉄道×秩父鉄道 SAITAMAプラチナルート乗車券(通年発売)

首都圏を走る東武鉄道と、西武鉄道の2社からは秩父路の鉄道旅が楽しめるきっぷが発売された。同じ秩父路を楽しめるきっぷが発売されたのだが、趣がだいぶ異なるので見ておきたい。

 

まずは「東武鉄道×秩父鉄道 SAITAMAプラチナルート乗車券」(大人1900円)から。東武鉄道と秩父鉄道とあるように、同乗車券を利用すれば、東武東上線・越生線と秩父鉄道の寄居駅〜三峰口駅間の利用当日のみ乗り降りが自由となる。2019年から夏+秋の行楽に合わせて7月〜11月の期間、限定販売されてきたが、今年の7月からは通年販売となった。

 

池袋駅から東武東上線を利用、寄居駅経由で秩父鉄道の三峰口駅まで行くとしたら、片道の運賃だけで1730円。プラチナルート乗車券を利用して往復するとしたらかなりおトクということになる。ちなみに東武鉄道のTJライナーや、秩父鉄道の急行列車の利用は別途料金が必要となる。

 

【その12】西武鉄道 秩父市応援 秩父漫遊きっぷ(2021年3月10日まで)

西武鉄道から期間限定で発売されたのが「秩父市応援 秩父漫遊きっぷ」。発売金額は乗車駅によって異なるが、例えば池袋駅からならば大人1590円で、これまで発売された秩父漫遊きっぷが2230円と比べると640円ほどおトクになる。さらに利用開始日から2日間が有効期間となっているので、泊まりがけの旅でも有効に利用ができそうだ。

 

発売は利用する日の1か月前から当日までで、乗車した西武線の駅から途中の高麗駅(こまえき)までの下車は無効に。高麗駅〜西武秩父駅間は2日間、乗り降り自由となる。発売は2021年3月10日までだが、秩父市の補助金額が上限に達し次第、発売は終了となる。

 

うれしいのは秩父地区で利用可能な「漫遊まる得クーポン」付きということ。例えば、同きっぷで西武秩父駅前にある「西武秩父駅前温泉 祭の湯」温泉の入館券が無料となる(選択肢の中の1つ)。入館券のほか祭の湯の食事券、お買い物券、バスフリーパス2日間など、6つのうち1つが選べるしくみだ。

↑西武秩父駅とつながっていて便利な「西武秩父駅前温泉 祭の湯」。なお特急ラビュー(右上)の利用時は特急券の購入が必要となる

【秋のおトク列車①】函館本線を走る特急ニセコ号が楽しみに

↑特急ニセコ号はキハ183系3両編成で運行の予定だ。写真のように函館本線では小沼・大沼を見ながらの旅が楽しめそうだ

 

【その①】JR北海道 キハ183系「特急ニセコ号」運行(2020年9月5日〜)

ここからは秋にかけて特別に運行される限定列車の情報を見ておこう。こちらはおトクきっぷと組み合わせれば、鉄道好きにとって、かなり“おトクな気持ちになることができる列車”と言えそうである。まずは北海道から。

 

JR北海道の「特急ニセコ号」が9月中、8日間限定で札幌駅〜ニセコ駅〜函館駅間を走る。使われる車両はキハ183系だ。キハ183系といえば、2018年3月まで特急「北斗」として走っていた車両。道南での定期運行はすでに消滅し、わずかに残る臨時列車として、たまに姿を見るのみとなっている。羊蹄山を望む函館本線の通称・山線区間を走る姿も楽しみだ。

 

特急ニセコ号では倶知安駅〜ニセコ駅での車内販売や、余市駅での停車時間中にはホーム上で特産品販売が実施されるというから、こちらも楽しみだ。

 

【秋のおトク列車②】肥薩線復活を祈りつつD&S列車に乗りたい

↑緑に包まれた球磨川沿いを走った「かわせみ やませみ」。豪雨被害で沿線は非常に厳しい状況となった。なんとか元の姿を取り戻して欲しい

 

【その②】JR九州 「かわせみ やませみ」&「いさぶろう・しんぺい」が連結して運転
(2020年11月までの土・日曜、祝日)

7月の豪雨による球磨川の氾濫により大きな被害を受けた肥薩線。この路線には複数の人気観光列車が走っていた。そのうち「かわせみ やませみ」と「いさぶろう・しんぺい」の2列車が8月8日から8月末、さらに9月〜11月に土曜・日曜・祝日に博多駅〜門司港駅間を走ることになった。

 

肥薩線応援企画と銘打った同列車の特別運行で、博多駅発が10時40分、戻りは門司港駅15時21分発となる。全車指定席で、車内では人吉・球磨地区の特産品も販売される。もちろんそれぞれの列車のオリジナルグッズの販売もある。通常、この2列車が連結して走ることは無いだけに、気になる列車となりそうだ。いつの日か肥薩線が復旧されることを祈りつつ乗車し、応援したい。

 

【最後に夏限定企画ですが】3色電車で「加太の元気を届けタイ!」

↑南海の加太さかな線を走るめでたいでんしゃ。写真は「かい」と「さち」のベビーという設定の「なな」

 

◆南海電気鉄道 加太さかな線 夏キャンペーン2020(2020年8月31日まで)

最後は8月末までの限定キャンペーンながら、つい暗くなりがちな世情をふきとばすような、元気の良い電車と路線を紹介しよう。南海電気鉄道の加太線(かだせん)。南海本線の紀ノ川駅と加太駅を結ぶ9.6kmの短い路線である。2018年から「めでたいでんしゃ」と呼ばれる電車が走り、路線の名前も通称・加太さかな線と呼ばれる。今は「かい」「さち」「なな」の3色の「めでたいでんしゃ」が走り、インスタ映えすると大変な人気になっている。

 

そんな加太線が「夏のキャンペーン2020」を開催中だ。「加太さかな線おさんぽきっぷ」(大人710円)、「加太観光きっぷ」(往復版:大人2000円、片道版:大人1420円・期間2021年3月31日まで)、「ぶらりたび加太プラン」(料金はプランにより異なる)のいずれかの企画乗車券を協賛施設や店舗で提示すると「めでたいうちわ」または「ご利益ステッカー」がもらえ、さらに特典をゲットできる。

 

同キャンペーンのサブタイトルは「加太の元気を届けタイ!」。鯛が名物の加太だから“元気を届け鯛”というわけだ。

 

今回に紹介できたパス&きっぷ、そして特別列車は、ごく一部でしかない。

 

まだまだ多くのおトクなきっぷや、商品が鉄道会社から企画されて発売されている。時代を反映したオフピーク時に使えるきっぷや、ソーシャルディスタンスを確保した特急乗車券付きの企画商品も売り出されている。こうした動きを見ていると、コロナ禍や、自然災害に何としてでも負けまいとする、鉄道を運行する人々の熱い思いが見えてくるようで、とても心強く感じられた。

 

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