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2021/7/1 18:00

売れている理由を体感! ホンダ新型「ヴェゼル」のクラスを超えた魅力

広くなったように感じるインテリア

車内に足を踏み入れると、前モデルよりも広くなったように感じます。全幅は20mm広くなっていますが(「RS」「Touring」グレードとは同一)車体サイズはほぼ同一なので、インテリアのデザインが、「フィット」などと同じく水平基調で高さを抑えたものになっているこのが要因でしょう。個人的には華美な装飾を抑えた、オーセンティックな作りが好印象です。

↑飾った所のないインテリア。水平に広がるデザインで見通しも良い

 

リアシートに乗り込むと、広くなったという印象はさらに強くなります。ヘッドスペースは大きく変わりませんが、足元、特にヒザの辺りの空間が広くなっているのです。聞けば先代モデルより35mm広くなっているとのこと。コンパクトSUVは後席の居住性がやや狭く感じるものも少なくありませんが、この広さは特筆モノです。

↑フロントシートを大人が乗って快適な位置に合わせても、後席のニークリアランスは余裕がある

 

もう1つ触れておきたいのがラゲッジスペースです。6:4分割のリアシートは前に倒すと座面ごとダイブダウンするので、限りなくフラットな荷室空間が出現します。これだけフラットになるSUVの荷室はなかなかありません。荷物の積み下ろしがしやすいだけでなく、車中泊もできそうです。試しに寝転んでみましたが、見た目以上にフラットで、大人1人であれば快適に寝られそうでした。

 

↑身長175cmの筆者でも車体に対して斜めになれば横になれます。この状態でも、床面に角度がないので快適

 

細かい部分にも配慮を感じる

細部に目を向けても車内で快適に過ごすための配慮が行き届いているのが感じられます。フロント左右のエアコン吹き出しには「そよ風アウトレット」と呼ばれる機構を装備。これは、通常のエアコン吹き出し口の外側に、もう1つのアウトレットを備え、乗員の体に直接風を当てることなく車内を涼しく(冬は暖かく)保てるものです。

↑運転席側と助手席側はそれぞれ吹き出し口を選べるため、隣に女性を乗せた場合に、直接冷風を当てないようにできる

 

ドアのデザインは、ステップ部分まで覆う形状に。これはオフロードなどを走った際などに、ステップの部分に泥が付くことを防ぐための構造。乗り降りの際に、ステップの汚れが服の裾などに付かないようにというSUVらしい配慮です。

↑ドアが下に伸びてステップまで覆うことで、アウトドアユースでの服の汚れを防いでくれます

 

↑「e:HEV PLaY」グレードに装備される「パノラマルーフ」は開放感の高さが魅力

 

↑リアゲートは予約クローズ機能や、ハンズフリーでの開閉にも対応。トノカバーが吊り下げ式になっているのも便利です

 

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