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2021/7/25 6:00

車両がおもしろい!昭和レトロが楽しめる「三重県3路線」に乗る

【乗りたい四日市あすなろ鉄道】かわいらしいミニ鉄道&ミニ路線

↑2015(平成27)年にリニューアルされたモ261-サ181-ク161の3両編成。リニューアルにあたり中間車が新造された

 

せっかく三重県を訪れたのならば、四日市あすなろう鉄道にも乗っておきたい。前述したように、四日市あすなろう鉄道は三岐鉄道北勢線と同じように、線路幅が762mmの軽便鉄道サイズだ。

 

路線は内部線(うつべせん)の5.7km。八王子線(はちおうじせん)の1.3kmと路線距離もミニサイズだ。2015(平成27)年に近鉄から四日市あすなろう鉄道に運営が引き継がれた。四日市あすなろう鉄道の路線は四日市市が保有、近鉄75%、四日市市が25%を出資した第三セクター経営の四日市あすなろう鉄道が列車の運行を行っている。

↑2編成目としてリニューアルされたモ262-サ182(新造車)-ク162の3両。こちらは黄緑とクリームカラーの組み合わせで走る

 

車両は260系で、北勢線と同じくミニサイズである。四日市あすなろう鉄道が運行するようになって走る電車が大きく変った。リニューアル化は徹底され、中間車や制御車には新造車が導入、同時に冷房化された。新しい260系は、2016(平成28)年の鉄道友の会ローレル賞に選ばれている。

 

軽便鉄道としては画期的な車両といえるだろう。塗装も、明るい青とクリーム、または黄緑とクリーム色に変更された。筆者は近鉄当時にも訪れていたが、その変化に驚かされた。

↑座席は1人掛けクロスシートが基本。吊り手もあるが座席の横にある手すりがハート型でおしゃれな印象だ

 

この四日市あすなろう鉄道では、まずは新しい260系に乗りたい。線路幅762mmのため独特の揺れは感じるものの、おしゃれに変身したミニサイズの電車が楽しい。

 

路線は近鉄四日市駅の構内の1階にある、あすなろう四日市駅が起点となる。同駅から内部駅までの内部線と、途中の日永駅から分岐する一駅区間の八王子線がある。分岐駅の日永駅の構造がおもしろい。ホームは3番線まであり、八王子線方面のホームはちょうどカーブ途中にある。あすなろう四日市駅発の列車は八王子線西日野駅行と、内部線内部駅行が交互に出ていて、分かりやすい。乗車時間はあすなろう四日市駅から西日野駅まで乗車8分、内部駅まで18分と短め。すべての路線を乗車しても、それほど時間はかからない。

 

ちなみに車庫や検修庫は内部駅にあり、駅舎のすぐ横から検修庫内が見える。ミニサイズで、このスケール感が楽しい。また行ってみたいと思わせる三重県内のこれらの路線。コロナ禍が治まったらぜひとも訪ねていただきたい。

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