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2022/1/6 19:45

バイク? それともBMX? ユニークなスタイルで目立ち度抜群のROCKA FLAME「HAYATE」に乗ってみた

最近、街中でも見かける機会が増えている極太のタイヤを履いたe-Bike(スポーツタイプの電動アシスト自転車)だが、今回紹介するROCKA FLAME(ロカフレーム)の「HAYATE」というモデルはBMX風のフレーム構成としたユニークな1台。そのほかにも世界初という車体中央にバッテリーを搭載する設計など、個性的な機構も採用するモデルはどんな乗り味なのか?

↑価格は26万4000円(税込)。サイズは全長1695mm×全幅590mm、重量31.8kg。試乗車はオプションのライトとキャリアを装備していました

 

バイクっぽいルックスにユニークな機構を採用

ROCKA FLAMEは元はアパレルブランドでしたが、近年はe-Bike事業を立ち上げ、バイクのような極太タイヤを履いた3モデルをラインナップしています。その中でも「HAYATE」はBMXタイプのフレームを採用した最新モデル。従来であればモーターを搭載するペダルの付け根部分にバッテリーを積んでいるユニークな設計です。

↑ここに搭載されているとモーターのように見えますが、実はバッテリー。SAMSUNG製でUSBでスマホへの給電も可能です

 

↑モーターはリアホイールの車軸(ハブ)部分に搭載。BAFANG(バーファン)製で5段階に切り替えができます

 

↑モードの切り替えなどは左手側のコントローラで操作します。アシスト可能な距離はモードによって異なりますが70〜200kmとなっています

 

ホイール径は20インチと、数値的には普通のBMXと同じですが、太いホイールとタイヤを履いているのでバイクのような見た目になっています。ホイールがスポークタイプではなく、キャストになっているのも、バイクっぽく見えるポイントでしょう。フロントにはサスペンションタイプのフォークを装備しています。

↑キャストタイプの太いホイールもBAFANG製。タイヤサイズは20×4.125インチです

 

↑ブレーキは前後とも機械式のディスク。31.8kgの重量がある車体をしっかり止めます

 

↑バイクのようなコイルスプリングを内蔵したフロントフォークを採用。調整機構も搭載する

 

↑リアにサスペンションは搭載しませんが、サドルにバネが装備されていてショックを吸収します

 

変速ギアはリアのみの7速。ハンドル形状はBMXっぽいアップタイプなので、上体が起きたライディングポジションです。グリップはエルゴノミック形状のレザータイプ。自転車には珍しいハンドルロックや、サイドスタンドなど街乗りで便利な機能もしっかりと押さえています。

↑変速ギアはシマノ製のTournyグレード。7速とギアの段数は多くありません

 

↑ハンドル形状はかなり角度のついたアップタイプ。BMXには多い形状です

 

↑手のひらを受け止めるエルゴノミック形状のグリップに、指で操作するタイプのシフターを採用

 

↑アルミ製のフレームは、溶接跡もきれいで高品質。フォークの付け根にはバイクのようなハンドルロック機構が搭載されている

 

↑接地面が広く安定して車体を支えられるサイドスタンドを装備する

 

↑オプションのLEDヘッドライト。バイクっぽいルックスを際立たせる装備です

 

リラックスして走れる都会派e-Bike

BMX風のスタイルは軽快感がありますが、重量は31.8kgと重めです。上体が起きたライディングポジションで、シートもどっかりと座るタイプなので、跨ってみるとBMXというよりクルーザー的な雰囲気。アシストは力強いですが、ペダルをガンガン踏んでいくというよりは、ゆっくり流すような走り方が合っています。

↑太いタイヤが転がっていくのを感じながら、のんびりクルージングするように走るのが気持ちいい

 

太めのタイヤは抵抗が大きそうですが、ブロックのないスリックタイヤなので走っているとそこまで抵抗は感じません。お尻を受け止める形状のサドルには、スプリングも装備されているので凸凹のある路面でも乗り心地は快適です。アシストの力を借りながら、街中を走るのが適しているモデルといえます。登り坂も走ってみましたが、サドルにどっかりと腰をおろしたままペダルを回しているだけでスイスイと登っていけました。

↑立ち漕ぎをする必要もなく、座ったまま余裕を持って登っていけます

 

乗り味はBMXというよりクルーザー的なものでしたが、極太のタイヤで街中を流すのはかなり気持ちいい。アシストなしで、このタイヤと重量となるとかなり足に負担となりそうですが、e-Bikeだと全く苦になることなく走れるのも新鮮です。このスタイルはかなり人目を集めるので、人とは違った乗り物で目立ちたい人におすすめです。

 

撮影/松川 忍

 

 

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