乗り物
2017/1/9 6:00

業績もモータースポーツも絶好調!「ポルシェ」の2016年を振り返る

ポルシェの2016年は、2015年の販売台数が前年比19%増となる22万5121台と、過去最高記録を5年連続で更新したという景気のいいニュースから始まりました。

 

最量販市場としては中国が米国を抜き、車種別ではSUVの「マカン」の人気が高く、前年比で約8割増に。また、売上高は過去最高の215億ユーロ(約2兆7122億円)で25%増加、営業利益は34億ユーロ(約4290億円)を記録しました。これを受け、ポルシェは3月16日、ドイツ本社の全従業員に、8911ユーロ(約112万円)の特別ボーナスを支給することを発表しています。

 

新型車のトピックは、エントリースポーツカーの「718」と4ドアセダンである「パナメーラ」の話題に集約できます。そこで、その2車を中心にしたニュースをピックアップしてみました。もちろんポルシェになくてはならないモータースポーツでの活躍にも触れない訳にはいきませんね。

 

新型「911ターボ」を初公開

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1月には2015年末に発表されていた改良新型「911ターボ」を、デトロイトモーターショーにて初公開しました。新型911ターボはよりシャープなスタイリングとなり、新開発のインフォテイメントシステムを搭載するなど、装備も充実させています。パワーユニットは3.8リッター水平対向6気筒ツインターボで、最高出力540psを発生。高性能版の「911ターボS」は580psとなり、トランスミッションは7速PDKのみの設定です。価格は911ターボが2236万円、同カブリオレが2502万円、911ターボSが2599万円、同カブリオレが2865万円とされています。

 

改名した「718ボクスター」「718ケイマン」の概要を発表

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1月下旬、ミッドシップオープンスポーツの「718ボクスター」が発表されました。こちらは「ボクスター」の大幅改良モデルで、これを機に車名を「718ボクスター」に変更。これまでの6気筒からダウンサイジングされた、新開発の水平対向4気筒エンジンを搭載しながらもターボチャージャーで過給することで、パワーと環境性能を両立させています。ベースグレードには最高出力300hpの2.0リッター水平対向4気筒ガソリンターボを、「718ボクスターS」には350hpの2.5リッター水平対向4気筒ガソリンターボを搭載。日本国内での予約受注は2月1日よりスタートしました。

 

また4月には兄弟車となるクーペモデルの「ケイマン」にも同様の改良を実施。「718ケイマン」と「718ケイマンS」となり、こちらの予約受注は4月28日から開始されています。

 

新型「パナメーラ」を発表 

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6月には新型「パナメーラ」を初公開します。「4S」グレードは新開発の2.9リッターのV型6気筒直噴ガソリンツインターボエンジンを採用。先代より多少ダウンサイジングしながらも、先代を上回る最高出力440ps/5650rpm、最大トルク56.1kg-m/1750-5500rpmを発揮し、燃費も11%向上させました。

 

また、トップモデルとなる「ターボ」には550ps/770Nmを発揮する4.0リッターV8ツインターボを搭載。ポルシェはこのモデルでドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおけるタイムアタックを行い、7分38秒を記録して「世界最速の高級セダン」を自称します。「世界最速の高級セダン」というジャンル分けが妥当かどうか疑問もありますが、パナメーラの実績なら誰もが納得してしまう説得力がありますね。

 

新型「パナメーラ」にPHVを追加設定

9月、パリモーターショーで初公開した「パナメーラ4 Eハイブリッド」は、最新のプラグインハイブリッド(PHV)パワートレインによる優れた燃費性能が特徴です。そのメカニズムは、「パナメーラ4S」の2.9リッターV型6気筒ガソリンツインターボエンジンにモーターを組み合わせ、システム全体で462hpのパワーと71.4kg-mのトルクを引き出す高性能を実現しています。さらに、「Eパワーモード」で走行する際にはモーターだけで最大50㎞、最高140km/hという高性能を発揮します。欧州の新しい走行サイクル(NEDC)での燃費は40km/Lとされています。

 

新型「パナメーラ」にロング版を追加

Panamera 4S Executive

11月に開かれたロサンゼルスモーターショーでは、パナメーラのロングホイールベース版である「エグゼクティブ」を初公開しました。エグゼクティブは、先代パナメーラにも用意されていたロングホイールベース仕様車です。後席乗員の快適性を重視する顧客に向けて、新型にもラインナップされました。通常モデルに対してホイールベースを150mm延長、すべて4WDとの組み合わせです。「パナメーラ4」「パナメーラ4S」「パナメーラ4 Eハイブリッド」「パナメーラ・ターボ」の4グレードで選択することができます。

 

ル・マン24時間レースを制覇、WECのタイトルも獲得

Porsche Team, Le Mans 2016
6月18-19日、フランスで開催された「ル・マン24時間耐久レース」において、ポルシェは通算18回目の総合優勝を成し遂げ、2016年のWECでもチャンピオンを獲得しました。

 

総括

ポルシェにSUVや4ドアセダンなんて…と言われていた時期もありましたが、いまや「カイエン」「マカン」は主力車種に成長し、「パナメーラ」もなくてはならない存在となりました。しかし今年は「718ボクスター」が人気モデルに躍り出たり、モータースポーツでも圧勝するなど、「やはりポルシェはこうでなくちゃ!」と実感する2016年でした。