ファッション
2017/2/5 15:00

最先端テクノロジーを満載するGPSウオッチ――セイコー、カシオ、シチズンで性能はどう違う?

世界中どこでも正確な時刻を表示する GPS 時計。もはやボタンひとつでGPS衛星電波を受信できるのは当たり前で、各社とも時刻情報と位置情報を使い分けて、利便性を向上させた点も共通しています。では、そのなかで各ブランドの強みは何なのでしょうか。

 

セイコー「アストロン」

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ユーザーに最適な受信時間を自動判断
どんな姿勢でも優れた受信感度を発揮するリングアンテナを搭載。文字盤に太陽光が当たると5秒以内にGPS衛星電波の受信を開始し、以降は前回成功したのと同じ時刻に自動受信。気付かぬうちに正確な時刻に修正されています。

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↑衛星補足方式として3社の中で唯一リングアンテナを採用。文字盤を空に向けなくとも優れた感度を実現

 

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↑太陽光が当たると5秒以内に自動受信するスマートセンサー。極めて現実的な仕様です

 

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↑Ref.SBXB041 /24万8400円

簡単なボタン操作で世界中どこでも正確な時刻を表示するアストロンの第2世代。低消費電力モジュールと省スペース化で従来機よりも大幅にサイズダウンしました。

 

カシオ「オシアナス」

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屋内での受信もできる標準電波に標準対応
腕から外した後も窓際に置いておけば、夜のうちに標準電波を受信。GPSに頼らずとも毎日正確な時刻を表示できるのが心強い。大型な見た目とは裏腹に軽量なので、装着感は実に軽やかです。高速回転する針の動きも気持ちいいです!

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↑双方向に回転するモーターを搭載。緩急をつけた針の動きを可能にします

 

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↑複数の針を別々に駆動させる独自の機構と電子式リューズが快適な操作性を約束します

 

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↑Ref.OCW-G1200-1AJF/24万8400円

世界6局の標準電波に対応し、そのエリア外ではGPS衛星電波で補完するハイブリッドシステムを採用。ゆえに消費電力を抑えながら、GPSの弱点でもある屋内受信もカバーします。

シチズン「アテッサ F150」

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2 万km離れた人工衛星から超高速の3 秒で時刻情報を取得
GPSの受信スピードがとにかく早い! 一般的にGPSウオッチの受信は時間がかかるものだが、シチズンはそんなストレスをまったく感じさせません。月差±5秒のクオ ーツムーブ搭載で、受信頻度を最小限に抑えられたのも心強いです。

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↑準天頂衛星「みちびき」の電波に対応させ、国内での受信感度がさらに向上しました

 

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↑Ref.CC3010-51E/18万3600円

世界最速のわずか3秒で時刻情報、位置情報を含めれば30秒で受信が可能。文字盤に当たる光から現在の発電量を確認できる独自機能を搭載。スーパーチタニウムケースは、SS比5倍の硬度を誇ります。

 

特徴を簡単にまとめると、セイコーはリングアンテナとスマートセンサーで効率的な自動受信が可能です。シチズンはとにかく受信速度が高速で、わずか3秒で時刻情報を取得するスピードは快適そのもの。ストレスを全く感じさせません。既存の標準電波をベースにするカシオは、GPS電波はあくまで補完機能として捉えています。屋内外で正確な時刻を受信でき、かつ消費電力を抑えることができるのです。