ファッション
2017/5/24 21:00

ドイツ時計産業の聖地から生まれた日本限定7本のモリッツ・グロスマン「アトゥム エナメル ジャパンリミテッド」

ドイツ時計製造の聖地・グラスヒュッテでこだわりのタイムピースを少量生産しているモリッツ・グロスマンが、新たな日本限定モデルを発表しました。この時計の魅力は、なんといってもエナメルダイアル。ホワイトゴールドとローズゴールドともに日本限定7本という、超レアピースです。

20170522_WN_01

 

ブラウンバイオレットカラーの針とエナメルダイアルが融合した芸術作

今回の限定モデルのベースとなったのは、グロスマン・マニュファクチュールで2番目のシリーズとして発表された「アトゥム」。

 

古代エジプト神話の万物の創造主にインスピレーションを得て名付けられたアトゥムは、19世紀に活躍した時計師モリッツ・グロスマンの時計のあらゆる特徴と、その根底にある価値まで備えた名品です。

 

日本限定では、スイスの名門ドンツェ・カドランに文字盤の製作を特別オーダー。ローズゴールドには、ケースの色味に合わせた暖色の強い“クリーム・エナメル”、ホワイトゴールドには通常よりも淡い色調の“アイボリー・エナメル”のダイアルが採用されました。

 

↑モリッツ・グロスマン「アトゥム エナメル ジャパンリミテッド」ダブルフォールディングバックル 410万円、ピンバックル 380万円/直径41mm、厚さ11.35mm
↑モリッツ・グロスマン「アトゥム エナメル ジャパンリミテッド」ダブルフォールディングバックル 410万円、ピンバックル 380万円/直径41mm、厚さ11.35mm

 

↑モリッツ・グロスマン自社製Cal.100.1/手巻き/毎時1万8000振動、約42時間パワーリザーブ
↑モリッツ・グロスマン自社製Cal.100.1/手巻き/毎時1万8000振動、約42時間パワーリザーブ

エナメルの製法は、ドンツェ・カドランが得意とする「グラン・フー」。銅板の表面に釉薬を塗り、炎が出るほどの高温で焼成することで、独特のツヤと工芸品のような美しさを文字盤に作り出すのです。

 

もちろん針は、モリッツ・グロスマンを象徴するブラウンバイオレットカラーで統一。1本1本を手焼きする手の込んだ針と、美術工芸品のような文字盤の組み合わせは、極めてクラシックでありながら、本機にしかない魅力も備えています。

 

↑モリッツ・グロスマン「アトゥム エナメル ジャパンリミテッド」ダブルフォールディングバックル 440万円、ピンバックル 400万円
↑モリッツ・グロスマン「アトゥム エナメル ジャパンリミテッド」ダブルフォールディングバックル 440万円、ピンバックル 400万円
シースルーバックからは、自社製Cal.100.1が鑑賞可能。地板と洋銀製3分の2プレートを支柱でつないだ特徴的な設計は、グラスヒュッテの海中時計クロノメーターのデザインを踏襲したものです。
シースルーバックからは、自社製Cal.100.1が鑑賞可能。地板と洋銀製3分の2プレートを支柱でつないだ特徴的な設計は、グラスヒュッテの海中時計クロノメーターのデザインを踏襲したものです。

 

ゴールドシャトンやブラウンバイオレットに焼き戻した平型ネジが、時計に込められた細やかな手仕事を物語っています。実際のところ、ムーブメントの奥深くに収まる歯車やレバーとスプリングの縁などの見えない部品にさえも、手作業による面取りとポリッシュ仕上げが施されているのは、少量生産を旨とする高級時計ブランドだからこそ可能な手のかけ方だと言えるでしょう。

 

20170524_WM_06

 

4時位置のプッシャーでストップセコンドを再起動させる独自のグロスマン製プッシャー付き手巻き機構や、空気抵抗を最小限に抑えるために設計された限りなく精確に調整が可能なグロスマン製テンプなど、現代的な技術によって実用性をもたせている点は、従来機と同様。その中で、本機のために特別に製作したというブルーのヒゲゼンマイが、特別感を盛り上げています。

 

 

職人技と現代技術が1本の時計に収まった、各7本の日本限定タイムピース「アトゥム エナメル ジャパンリミテッド」が、真の時計好きの心を揺さぶることは、間違いないでしょう。

 

20170524_WM_07