細部まで磨き抜かれたビクトリノックス・スイスアーミーの新型アライアンスクロノグラフ

ビクトリノックス・スイスアーミーのベーシックコレクション、アライアンスのクロノグラフが新型に移行。搭載ムーブメントも新たに、文字盤レイアウトを刷新して大きく生まれ変わりました。価格は7万6000円（税抜）、発売は9月からです。

文字盤が立体的になり、要素も整然とした並びに

2003年に誕生し、2011年に現行のスタイリングに生まれ変わったアライアンスクロノグラフが、2016年に再び生まれ変わります。筆者が個人的に感じた一番の違いは、ムーブメントにスイスのRonda社製Z60を採用したことでしょう。

多くの時計に見られるスイス製のクオーツムーブメントには、ひと目でそれとわかる特徴があります。それが、インダイアルの位置。これまでは文字盤の上側に2つのインダイアルが並んだ”寄り目”デザインだったため、文字盤レイアウトを考えるうえで非常に制約ができてしまう。しかも、かなり特徴的なので他社との差別化にもひと苦労。

ところが、新型アライアンスクロノグラフは、3つのインダイアルが均等に距離を保ったクオーツムーブメントに載せ替えられました。このように、より昔ながらのレイアウトに近い物であればデザインの幅が広がりますし、実際に新型では雰囲気が大きく変わりました。なによりの違いは12時位置のブランドのロゴ。余裕を持って記されたロゴを見るとホッとします。

インデックスは3、6、9の数字をやめて、すべて鏡面仕上げのくさび形に。文字盤はトーンオントーンのコントラストカラーにメタリックフィニッシュで立体感を強調し、より高品位な雰囲気になりました。

ケース直径は前作の42mmからサイズアップした44mm。レザーストラップ仕様がブラウンとグレー、ステンレススチールブレスレットがブラックとブルーという組み合わせで、全4型が発表されました。

ブランド発表で、「現在の多様なライフスタイルに適用することに焦点を合わせたデザインにした」という通り、シンプルながら躍動感があり、上質さも漂わせるという、懐の深い時計に生まれ変わっています。1本持っておくと何かと役立つ万能ウオッチとして、人気が出そうですね。

ビクトリノックス・スイスアーミー

アライアンスクロノグラフ