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2018/10/9 19:30

今度は30秒で歯みがき! ライバルの失速を横目に人気を集める時短歯ブラシ「EZ Teethbrush」

昨年、Kickstarterで話題になった「Amabrush」をご存知でしょうか? アゴの形にデザインされた歯ブラシを口に入れてスイッチをオンにするだけで、すべての歯の表と裏を同時に磨いてくれるというプロダクト。「10秒で歯磨きが完了する!」という宣伝文句で多くの支援を得たプロジェクトでした。

 

10秒で歯磨き完了! 今までの常識を変える「夢のような歯ブラシ」があまりの人気に予約殺到

 

そんなAmabrushを彷彿とさせる類似プロダクトとして話題を呼んでいるのが、同じくKickstarterで現在予約受付中の「EZ Teethbrush」です。

英語で「歯ブラシ」は通常は「Toothbrush」ですが、複数の歯を同時に磨いてくれるので「Teethbrush」となっています。基本的なコンセプトはAmabrushと酷似。

超柔らかいシリコンで作られた抗菌性のU字型(マウスピース型)の毛を除けば、よくある電動歯ブラシのよう。しかし口にくわえれば、上下左右の歯を表と裏から同時に磨いてくれるという仕組みになっています。Amabrushが歯磨きを終えるまで10秒かかるのに対して、EZ Teethbrushは30秒。それでも通常の歯磨きよりも格段に短く、それでいて一つひとつの歯に30秒かけているわけですから丁寧な歯磨きになるわけですね。

しかし、TeethbrushはAmabrushと比べて何が優れているのでしょうか? 開発者はこう回答はしています。

 

「Amabrushは自動の歯磨きだと主張していますが、まだ発送されていません。(中略)EZ Teethbrushは円を描く動きと前後の動きを(ユーザーが手で)行う必要があります。そのため、私たちのアイデアとデザインは根本的に違うんですね。

 

また、Amabrushは専用の歯磨き粉が必要ですが、私たちのプロダクトはユーザーの好きな歯磨き粉を使っていただくことができます。Kickstarterに登場したのはAmabrushのほうが先でしたが、私はこのアイデアを2006年には思いついていました。しかも、彼らのプロダクトはどれもまだ届けられていないんです」

 

要するに「Amabrushは失敗してるよね?」というのがポイントなんですね。確かに2017年12月の発送を約束していたAmabrushですが、18年10月になっても商品は届けられていない様子。Kickstarterのコメント欄にも「アップデートなしで商品発送もないとはお粗末」と不満と怒りの声がたくさん書き込まれています。

EZ Teethbrushは、手を使う点や歯磨きに要する時間、そして後発であることから、Amabrushほど話題にはなっていません。しかし、専用の歯磨き粉を書い続ける必要もなく、バッテリーも45日間持続とAmabrushより長くもつようです。

 

開発者のCraig MockさんはNASAのプロジェクトでロケットのモーター開発にも関わったエンジニア。チームには歯科医のRami Shorti博士も主任エンジニアとして参加しています。子ども用のサイズも用意されており(U字型なので喉突きも防げそう)、Amabrushと比べると、プロダクトに対する信頼感が伝わってきます。

 

価格は1台約9000円ほど。残念ながらKickstarterでは米国のみの配送となっているようです。発送時期は来年3月の予定。キックスターターでは既に目標資金の約5倍となる300万円近くが集まっています。

 

きっとEZ Teethbrush はAmabrushを他山の石として色々と学んでいることでしょう。そうだとすれば、本製品は設計や配送においてより手堅いのではないかと推測できます。まずは、きちんと予定通りに配送されるかどうかが見物。

実際に歯磨きを30秒で済ませることができれば、かなりの時短になりますよね(アメリカでは歯磨きの回数は1日2回、時間は各2分間が推奨されていますが、本製品を使うと1日に3分の時間を節約できます)。歯の健康に良い影響があることも期待されます。面倒臭いという理由で歯磨きをなかなかしない方や、どんなに忙しいときでも歯磨きだけは欠かせないという方は重宝するかもしれません。