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2018/10/27 19:30

Amazon Goとの違いは? シンガポールで話題の「レジなしスーパー」のディストピア感

5500平方メートルを越える広大な敷地に高い天井と世界中から集まった食材やプロダクトが集まるHabitatは、インテリアやレストラン、ラウンジ機能などを装備しているので、高級志向であることがひと目でわかります。店舗自体に高級感を生み出し、利用客に与える買い物の煩わしさを最小限に抑えているとのこと。その裏でスタッフが身体を使って働いているというのは少しディストピアな気もしますが、これも1つの方向性でしょう。

一方、Amazon Goは、天井からぶら下がる種々のセンサーやカメラを活用して、一人ひとりの利用客が何を手にしたか、何を棚に戻したかをトラッキングしているバーチャルカート・システムを採用。コンピューターによる人物や商品の認識などに最先端のセンサーとAI技術を駆使するこのシステムはHabitatとの顕著な違いです。

 

アプリで店舗にチェックインすると、後は好きな商品を手に取り、そのまま外に出るだけ。自分が店外に取り出した商品の精算がバーチャルに行われるため、多くの海外メディアは「まるで万引きをしているような気分になる」とAmazon Goについて報じています。

現代は様々な形の「無人スーパー」を模索していますが、その理由はもちろんカッコいいからではありません。Amazon Goのような形で無人スーパーが達成されれば、経営側としては莫大な人件費削減につながります。つまり、ロボットスーパーは大きな利益を生むビジネスモデルなんですね。Microsoftも小売大手のウォルマートとパートナーを組み、無人会計のシステムを開発していると報道されています。

 

2016年にAmazon Goが発表されたときには「無人スーパーなんて当分実現しないよ」と多くの人が考えていましたが、Amazonは既に実店舗を一般向けにオープンするところまでやって来ています。さらにアメリカの通信社Bloombergは「Amazonが2021年までにレジなしのスーパーを3000店舗まで拡大する」と報道していますが、Amazonは人気の大手スーパーWhole Foodsを買収したので、レジなしスーパーが本当に全米に普及する可能性もあります。未来のスーパーは、私たちが考えている以上に早くやって来るのかもしれません。

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