ワールド
2019/4/26 21:00

VRに嗅覚を。よりリアルに近づく「VRマスク」がクラウドで大注目

自宅で遊べるVRゲーム機が増え、バーチャルな世界での遊びがどんどん多様化してきています。VRヘッドセットを付けて乗り物に乗るといったゲームも人気ですよね。しかし、そこから見えてくるのは、バーチャルな世界は視覚だけではなく、五感すべてを使っているということ。カーレースゲームだって、ハンドル・コントローラーを使うだけで没入感が一気に高まりますよね。

 

そんな「感覚をプラスして没入感をマックス」にするという発想で作られたデバイスが、Kickstarterで人気を集めている「Feelreal」です。やけに挑発的なネーミングですが、いままでとは違った没入感を味わうことができるかもしれません。

Feelrealは、一般の自宅用VRヘッドセットの底部に取り付けることで顔全体を覆うマスクのようなデザインになっています。その最大の特徴はVRの世界に合わせて、熱や匂い、風、振動、水のミストを顔に向かって放つこと。例えば、VRの世界でバイクに乗っていて、同時にリアルの世界の自分の顔に風が吹き付けられるといった具合です。

 

花を嗅いだら花の香りがして、銃を撃ったら火薬の匂いがするというのも、かなり没入感を高めてくれそうですよね。FPS(ファースト・パーソン・シューティングゲーム)では雪山から街中、草原と色んなステージを移動することが多いですが、周りの景色や天候に合わせて匂いや風が演出してくれたら、それこそバーチャルであることを忘れてしまうかもしれません。水上スポーツを体験していたら顔に水のミストが吹き付けられるのも面白そうですね。

デバイス自体は200g以下とそれほど重くはないようです。一度の充電で4時間連続使用ができ、Wi-FiやBluetooth接続となっています。市場に出ているVRヘッドセットにはほぼすべて対応。VRゲームセンターでは実際に動く乗り物に乗ったり、風を感じたりする仕組みはありますが、匂いというのは見たことがないですよね。

 

取り外し可能な9つのアロマカプセルは毎日使っても3か月は持つそうです。組み合わせで255種類の匂いを再現することができるとのこと。

 

ビデオで実際にマスクを試した人は「松の木、バラの花、チョコレート、コーヒーの匂いを感じた。水に濡れたし、風を感じたし、温かさも感じた」と証言しています。バーチャルの中の人物に関しても、ただ見た目だけでなく匂いや体温なども感じることで、その人と実際に一緒にいる感覚を得られると述べています。アクションゲームだけでなく、いろんなジャンルに応用できそうですね。

 

実際に、このソフトウェアを使えば、映画の展開に合わせて風や匂いといった演出をカスタマイズすることも可能。自分の好きな映画の世界にいるかのように没入できる。映画好きの方にとっては魅力的かもしれません。

↑風を感じることもできる

 

Kickstarterのコメント欄も「これは素晴らしい! 試すのが待てない!」といった声で溢れています。プロトタイプが実際に稼働しており、テストした人の証言が聴けるというのも安心ですね。

 

Kickstarterのキャンペーンは残り21日ほど(4月19日現在)。当初の目標金額であった約220万円をはるかに越える1250万円以上をすでに集めています。価格は1台約2万8000円。日本への配送料は約4000円となっています(完成・配送は今年8月の予定)。開発に4年かけているだけあって、意外と配送予定時期が近いです。

複数のゲーム会社との話し合いが開始されているようですが、「Skyrim」「Beat Saber」「Death Horizon」といったゲームにすでに対応しています。

 

どんどんと進化を続ける家庭用VRデバイス。これから没入感がどれだけ深くなっていくのか楽しみですね。