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2019/5/2 21:00

アメリカの治安改善につながるか? リアル「グラップルガン」に全米が大注目

アメリカにおける銃関連のニュースは日本にも多く届いています。そんななかでも近年大きな批判を集めているのが警察官による不必要な発砲や過剰な暴行などです。その対策として、警察官のボディカメラの装着の義務付けと同時に、相手を死傷させることなく無力化させる武器への積極的な活用を求める声も高まっています。

 

そんななか話題になっているのが「BolaWrap」。ワンダーウーマンの投げ縄やバットマンのグラップルガンのように、ワイヤーがデバイスから発射され、まるで投げ縄のように腕と胴体や両足などを拘束してしまう武器なんです。

レーザーポインターが内蔵されており、ワイヤーが命中すべきターゲットにはレーザーが当てられるようになっています。約2.5メートルのケブラーコードが秒速約200メートルの速さで発射されるとのこと。コードの両端には9mmのペレットが付けられており、命中すればグルグルと巻き付くデザインとなっています。射程距離は約7.6メートルまでということで、少し距離があっても有効。

 

コード自体はカートリッジ・ベースになっているので、一度発射しても数秒以内にまた次を発射させることができます。

 

ラスベガスを拠点とする会社Wrap Technologiesによって開発されたこの21世紀の投げ縄デバイスは、警察官に抵抗する人物の拘束を念頭に置かれて発明された非致死性の武器です。

 

アメリカでは様々なテレビ番組で紹介されており、Wrap Technologiesの公式YouTubeチャンネルでは様々なテスト動画を見ることができます。こちらのEl Segundo警察署での動画では、レーザーポインターとワイヤーの速さがよく分かります。

「はやっ!!」と驚いてしまう威力ですよね。ワイヤーが発射される、なんて聞いたら「簡単に避けられるのでは」と思ってしまいそうですが、ここまで高速だと逃げることはまず不可能でしょう。というか、動画ではワイヤーが巻き付く様子がもう目で追えません。

 

16の警察署が試験運用を開始したと報じられていますが、先日、Fort WorthのSWATチームによって初めて実地での利用で成功したそうです。Digital Trendsによると、家の中でショットガンを持ち、彼女とその母親を人質に閉じ籠もった男性をBolaWrapによって拘束したとのこと。

 

このプロダクトについて、ツイッター上でも「スパイダーマンみたい」「バットマン・スタイル」とやはり多くの人たちがスーパーヒーローの武器を連想しています。その一方、「これ走ってる人にも使えるの?」「太ってても紐の長さ足りる?」と、どんな相手に使えるのか気になる人も多いようです。

市民を守るための運動をしている方もBolaWrapの導入について「社会にとっても素晴らしいこと」と賛同。アメリカでの成功例が増えれば、ほかの国でも導入されるかもしれませんね。

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