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2020/1/3 21:30

「モビリティ革命」はどれくらい進んだ? 2019年のトピックをコンパクトにプレーバック

空飛ぶクルマ、宙に浮いた道路、ヒョイと飛び乗れるホバーボード……。SFの未来予想図では空想的な移動手段に驚きますよね。現実社会はまだそんな世界に追いついていませんが、それでもテクノロジーの進化は様々な形で私たちの移動手段に影響を与えています。その動向に置いて行かれないためにも、本稿では、2019年にGetNavi webで取り上げたモビリティ関連の主な出来事を「一般向け自動運転」「ビジネス向け自動運転」「個人向け次世代モビリティ」の3つに分けて振り返ってみます。

 

1: 一般向け自動運転技術はゆっくり進歩……

↑テスラの、ハンドルがない「Model 3」のインテリア

 

一般人向けの自動運転でやはり最前線を走っているのはテスラです。トロント在住の筆者もカナダの高速道路でテスラの自動運転を体験しましたが、不安を感じさせないスムーズな走行と大きなタブレット形式のパネルに表示された周囲の情報を見ていると「これは一般道でも実現できそう」と実感させられました。

 

自動運転の開発は誇大に宣伝され気味で、実際に期待されているほど開発が進んでいません。そんななかで、同社のイーロン・マスクCEOの「年末までにソフトウェアのアップデートで完全自動運転を実現する可能性がある」という発言は業界を賑わせました。実際、2019年12月20日に同氏は「テスラのホリデーソフトウェアアップデートに完全自動運転モードのスニークプレビュー版と農場シュミレーションゲームなどが搭載される」とツイート。一般道でも完全自動運転が実現する可能性が少しずつ高まっているようですが、自動運転が普及するのは、まだ先のようです。

 

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2: でも、ビジネスではどんどん導入

日本でも欧米でも業務用自動運転車の開発が目立ちます。特に2019年はトラック輸送業界や公共交通機関における自動運転の試験導入に関するニュースが数多く発表されました。例えば、ボルボの自動運転トラック「Vera」は、大型コンテナを港のターミナルからロジスティクスセンターまでの短い距離の往復という業務に特化した分かりやすいケースです。

 

また、ドミノピザは自動運転車を使ったピザのデリバリーも発表。ドライバー不足を解決するための施策ですが、このような取り組みはマーケティングとしても注目を集めやすいため、宅配サービス会社は様々なところで宅配ロボットを限定的にローンチしています。ビジネス向けの自動運転の開発・導入は2020年もどんどん進んでいきそうですね。

 

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3: 個人向け次世代モビリティはますます便利に

一方で、もっと未来を想像させてくれる個人向けの次世代モビリティも発展しています。この数年で種類を増やし性能を高めてきたのが、一人乗りのeスクーターや電動スケートボードといったプロダクト。日本で最も知られているのはセグウェイでしょう。

 

例えば、神奈川県藤沢市は民間企業と一緒に「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)」という官民一体のプロジェクトを行っており、エコなモビリティサービスに取り組んでいますが、そこでは昨年、Segway-Ninebotの「S-PRO」や「KickScooter」「Gokart Kit」の体験会が開かれました。性能も向上しており、価格も10~20万円と手の届く範囲になっているので、規制の問題を除けば、次世代電動モビリティは十分に実用的なレベルに入ってきているのかもしれません。

 

海外に目を向けると、もはやライドシェアは当たり前になっています。UberやLyftといったサービスを出張先や旅行先で使ったことがある方も少なくないでしょう。世界の各都市ではeスクーターや自転車のシェアも広まっています。Googleは、バイクシェアの利用状況をGoogle Mapsで確認できる機能をニューヨークで試験していましたが、それを世界16か国24都市に拡大しました。これにより、同サービスの対象地域のユーザーは空き自転車があるステーションに最初から向かうことができるようになります。「ステーションに行ったけど空っぽだった」なんていう目にあうことも減るでしょう。

 

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このように、モビリティ分野ではテクノロジーによって利便性が網羅的に高められています。2020年もこの分野の動向からは目が離せません。