雑貨・日用品
2020/1/23 19:00

レジ袋の全面有料化スタート!エコで機能的なマイバッグでエシカルライフを楽しむ方法

2020年7月から、いよいよレジ袋の有料化が義務づけられるようになること、ご存知でしたか? スーパーだけでなく、コンビニや外食の持ち帰り、薬局など、原則どんな店でも従来のようなレジ袋が有料になるのです。

 

代わりとなるのが、エコバッグ。すでに活用している人も少なくないでしょう。ただ、今まで以上に当たり前に使うようになるのなら、よくあるシンプルなエコバッグもいいですが、機能やストーリーがある、愛着のもてる“マイバッグ”を持ちたいですよね。今回は、レジ袋の代わりにマイバッグを持つ楽しみや上手な使い方、使い勝手のよいおすすめのマイバッグを、All Aboutでエコ家事ガイドも務めるエコライターの曽我美穂さんに教えていただきました。

 

レジ袋の金額はどの店でも1円以上から

レジ袋有料化がはじまると、消費者は買い物をするたびにレジ袋を購入することになります。袋の価格は店ごとに自由に決められますが、1円以上で設定することが決まっています。

 

「環境への配慮がなされているバイオプラスチックの配合率が25%以上のものや、海洋生分解性のもの、また、繰り返し使えることが想定される厚さが50ミクロン以上のもの、紙製の袋は有料化の対象外です。しかし、それらの袋を導入している店はそんなに多くないので、ほとんどの買い物でレジ袋を購入することになりそうです」(エコライター・曽我美穂さん、以下同)

 

世界のマイバッグ事情は日本より進んでいた!

世界的に見ると、プラスティック製のレジ袋自体が禁止されていたり、有料化したりしている国は多く、国全体で規制がない日本は、環境問題への取り組みが遅れていると言わざるを得ません。

 

日本では、年間300億枚のレジ袋が使われています。街で出たレジ袋のようなプラスティックごみが河川敷や海に向かい、マイクロプラスティックとして浮遊している、というのは周知のとおりです。

 

「日本の中でも、企業や地域によって意識には差があります。たとえば大手スーパーの西友では2012年から有料化に踏み切っており、それ以前もレジ袋を断ると2円引きというサービスを行っていました。わたしの住む富山県では、10年以上前に県内の主要スーパーをはじめ、さまざまな店舗で、レジ袋の無料配布の廃止がはじまりました。現在ではなんとマイバッグ率が使用率95%と、ほとんどの方がマイバッグを持って買い物をしています」

【関連記事】きちんと知りたい“マイクロプラスチック”のこと

マイバッグを上手に使うコツ

マイバッグをうまく活用するためには、なんといっても気に入ったデザインのものを選ぶことが大切です。ファッションと合うものや、持ちやすい色のもの、また、形や大きさが自分の生活に合ったものであれば、自然と持って出かけたくなるものです。普段の買い物だけでなく、たとえば温泉に出かけるときなら衣類を入れたり、ホームパーティーに行くときに食べ物やワインなどを入れたりしてもいいですよね。

 

「マイバッグは丈夫なので、持ちにくかったり破けてしまったりするようなこともありません。また、会計のときにレジの方に詰めていただけるようなタイプのバッグを持てば、お金を払ったらすぐ出口に向かえるので、混んでいる夕方のスーパーでもパッと帰れるんです」

 

続いて、曽我さんおすすめのマイバッグを7種、紹介していただきます。

 

GetNaviがプロデュースするライフスタイルウェブマガジン「@Living」

生活スタイルに合わせてマイバッグを選ぶ

マイバッグは、どんなシーンで買い物をするかで選び方が違います。いつも徒歩や公共機関を買って出かける人、自転車に乗る人、車で買い物に向かう人、それぞれのシーン別でおすすめのマイバッグを伺いました。

 

徒歩で出かける人は……いつも使っているバッグに折りたたんでおく

「大きなマイバッグだと、持ち歩くのにかさばってしまいますよね。一枚布でできた軽いものや、小さく折りたためるものなど、ハンドバッグにも入れられるサイズのものをひとつ持っておくといいでしょう」(エコライター・曽我美穂さん、以下同)

 

・折りたたむとスマホ大のサイズに!

3COINS「ショッピングバッグM」
300円+税
https://www.3coins.jp/itemdetail?id=1912_31817

「かさばらない大きさにたたむことができるので、小さなバッグにも収まるのがポイントです。会社帰りにちょっと買い物したいときにもパッと出して使えるので便利!わたしはいつも欠かさず持ち歩いています。しっかりしている上に300円とお手頃価格なので、これからマイバッグをはじめたい方にもぴったりです」

 

・レジかごに敷けば詰め込みもしなくてラクチン!

むす美「100 MUSUBI ORGANIC 帯付」(まる ピンク)
4500円+税
http://www.musubi-online.com/fs/furoshikimusubi/c/series37

「レジかごに45度に傾けて風呂敷を敷いておき、会計の済んだ品物はその風呂敷の上に置いてもらうようにします。そのまま対角線上の角同士を結ぶだけでバッグの形になるので、レジかごから移し替えることなく、すぐに持ち運びできます。オーガニックコットン製で環境にやさしく、洗濯できるのもいいところです」

 

・障がい者支援にもつながる風呂敷

LUSH「Knot Wrap」(オーガニックコットン100%)
1818円+税
https://jn.lush.com/products/knot-wrap/energy

「障がいのある方が手がけた個性的なデザインの、オーガニックコットンで作られた風呂敷です。障がいのある方々への支援にもつながります。このKnot Wrapシリーズには、オーガニックコットン100%で作られたものの他に、ペットボトルからリサイクルした生地や海外のビンテージ生地のものもあります」

↑「包装紙代わりに使うこともできるので、マイバッグにもなるよと伝えながら、手土産などを包んでプレゼントするのもいいですよね」
↑「包装紙代わりに使うこともできるので、マイバッグにもなるよと伝えながら、手土産などを包んでプレゼントするのもいいですよね」

 

自転車で出かける人は……カゴに入れてから出発するようにする

「買い物の用事がない日も、自転車に乗る前にカゴにマイバッグを入れることを習慣づけておくと、忘れずにすむでしょう。口を閉じることができるものを選ぶと、商品が落ちる心配もありません」

 

・軽量でレジかごにもセットしやすい

AWESOME STORE「レジカゴバッグ Deli」
790円+税
https://www.awesomestore.jp/item/4530889206652.html

「3種類のシックなデザインから選ぶことができます。くったりとした生地が持ち運びしやすく、小さく折りたたみやすいバッグです。マチは、レジかごにセットしておけるよう広々としているので、商品を詰めるのも楽にできますよ」

 

車で出かける人は……保冷のあるバッグが便利

「常に車内にエコバッグを乗せておきましょう。特に車のときは、大量の買い物をしがちですから、保冷機能がついている、しっかりしたものがおすすめです。保冷剤やスーパーの氷を入れておけば、冷凍食品やアイスクリームなどをあまり溶かさず運ぶことができます。買い物だけでなく他の用事も済ませて帰る、というときにも安心です」

 

・まとめ買いするときに使いたい大容量バッグ

サーモス「保冷買い物カゴ用バッグ」
2480円+税
https://www.thermos.jp/product/detail/rej-025.html

「とにかく大容量で、買い物だけでなくアウトドアシーンや持ち寄りパーティーなどでも食品を持ち運びしやすいバッグです。断熱構造がしっかりしているところがさすがサーモスで、保冷剤や氷を入れておけば、冷たさをキープしてくれるので安心。マチがしっかりしているので、レジかごに無理にセットせず、店員さんにバッグに入れてもらえるよう頼んで使っています」

 

気に入ったデザインなら長く愛用できる

せっかくマイバッグを持っても、気に入らないと言って何度も買い換えていたら、エコではなくなってしまいますよね。モノを大切にしてずっと使い続けることも、エシカルライフには欠かせない視点なのです。買い物が楽しくなるような、好みのデザインのものを使いましょう。

 

1.お気に入りのスーパーのマイバッグを使う

クイーンズ伊勢丹「オリジナルエコバッグ」
https://www.im-food.co.jp/

「海外のスーパーのエコバッグは、お土産やネット通販などで人気があります。日本でも、紀伊國屋やDEAN&DELUCA、クイーンズ伊勢丹、成城石井などがオリジナルのバッグを販売しています。お気に入りのスーパーで好みのものを選ぶのもいいでしょう」

 

2. 好みの布から自分でつくる

↑(撮影=曽我美穂)

「いちから手縫いして作るのは難しくても、端を処理してある手ぬぐいを使うと、簡単に縫うことができます。サイズが小さいので、少量の買い物用にオススメです。コンビニにちょっと行くときだけでも、自分でつくった好きなバッグがあるだけで、嬉しくなりますよ」

 

環境や自然に配慮した生活は、やってみるととても気持ちがいいものです。毎回のお買い物に欠かさず使うことができなくても、まずはできるときにだけでも使えるよう、準備してみませんか。

 

【プロフィール】

エコライター / 曽我美穂

雑誌やウェブサイト向けに、環境やサステナブルなライフスタイルに関する取材、執筆などをおこなっているエコライター。All Aboutエコ家事ガイドも務める。現在、富山県在住。
https://allabout.co.jp/gm/gp/411/

 

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