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2020/4/7 17:25

炭酸を日本酒に注入したら大アタリ! 宅飲みの楽しさ広がる炭酸飲料メーカー「ドリンクメイト」使用レビュー

炭酸水を作れるマシン、いわゆる「炭酸水メーカー」を自宅で使っている人はここ数年で増えつつあります。炭酸水はそのまま飲めるだけでなく、お米を炊くのに使うとごはんがツヤツヤに炊き上がったり、洗顔やシャンプーに使うと皮脂に詰まった汚れが落ちやすくなったりと、いいことずくめ。

↑今回使用するシナジートレーディングの「ドリンクメイト マグナムグランド」(中央)

 

数ある炭酸水メーカーのなかでも、シナジートレーディングの「drinkmate(ドリンクメイト)」は、水以外の飲み物にも炭酸を注入できるのが特徴です。ジュースはもちろん、お酒にも炭酸が注入可能となると、お酒大好きな筆者としては試さない手はありません! 今回は、ドリンクメイトの「マグナムグランド」を使って、いろんなお酒とジュースに炭酸を注入してみました。

 

水以外の飲み物にも使える「マグナムグランド」は置き場所の確保が必須

ドリンクメイトには、「水専用モデル」と「水以外の飲み物にも対応したモデル」の2種類があります。今回使用した「マグナムグランド」は水以外にも使えるタイプで、カラーはブラックとホワイトの2色から選べます。

↑「マグナムグランド スターターセット」は、本体、マグナムガスシリンダー、1Lの専用ボトル、専用ボトル用キャップが同梱

 

マグナムグランドは奥行き211×幅171×高さ429mmと本体サイズが大きめです。その反面、最大142リットル分の炭酸水が作れるマグナムガスシリンダーが使えるので、ガスシリンダーを頻繁に交換する手間は省けます。「うちのキッチンには大きすぎる」と感じる人は、ひと回り小さいベーシック(標準タイプ)があるので、置き場所や使用頻度と相談して検討するのが良いでしょう。

↑本体と750mlのワインボトルを並べてみた。こうして見るとマグナムグランドはサイズが大きい

 

ドリンクメイトで炭酸飲料を作る手順はいたってシンプル。まずは本体背面にガスシリンダーを装着したら、飲み物を入れたボトルを取り付けるだけです。

↑背面カバーを取り外してガスシリンダーを取り付ける。電源は一切不要

 

ちなみに、マグナムグランドでは、ベーシック用の410gガスシリンダーも使えます。アタッチメントが装着されているので、使用するガスシリンダーに応じて着脱しましょう。

 

炭酸の抜けたビールとハイボールは復活なるか?

身近な炭酸入りアルコール飲料といえば、ビールとハイボールを連想する人も多いはず。まずは身近な飲み物でお手並み拝見、というわけで、開栓して1日放置した缶ビールと缶のハイボールに炭酸を注入してみました。果たして、開栓したてのシュワシュワ感は復活するのでしょうか?

 

まずは本体からボトルを取り外して、炭酸を注入したい飲み物をボトルに注ぎます。このとき注意したいのが、ボトルに入れる飲み物の量。水は最大820mlまで、水以外の飲み物は最大350mlまでという制限があるんです。つまり、500ml缶のお酒やペットボトルのジュースは一度に炭酸を入れられないので注意しましょう。

↑ボトルに炭酸の注入口となるインフューザーをしっかり装着したら、本体のアダプターにセットする

 

ここからはガスを注入していきます。ガス注入ボタンは本体天面にあるので、ギュッギュッと連続で押し込んで炭酸を入れましょう。液体の容量にもよりますが、15回ほど押すと「プシュー」とガスが抜ける音がしてきます。これで炭酸の注入は完了。お好みでさらに炭酸を加えることもできます。

↑本体天面の三角のボタンをギュッと押し込むと炭酸が入る。炭酸の注入に電源は不要

 

↑押せば押すほどボトル内が泡だらけになっていく

 

ボトルを外してからガスを抜く作業が必要

下の写真が炭酸を注入し終えたビールです。あ、泡しかない……。とりあえず、本体から外してビールをグラスに注ごうとしたところ、フタが開きません。それもそのはず、ボトルをすぐに開けるのはNGなんです!

↑ボトル内に泡しかないので、本当にできているのか不安になった

 

ボトルを本体から外したら、まずはゆっくり振って炭酸ガスを飲料に馴染ませます。その後、銀色のスローリリースボタンを押し上げてガスを抜き、最後にブルーのフルリリースボタンを押して完全にガスを抜くという作業が必要です。

↑まずは銀色のスローリリースボタンを押し上げて空気を抜き、ある程度抜けてからブルーのフルリリースボタンを押す。ビールの泡はこの段階でかなりこぼれた

 

これまでリリース作業をしなくてもいい炭酸水メーカーしか使ったことがなかったので、正直、この仕様は少し面倒に感じました。完成してすぐ飲めないのはもどかしい……!

 

ビールは惜しい印象だったがハイボールはアリ

とはいえ、「炭酸が復活するならそれぐらいは我慢しよう!」と気を取り直し、グラスに注いだビールを飲んでみると、思っていた炭酸とは少し違うような……? たしかにビールのなかに炭酸がしっかり溶け込んでいるのですが、大量の小さな泡がシュワシュワしているような印象で、少し物足りないかも。ボトル内が泡だらけになったのに驚いて、炭酸の注入量を控え目にしたからでしょうか。もっと思い切って炭酸を加えれば良かったかもしれません。

↑たしかに炭酸は感じるものの、ビールには少し物足りない印象だった

 

続いてハイボールを試してみましたが、こちらは結構アリ。今回選んだハイボールはウイスキーの風味が強いものだったので、炭酸が加わることで味わい自体が引き立ちました。

↑炭酸を注入したハイボール。細かい泡がパチパチと弾けているので、炭酸はきちんと注入されていることがわかる

日本酒とスポーツドリンクでチャレンジしたら大正解!

続いて「炭酸」のイメージが薄い飲み物で試してみようと思い、日本酒とスポーツドリンクで試してみました。特に、炭酸入りのスポーツドリンクは飲んだことがないので面白そう!

↑コカ・コーラシステムの「アクエリアス」(左)と青木酒造(新潟県)の「鶴齢(かくれい) 雪男 純米酒」(右)を使うことにした

 

まずは日本酒から。最近は微発泡の日本酒が人気です。発泡タイプの日本酒は、醸造過程の酵母の働きで炭酸を発生させる場合と、炭酸を注入している場合があり、今回の方法は後者に当たります。

↑炭酸を注入したもの。日本酒は少しプッシュする回数を減らして微発泡を意識してみた

 

日本酒に炭酸を入れたのは大正解! ほどよい炭酸で、まるで最初から微発泡の日本酒だったかのようです。お米の旨みを活かしつつ、後味がシャープな日本酒だったので炭酸がよく合います。食前酒にも良さそう。炭酸は香りを引き立てるので、フルーティな日本酒で試すのもオススメです。

 

一方、甘さが口に残りがちなスポーツドリンクは、炭酸を加えたことでスッキリ飲めて相性抜群! これまでどおりお風呂上がりや運動後に飲むのはもちろん、リフレッシュしたいときにも飲みたくなるドリンクに変身しました。このぶんだと果汁100%のジュースやスッキリした白ワインとの相性もいいでしょう。ただし、果肉が含まれている飲料や粘度の高い飲料への炭酸の注入はできませんのでご注意を。

↑炭酸の泡の粒が細かいのでゴクゴク飲める

 

「水以外」は炭酸の消費量が多い印象だが、間違いなく楽しみが増える

ドリンクメイトは炭酸水1Lあたり約25円となっており、他社のソーダメーカーよりもコスパに優れています。ただし、強炭酸水は5〜6回ほどのプッシュで完成するのに対し、水以外の飲み物に炭酸を注入する際はプッシュする回数が増えるので、炭酸の消費量は多いように思えます。

 

また、水以外の飲み物に炭酸を加えるには、どれくらい加えればいいのかが分かりづらいと感じました。その点は、何回プッシュすればどうなるのかという目安を覚えていけば、もっと上手く使いこなせそうです。

 

「ドリンクメイト マグナムグランド スターターセット」は1万9880円(税抜)、標準モデルの「ドリンクメイト スターターセット」は1万4880円(税抜)となっています。水専用モデルと比較すると5000円ほど高くなっていますが、そのぶん楽しみが広がるのは間違いありません。お酒や炭酸飲料を家で飲む機会が多いなら、手に入れて損はありませんよ!

 

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